約 2,551,725 件
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/364.html
ページ:1 2 3 作品 ■▲▼ SM ストイックマジソウル見つめてすてきメ~ン おれなんか、おれなんか、どーせ、どーせ、 オレオレぉれオレオレおれオレオレおレォれオレおれ オレオレオレおレオレオレぉれォれオレおれオレおれ オレおレオレオレオレおれオレオレオレおれぉれォれ ビィィィィィィム みょうごにちに向けて放つ熱視線 春になりゃ濡れる雪だるま御開帳観音地獄開き マッハ山手線出口なし 薄き壁一枚乗り越えて おうおうと吹くジェット気流に身をさらせばたちまち粉砕さる さらば、我が細胞の結合 雪となりて降り ふと見上げたあなたの睫毛にひとひらとなりて乗り 許しを乞うには近すぎ 愛をささやくには軽すぎ ただただあなたが不思議そうな顔をして おれはすこし溶けて 繰り返すひとりサディズム 堂々と受けて立つかまえのおれは恥じらいに頬染めた仁王のごとし 夕陽しずむ水平線をのぞむ砂浜 振り返れば宇宙へと透きとおりはじめた空 寄せては返す波の音に暮れ、なみだ頬濡らすおれは ニ↑オ→ウ↓ の ご☆と★し? ねぇ、ニオウノゴトシ? ねぇ、 ねぇ 742 名前:「SM」[sage] 投稿日:2006/01/10(火) 18 14 55 ID BbYsOspo 【コメント】 769 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/01/13(金) 21 07 12 ID DpHptp3T 742:「SM」:ID BbYsOspo氏 ---ゴミ 774 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 [sage] 投稿日:2006/01/14(土) 00 38 24 ID XSabuoN3 742 書き慣れているし上手い作者なんだと思います。 詩風というか芸風も確立してるっぽいですね。 ただ、この詩じたいは凡作かと。 786 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/15(日) 21 19 10 ID YRC/w7Ep 742 「SM」 これ中盤部分、なにげに美しい。。この美しさをしっちゃかめっちゃかの詩形の中に 埋め込んじゃうとこが凄いね、、バランスも絶品。やってくれますよ。。 いや楽しくて素敵でした。 93 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY [sage] 投稿日:2006/01/16(月) 15 35 08 ID RHR5ZOr8 「SM」書きました。 みなさん、読んでもらって感謝です。 【得点】 1点 葉土 ◆Rain/1Ex.w:1点 ■▲▼ 新年の朝 暴力の歴史を綴れば世界史になるとか そんな私たちにも新年の朝はやってきて 雲たなびく空に なにやらまっさらな子供の気分で つつがなく、つつがなくと 祈りではなく呪文のようにつぶやいてみる あの国の正義くんもこの国の正義くんも 世界中の正義くんの母親はおんなじなのに 腕力や体格や気質のちがいが わんぱく坊主とよわむし坊やにしてしまう 正義くんは母親を振り返ることなどしないから 兄弟喧嘩はこれからもつづくのだろう 殴られたら痛いのに 殴りつづけるわんぱく坊主は 《人の痛いは百年堪える》を 大人の狡さでうたってる 世には 痛覚をもたない人がいて 痛みを知りたいために 人傷つけることもあるという 痛いと言ってもやめてくれない そんな話を思い出す 相手に伝わらない恐怖は なんと底知れない恐怖なのだろう! ――けれど どれもこれも 私たちの正義くんで 正義くんの母親も私たちだから まっさらな子供の気分で つつがなく、つつがなくと 祈りではなく呪文のようにつぶやくのだ 新年の朝 雲たなびく空に そして 雲の果ての見えない空に 744-745 名前:新年の朝[sage] 投稿日:2006/01/10(火) 22 47 11 ID 2bvx37XK 【コメント】 769 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/01/13(金) 21 07 12 ID DpHptp3T 744-745:新年の朝:ID 2bvx37XK氏 ---凡作 775 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 [sage] 投稿日:2006/01/14(土) 00 40 50 ID XSabuoN3 744-745 非常に真面目な思想の真面目な詩。作詩法も手堅い。 ただ、「いかにも正月の新聞の詩欄に載ってそう」というか 授業中に書いた詩、という感じが、少しします。 詩のどこかに、破綻してもいいから、飛躍する言葉やイメージを 入れてみてはどうでしょうか。 786 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/15(日) 21 19 10 ID YRC/w7Ep 744-745 新年の朝 つつがなく、つつがなくと というのがいいですね まあ、心配は耐えないんですよ。 自分が母のせいか、妙に母親を好意的にみてるとこが気になっちゃいました。 94 名前:あぶく ◆OPBYKkBBNQ [sage] 投稿日:2006/01/16(月) 18 41 53 ID QYCPoaSw 審査員の皆さま、お疲れ&ありがとうございました。 『新年の朝』書きました。 いきなり、いつもと趣の違う評から始まってワクワクしました。 長介ジュニアさん、批評は的を射ている部分が多いのではないでしょうか?私の詩に対する評も、私自身が納得しています。たしかにそんな感じ。 ベースは、争いも差別もなくならんし、祈りなんて何の役にもたたねーよ、だったのですが、クソマジメなものになってしまいました~。 リーフレインさんの評を読むと、《母親》が、文字通りの母親と受けとられているようで…。当方、比喩でつかったのですが、わかりにくかったかなぁ。 ありがとうございました。 ■▲▼ 殺意について 3ラウンド開始早々 挑戦者の右まぶた上から血が流れだす 12月17日の後楽園ホール ライトフライ級 第7試合 俺はひとりB-7席に腰掛けて 一個の便器を頭に思い描いていた 便器の中では 鮮血の赤と精液の白が 混ざり合わずに澱んでいることだろう その傍らでは 剃刀を握りしめ立ちすくむ 俺の姿が見えることだろう 俺は日当9000円のブルーワーカーだから 欲情を水銀のように垂れ流しには出来ない 終業のチャイムが鳴ったとしても憎悪のラインスピードは変動出来ない リング上では 残り60秒の合図と共にラッシュが始まる なるほど 人を殴り殺すのもなかなか容易なことじゃない 徐々に高まる嗚咽に気がついて 思わず俺は両目を見開く するとチャンピョンの左ストレートが 挑戦者の顔面を的確に捉え それと同時に危険な角度で挑戦者の顎が上がるのが見えた 「もう堪えられない」 誰かが叫んだ あるいは俺が叫んだのかも知れない 3ラウンド2分33秒レフェリーストップ 興奮と疲労感の残滓が後楽園ホールを包みこみ始めると 俺は急いでリング近くまで駆け寄った 気を失った挑戦者の だらしなく歪んで垂れ流された 恍惚にも似たその醜悪な表情を見ていたら 彼に対して得体の知れない殺意を どうしても押さえることが出来なかったのだ 746 名前:殺意について[sage] 投稿日:2006/01/11(水) 06 34 42 ID +I+ELpF9 【コメント】 769 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/01/13(金) 21 07 12 ID DpHptp3T 746:殺意について:ID +I+ELpF9氏 ---普通 775 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 [sage] 投稿日:2006/01/14(土) 00 40 50 ID XSabuoN3 746 こういうふうにタイトに言葉を連ねていくスタイルは、私の好みです。 長谷川龍生っぽい感じで好きですね。 作者の方は力があると思います。 でも、この詩に関していえば不完全燃焼で もっといいものが書ける方だと思います。 786 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/15(日) 21 19 10 ID YRC/w7Ep 746 殺意について 緊張感のある文章です ただ、なんというか最後の殺意が何故起こるのかが気持ちを合わせられなかったです。 784 名前: ◆L4LyBSss3w [] 投稿日:2006/01/15(日) 19 33 50 ID EWCaDuGB 746:殺意について:ID +I+ELpF9氏 濃厚な、過剰に濃厚な痛みへの憧れ。 【得点】 1点 ◆L4LyBSss3w:1点 ■▲▼ 冬 くすんだ空の色は後ろめたさの混濁で 大きな三角柱の輪郭線がいつものように浮かび上がって 捕まえた鼠の檻を作る 三角柱の4つの角はバランスがとれていなくて 通り抜ける音がハウリングしていた 風が通り過ぎていった道で 忘れ去られた少年が半ば道に埋まったまま腐り 串刺しになった小学生のランドセルが 防犯用の警官看板にかけられて ゆらゆらと、ゆらゆらと ”参加募集中”と書かれたビラが その看板の前を舞っていく 窓辺でピンクの飴をとりあげられた少女が 乾いた唇のままに 叶えられない約束を知り 凍った涙の壜詰めを売りだした かさかさとかさつく 泥まじりの雪が なにもかもを さえぎって 砂を噛むように 色を失って 物語がめりはりをなくし 安い値段をつけられて どんつくどんつく、経文を唱える太鼓の音が いやまして 大きく 陳腐な、どうしようもなく古臭い、すえたジャガイモのような 太鼓の音が 耳の中に 居座ってしまった 747 名前:冬[sage] 投稿日:2006/01/11(水) 11 07 15 ID NO0zDp8V 【コメント】 769 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/01/13(金) 21 07 12 ID DpHptp3T 747:冬:ID NO0zDp8V氏 ---駄作 775 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 [sage] 投稿日:2006/01/14(土) 00 40 50 ID XSabuoN3 747 質が高い詩だと感じました。イメージの喚起力はそうとうなものです。 日本の風景が持ってるみすぼらしさとか荒廃感とかがよく出てる。 ただ、作品としてみると、小さな傷があると思います。 それは最後のあたりで、耳という言葉が出現し 作者本人の影が出てきてしまっていること。 それまで徹底的に、風景を描いていたわけですから 最後まで、そのスタイルを貫いたほうがベターではなかったかと。 少なくとも、作品に余韻は出た気がします。 786 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/15(日) 21 19 10 ID YRC/w7Ep 747 冬 最後の改行2つ、いらないです。 784 名前: ◆L4LyBSss3w [] 投稿日:2006/01/15(日) 19 33 50 ID EWCaDuGB 747:冬:ID NO0zDp8V氏 最後の一行に賛否両論が有るかも。 92 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/16(月) 10 01 41 ID 7vlRxP63 「冬」書きました。毎度ながら地味です。 コメントありがとうございました。嬉しいです。 耳は多分いるんじゃないかなあ、分かれるとこかもしれないんだけど、 お題は「痛み」だったんで、やっぱしどこかで作者に還ってくるもんがないと 痛みの響きが浅くなるんじゃないかと思うんですよ。。詩としてどっちがいいかってと悩むとこですが。 【得点】 2点 長介ジュニア ◆kuJg2yitX6:1点 ◆L4LyBSss3w:1点 ■▲▼ 12時のタモリ どうしようもなく切ない テレビドラマで犬が死んで泣く 何が死んでも悲しい全ての死が君に直結して 道端で名も無い君が死んでは積み重なる 夜に(かの)君を思って泣くけど私は絶対死なない 名誉が欲しいお金が欲しい愛して欲しい愛したい 君は私を「まったく油っこいなぁ」と言ったけれど 愛無しでは生きられない でも愛にがっかりしてきたこれからもがっかりしてやる 君にも正直がっかりしている私はこんなにも いつも通りに悲しくにこにこと笑いながら頭の中で悪態をつく 知らない人に笑顔で会釈して「良い天気ですね」と話しかけて 「昨日は寒かったですけれどね」と背中に聞きながらあかんべーをする スポーツクラブに行って隣り合ったおじさんに 「お姉ちゃん痩せてきて綺麗になってきたね~。」と言われて 「本当ですか~。目が悪くなってきたんじゃないですか~」と答える バーカバーカと声を大にして泣きながら完璧なエアロビをしたい 悲しい夜は決まって夜驚症だった弟に会いたい もしも全ての言葉が文字通りで済むならば 夜に驚くなんて、なんて可愛いんだろう 大丈夫よ明日も夜は来るの 慣れるしかないのよ @ノハ@ (∩・д・)つ <頑張れ!弟! (.( ( (⌒) )) (_ノ 飛行機事故で一人助かったメリケン人がひどいブス あなた一人助かってたまるかよ テレビ画面に向かって罵る 激しい怒りしか出てこない日は テレビなんか見ないにこした事は無いけど テレビくらいしか話しかける相手もいない 助けてくださいと12時のタモリに言ってみる いいともって言ってくれないだろうか でも誰も手を差し伸べてはくれないし くれたところで手を振り払っちゃう さあさあ今日も振り払おうぞ 私はまさに千手観音 しゅぱっ しゅぱっ どうか助けてください どうか助けてください どうか助けてください 熱弁を奮いながらストリップ始める私の肌色ストッキングにADが万札を捻じ込む テレフォンショッキングデビューは出演三十秒で中断されタモリが客席に叫ぶ 誰か次のお友達を! (私、まだキーホルダー貰っていないのに!) ふにゃぁ完全な鬱だぁにゃあ と思っていたら血ぃ出た お母さんあたち血ぃ出た どこも痛くないのに血が出るのは 妙な気がずぅっとちているよ 生理が終わったらセックスしよう そして数えるフォアダイス ・・・の前にメールチェック 先日はかわゆいイラスト送ってくれてありがとう 君みたいにかわゆいね 君の○○を○○して○○して○○したい しても良いかな?良いかな? ○○の○○って何言ってんのあんた これ仕事でしょう? デザイナーってこうなの? 何をデザインしているの? かわゆいって言う人久しぶりに見たわ しかしまたかよ またなのかよ全く 私変態臭でも出してます? 件名 Re 君の○○を○○しても良いかな 本文 いいとも♪ 748-750 名前:12時のタモリ[sage] 投稿日:2006/01/12(木) 00 59 40 ID Jezt3x2z 【コメント】 766 名前:ikaika ◆YffIGX9Bno [] 投稿日:2006/01/13(金) 20 00 14 ID zWfIy1AV 748-750 やられた(笑)三十路超えた窓際独身女の切なさがでております。かわいこぶってみたり、私も 女なんだからといってみるが、現状はそれを許してくれない。お世辞をのんきにふりまく周りに 疲れ気味。良いよ。 一点 723-728 12時のタモリ 血の出るような叫び、痛み、そういうのを感じさせてくれる作品がなかったが、 あえて点数を与えるなら、上記の作品しかないと思う。ということで、一点。 769 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/01/13(金) 21 07 12 ID DpHptp3T 748-750:12時のタモリ:ID Jezt3x2z氏 --- Bランク1点 775 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 [sage] 投稿日:2006/01/14(土) 00 40 50 ID XSabuoN3 748-750 いいですねえ。洒脱で面白悲しくて。 素直に脱帽です。 技術論なんか、ぶってる場合じゃないほどいい詩だと思いますが テクニカルな面でもすばらしいですね。 782 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/01/14(土) 23 36 01 ID VjAYKKy3 748-750 12時のタモリ やっぱ日常ではぼくらは痛みを回避しながら生きようとしていて、それでも襲 ってくる痛みってのは、こんな類の痛みなんだろうなあ。「分っとるぞ、演じ ているぞ」的なスタンスは気に食わないけど、まあそれは些末事で、共感を覚 えました。…それにしてもフォアダイスを知ってるとは、タダモノじゃない。 784 名前: ◆L4LyBSss3w [] 投稿日:2006/01/15(日) 19 33 50 ID EWCaDuGB 748-750:12時のタモリ:ID Jezt3x2z氏 この渦巻く情緒不安定は、只事では無いですね。 ちょっと弱ってる時に読んでしまったので、こちらの現実まで 嘔吐を誘うかたちに揺らぎそうでした。 787 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/15(日) 21 20 55 ID YRC/w7Ep 748-750 12時のタモリ いやもう、心の叫び?なんて軽々しく言っちゃいけないんだろうと。。 いい。 (涙。。。 793 名前:心霊写真 ◆Mummy.hmy6 [sage] 投稿日:2006/01/16(月) 02 50 02 ID 3Wo6ptHG ひとまず、 748-750 「12時のタモリ」書きました。ありがとうです。 89 名前:心霊写真 ◆Mummy.hmy6 [sage] 投稿日:2006/01/16(月) 02 49 04 ID 3Wo6ptHG 「12時のタモリ」書きました。 ikaikaさんのコメントが読んでて切なくなりました。。。 canopusさんにタダモノじゃない、とそこで言われても返す言葉も無いのであった。。。 アンダーバーさん、長介さん、リーフさん、雨っち、ありがとうです。 審査の皆様、お疲れ様~&ありがとうございました。 90 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:2006/01/16(月) 02 53 48 ID tbBm765A 89 あららw長介さんか心霊さんだと踏んでたけど、ビンゴかー。 ※ちなみにikaikaも点数入れてただよ。 91 名前:心霊写真 ◆Mummy.hmy6 [sage] 投稿日:2006/01/16(月) 02 59 02 ID 3Wo6ptHG あーーー。 90どうもです。 ビンゴなのよ。解りやすいかね? ikaikaさんありがとうございました。 canopusさんもありがとうです。 感謝をまとめちゃいかんかったですね。 92 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/16(月) 10 01 41 ID 7vlRxP63 心霊写真さん おめでとうございます、、圧勝ですねい。。へへあたしも心霊さんじゃないかって 思ってました、某すれのお花畑に印象が似てたヨ! 93 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY [sage] 投稿日:2006/01/16(月) 15 35 08 ID RHR5ZOr8 タモリのは心霊さんかあ。納得です。おめでとうございます。 94 名前:あぶく ◆OPBYKkBBNQ [sage] 投稿日:2006/01/16(月) 18 41 53 ID QYCPoaSw 心霊写真さん、チャンプおめでとうございます。怒りの表現に心うばわれました。 【得点】 10点 ikaika ◆YffIGX9Bno:1点 ◆UnderDv67M:1点 長介ジュニア ◆kuJg2yitX6:2点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:2点 ◆L4LyBSss3w:2点 葉土 ◆Rain/1Ex.w:2点 ■▲▼ 銀針 光まどろむ昼過ぎに 左手に刺さる銀の針 後ろに立てる少女の持てる 無垢な笑顔の意のままに 一条の血が流れ出る 痛みはあれど傷はなく ただ驚きも理解も出来ず 冷たい空気を流しつつ されど目立てる金属針が このまま刺さるも納得いかぬ 抜かんと触れた刹那に走る 電撃に似た刺激痛 後ろを向きて少女に問うは 「これは恨みか呪える意思か」 喜び満つる顔で答える 「なんでもない」と唯6字 途方にくれて針を見る 銀色の満つ細き色合い どこかで見たと記憶をゆけば 左手の指 薬指 違う少女を忘れ去り 誓うは愛と約束の針 共通のもの 銀の輝き 一年前の白き日に 夢より醒めて25時 隣に眠る かの少女 誓いの記念 花束を 忘れてならぬと刻み寝ぬ 751-752 名前:銀針[] 投稿日:2006/01/12(木) 18 53 57 ID tkunJKN+ 【コメント】 769 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/01/13(金) 21 07 12 ID DpHptp3T 751-752:銀針:ID tkunJKN+氏 ---凡作 776 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 [sage] 投稿日:2006/01/14(土) 00 42 39 ID XSabuoN3 751-752 文語調を用いた試みは面白く、内容もきちんとオチがあっていい感じ。 しかし文語調を現代人が使うのは難しく この詩もさほどこなれてはいないなあ、と思います。 七五調にこだわりすぎるあまり、八語の部分が浮いてしまっている。 特に二行目。「左手に刺さる銀の針」で、読者は七五調から一瞬頭が離れる。 詩の早い段階でそれが起きるので、詩全体のリズムに影響を与えてしまっています。 かといってここは、どうしても左手でなくてはならない。難しいですね。 「左手を刺す銀の針」とすべきだったのかもしれませんし、そもそも 七五調をもっと積極的にブレイクすべきだったのかもしれません。 あと、数字を英数で表記してるのはどうかと。 細かいことですが…。 787 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/15(日) 21 20 55 ID YRC/w7Ep 751-752 銀針 微妙に擬古文がなりきってないので違和感を。。。具体的にあげれば、 「なんでもない」 納得いかぬ ”どこかで見た” ”違う少女” ”共通のもの” ”忘れてならぬ”あたりがちと流れが止まります。 ストーリーはオリジナリティがあると思いました。(ちょっとゴスロリっぽいけど) 123 名前:b4 ◆2WgbgFgdIs [sage] 投稿日:2006/01/18(水) 01 13 19 ID o1wysZek だいぶ遅れましたが「銀針」書きました。 見直しもせず期限に間に合わせようとだけして 破調・誤用・文体不明確になってしまったことを痛感しています。 駄作でしたがそれを駄作であるときっちり指摘してくださった審査員の方々に 礼を述べたいです、そしてお疲れ様でした。 そろそろ力量不足を感じてきたので梁山泊への投稿は控えると思いますが また精進していつか帰って来たいと思います。では。 ■▲▼ ねじれ 鎖骨の方から、子猫が鳴くようなさみしい音がして目が覚めた 気管支喘息のせいで、私は寒さの厳しいこの時期、あまり深い眠りに誘われることが ない 半ば無意識のうちに唸り声をあげながら寝返りを打つと 隣で寝ていたはずの彼が、部屋の中央に置かれた低いテーブルの前で、煙草を吸っているのが見えた 電気ストーブにぼんやりと照らされた上半身は、半そでのTシャツを一枚着ているだけだった 「そんな格好でいたら」 風邪を引く、といい終える前に 私の喉に住む猫が、痛々しさを感じるほどの声をあげて鳴いた すっかり咳き込んでいる私の方を、彼はゆっくりと向く 「お前、薬飲んだら」 全ての語句を同じ調子の低い声で言うものだから 私はその言葉の意味を理解するのにしばらくかかった 音もなく吐き出された煙が、橙に溶けていく 「ごめん、うるさかった?」 私が喉を擦りながら起き上がりそういうと 彼はそんなことはないと、やはり先ほどと同じ、抑揚の感じられない調子で言った 彼は普段から感情を表に出すことがほとんどないため、 何を考えているか私にもよくわからないことが多い 同棲して半年になる今だって、私は彼のことがいまだほとんど理解することができて いない ************ 女が喉を掻き毟るようにして起き上がると、 羽毛布団がやけに乾いた音をたてた ヒューヒューと虫の鳴くような音が、ワンルームマンションの俺の部屋全体に響き渡って、 女がこちらを凝視しているのがわかる 「なにかんがえてたの?」 「なにも」 女はよく俺にそう訝しげに聞くが、俺は今、本当になにを考えていたわけでもなかった 例えなにかを考えていたとしても、それは口にする程の内容もない話や、 軽々しい言葉に収まるようなものではない事柄だったりして、 俺が女の期待にこたえることは、ほとんどなかった 「そう」 女がまだなにか言いたそうにしているのが月夜に照らされ、俺の眼球に伝わる けれど女は音にもならない程度に唇を小さく歪ませただけだった 「腹、減ったかも」 厄介ごとを避けるように俺が煙草を灰皿に押し付けながらそう言うと、 女は妙に明るい声で 「あるもので何か作るよ」 と立ち上がった 「お前は?」 冷蔵庫の中を覗く女に俺は言う 女は俺と食事をするのを普段から極力避けて生活していた 「え、私はいいよ」 「なんで」 「なんでって・・・。 ほら、こんな夜遅くに食べたら太っちゃうでしょ?いいよね、太らない体質の人はさー」 微塵も羨ましさなど感じられない口調で女は勝手許の電気をつけた 「なんで」 女はフライパンを持ち上げた格好のままで、はたと動きを止めた 「なんで俺と飯食わないの」 大分遠のいた虫の音が、回転させた電気ストーブの鈍い音と重なっていく ************ 「え、だからダイエット中だし」 「そうじゃなくて」 早口になってしまった私の言葉を、遮るようにした彼の言葉に冷静さは失われてなかったが、 その中には普段にはない怒りのようなものがあるのを私は微かに感じた 「なんでいつも俺と飯を食おうとしないんだ お前、家にいてもなんかしら理由つけて、時間ずらして食ってるだろ」 正直それは、私が一番突かれたくない部分だった 私は一人っ子で、両親が共働きだったために、幼い頃から人と食事を摂るという習慣がなかった そのためか、私は食というひとつの生活の基盤でもある部分に、自然と他人との距離を置くようになっていた それは友人、家族、恋人ですら例外ではなく、 人と食事をするのを極力避けるようにして生きてきたし、 たまの外食なんかでどうしても一緒に食べなければならないときはドリンクバー一杯で過ごし、 友人が無理矢理頼んだ自分の分のメニューが運ばれてきても、箸さえつけなかったこともある 「人と食べたくないの、ご飯」 彼は眉間にしわを寄せ、途端に怪訝そうな表情を浮かべた 「他人がいるというだけで、今まで当たり前にしてきたことなのに、いつもの部屋なのに 、 急に居心地が悪くなって、どうしたらいいかわからなくなるの」 けれど彼と生活するようになってひとつだけ変わったのは、 他人の食事をみるのが今まで程苦にならなくなったということ 私はフライパンを妙な体勢で持ち上げたまま彼の言葉を待った どれほどの時間が流れたのだろう 彼が口にしたのは私が予想もしていなかった一言だった 「俺、たまにお前の寝顔みてると首絞めたくなるんだ」 ************ 「どういう意味?」 フライパンをゆったりとした仕草で置きながら女は言い、 俺は煙草に火をつけながらそれを聞いた 「たまにどうしようもなく大切な物を壊したい感情にかられることあったろ。小さい頃とか。 あれによく似ている気がするけど、もしかしたらもっと悪意のこもったものかもしれないし、わからない」 俺は本当に度々襲ってくるあの感情の実態がわからなかった けれどそれを今まで女にも他の親しい人間にも話したこともなかったし、 これから先も口にするつもりはなかった なのになぜ、今言葉として外に出てしまったのだろう 女は無表情で俺のあぐらをかいた足元を見てから 「いいよ」 「締めていいよ、私の首」 まるで子供のように汚れのない微笑みで女は確かにそう言った 俺は深く吸い込んだ煙を、ゆっくりと吐き出し、 虫の音が消えたことを確かめる 「じゃあ、飯。その飯、一緒に食おう。 それからにしよう」 女は俺が首を締めたいと言ったときの何倍も驚いたという顔で俺の顔を長いこと見つめてから、 無言でコンロに火をつけた 油がはねる音を聞きながら、 恐らく俺がこの女の首に、本当に手をかけることは生涯訪れないのだろうと考えていた 753-759 名前:ねじれ[sage] 投稿日:2006/01/12(木) 23 24 45 ID AIMySsJl 【コメント】 769 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/01/13(金) 21 07 12 ID DpHptp3T 753-759:ねじれ:ID AIMySsJl氏( 761で修正) どーしてお前らはテーマをそのままに尊重せんのだナス 776 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 [sage] 投稿日:2006/01/14(土) 00 42 39 ID XSabuoN3 753-759 この文体、この作品の密度は、詩のそれではないと思います。 あきらかに小説の文体であり、小説の密度です。 詩としてみれば、内容と比べてものすごく長すぎる。 率直に言うと、こういうスタイルの書き手は、なにも ムリに詩を書かなくても、という気がします。 787 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/15(日) 21 20 55 ID YRC/w7Ep 753-757 ねじれ 女性が何故食事を一緒にとらないかの説明が彼に対して少ないので(地の文によって 読者は理解できるけれども、)彼氏のほうはきっとわかんないんじゃないかな なのにかなり気持ちにそっているのでちょっとごまかされてしまった気になる。 話者の交代というのが一つの手法になってるんだけど、どうもこれは男性視点で 書ききったほうがいいような気がする、というのは話者の交代によって読者は 神の視点を有しているのだけど、最終場面で女性の心の内をあえてカットしてあるため、 そのメリットが少々なくなっている、これは男性視点によって女性の「首を差し出す 聖性」のようなものが理想化されポエジーを形成しているため、あえて女性側の心理が カットしてあるのだと思う。だったらいっそ全部男性視点で書ききったほうが感情移入がしやすい。 ■▲▼ いたい 林檎を剥いていたら 指先が切れた ぷくっと血の玉が浮かぶ 指が いたい 忘れるほど かすかに いたい いたい 血の玉を舐め取って また林檎を剥き始める こわごわと いたい より こわい の ほうが いたい。 760 名前:いたい[] 投稿日:2006/01/12(木) 23 58 06 ID 9gDQJoUF 【コメント】 762 名前:いたい[] 投稿日:2006/01/13(金) 00 13 31 ID ad3NocYN はい、締切りですよぅ。 ____ /...... γ """ヽ || / / ゚ ▼) | ̄\ ( ゚Д゚)\<では審査開始ですよぅ。 | |  ̄U U ̄ | 763 名前: ◆L4LyBSss3w [] 投稿日:2006/01/13(金) 00 17 21 ID ad3NocYN …!!! …はい、 760は失格でお願いします。 ⊂⌒~⊃。Д。)⊃.。oO(…ヤッチャッター) 764 名前:名前はいらない[] 投稿日:2006/01/13(金) 00 40 03 ID MAUDRA8K 760さん(笑)のコテばれは初回でしょ? 初回ならばセーフなのでは。 769 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/01/13(金) 21 07 12 ID DpHptp3T 760:いたい:ID 9gDQJoUF氏 ---普通 776 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 [sage] 投稿日:2006/01/14(土) 00 42 39 ID XSabuoN3 760 小味の効いた詩で、私は好きです。言葉に過不足がない。 たぶんこういうコンペでは不利なタイプの詩ですが こういう詩がすっと書ける人はうらやましい。 787 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/15(日) 21 20 55 ID YRC/w7Ep 758 雨さんのいたい いつもお疲れさまです。。。これはもう事故ですね、そもそも面倒見の良い人だから おきたんですよ。。ありがとうございます。 痛みの記憶がもたらす イタサ ですね。 最後の一行 もう少し工夫欲しいとこです。。。 (編集人註:コテばれ理由で、本人が参加辞退しています) ページ:1 2 3 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/ng3ggc/pages/2491.html
名稱:韓滔 伺服器及顏色:5服綠類型:武 性別:男 生命值:634 武力:43 智力:12 防禦:17 敏捷:35 運勢:25 敘述:韓滔,排梁山好漢第四十二位,馬軍小彪將兼遠探出哨頭領第五名。宋江兵馬攻破了高唐州。徽宗皇帝派呼延灼率領陳州團練使韓滔為正先鋒,征討梁山泊。 韓滔人稱“百勝將”,使一桿棗木槊,驅趕三千連環馬先打敗梁山人馬。後梁山泊用湯隆計謀騙來金槍手徐寧,用鉤鐮槍破了連環馬,活捉了韓滔。韓滔見宋江待人 忠厚,當即歸順梁山。在宋江征討方臘,攻打常州城時,韓滔不幸被南軍冷箭射死
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/151.html
「~~詩で遊ぼう! 投稿梁山泊 11th edition ~~」の142-201 142 名前:1未満から[] 投稿日:04/05/07 20 06 ID DfoFjveb 申告、遅れました。 110-111の作者です。 思いがけず高評価をいただき、嬉しいです。 と、いうわけで謹んで次回のテーマを。 テーマ:『自分だけの』 〆切は5/15で。 よろしいでしょうか。 143 名前:俺のだ[sage] 投稿日:04/05/08 17 59 ID tp07sBLa いだいた いだいた 誰かの気持ちを汲み取ろうとした 俺のがうまくやれるって自慢気だった いたいだ いたいだ 気付かなかった バカだった 俺のがうまくやれるって自慢気だった 後悔だ 後悔だ それしか残らなかった それしか残らなかった 涙が出た 血も出た 色々出た 気持ちも 昨日の朝飯も出た 全部出して かき集めて 大事そうに いだいた いだいた 俺の気持ちだ 俺の全てだ 汚いのも汚いまま 俺の全てだ 144 名前:ふぬけたそらに[] 投稿日:04/05/08 23 59 ID BHxrHwTK ふと座卓から飛び降りて スリッパを履いたままに世間へ出た 太陽が笑っていた へらへらと ふわふわと 自分は 理性の必要性をさほど感じなかった 整合されたものは そこには存在し得ないからだ しかし理性は付き纏うのが役割であると どこかの 糞ったれ 偉人が 定義したせいで 今まで 生涯を通して 自分は満足に食うことも 頭を垂らして遊ぶことも 白昼に踊ることもできなかった はち切れた糸の片方の端と端が繋がってたちまち自分の輪郭になった 145 名前:ふぬけたそらに 2[] 投稿日:04/05/09 00 03 ID g4wWs7qi 脳裏のかみさまが消えた 屁理屈が体毛となって僕を覆った 鼻の下が伸びて地球をひと周りした 二つの目玉は内側を向くように 極めて合理的に置かれた 笑いが止まらない 空を小鳥が並んで歩いている よちよちと 歩いている 白目を剥いて あはは、自分のちぎれた耳が落ちている 画期的な世の中 「あ、風景の中にしらけた影を見つけたよ、私は」 自分はへらへらとしながら その影を思いきりぐちゃぐちゃにしてやった 指の感覚器の許す限りちゃぴちゃぴにしてやった 指先には生温かい感触があった どろどろとしていた 感触は感覚器を感覚としてリレーの如く伝わり脳に届いた 自分は呟いた ( ああ、ついに私は、太陽になるんだな ) 146 名前:ふぬけたそらに 3(終[] 投稿日:04/05/09 00 04 ID g4wWs7qi 少しずつ自分だけの世界が広がっていく 快感のマカロニが永遠に道となってシェルターとなって繋がっていく 今や真に不必要だと判明した理性を捨てようと マンホールの蓋をあけて歌ったのだった 「 宇宙にぃぃぃiぃiiiiiiiiぃ ひかりあれぇぇeぇeeeぇeeeeeeeeぇ 」 出来る限り、 へらへらとしながら。 147 名前:丸。 ◆0oMcn/GXMI [] 投稿日:04/05/09 11 41 ID cE1SV8mh 次回採点参加したいんですが、こちらでよかったのかな? 148 名前:楽団[sage] 投稿日:04/05/09 18 47 ID /pDm+jYq 「100ある0」 0000000000 0000000000 0000000000 0000000000 0000000000 0000000000 0000000000 0000000000 0000000000 0000000000 149 名前:血の匂い[sage] 投稿日:04/05/09 19 00 ID HzzEHJ7V 狂気に染まり行く中で、衝動に任せて動きつづけた。 何時までも、何時までも。 求めているのは、混乱と快楽。 糸の付いた針をくわえ、傷口を塞ぐ。 血で血を洗い、紅に染まった体でまた立ち上がる。 狂気に染まり行く中で、衝動に任せて動きつづけた。 何時までも、何時までも。 求めているのは、混乱と快楽。 降り出した雨に濡れ、溶け出した赤。 辺りを見回しても何も無かった。 150 名前:寄生人[sage] 投稿日:04/05/09 20 30 ID T6mSQv6Q 初めての感覚 このおなかの中にあらわれた同居人 身体の内側から 自己主張するように わたしの皮膚を押して 何かが盛り上がっている 今日病院で エコー映像を見たよ なまいきそうで 狭そうにもぞもぞ動いて わたしの内側を蹴っていた もう少しして 君が外に出てきたら いろんな人が君を抱きしめるだろう それまでは わたしだけが君を感じかれるんだ その優越感がもうチョット続いて欲しい 予定日まで 151 名前:二人重なった道[sage] 投稿日:04/05/09 21 38 ID TnwF4OIK ふと立ち止まる そして振り返る あの時 坂を必死で駆け上がった あの時 崖を前に絶望しても何とか登りきった あの時のあの悲しみや不安は今も思いだせる 雑踏の中 ぽつんと一人で流した涙 それは雨になって 汚れた顔 洗い流してくれた ねぇ あなたの道が僕の道と重なって どのくらいの夜が過ぎていっただろう あの時 夕日が初めて綺麗に見えた あの時 丘から見下ろした街並みに見とれた あの時 二人で見てた景色達を今も思いだせる 雑踏の中 もう一人じゃないと感じた 原因不明の涙が流れ出していた 立ち止まったまま ふと考えた もう戻る事は出来ない 振り返り見ていられるだけ あぁ これが僕の歩んだ道だ 君が来た 手を繋いだ もう僕だけの道じゃない 二人重なった道をこれからも行く 152 名前:150[sage] 投稿日:04/05/09 21 49 ID T6mSQv6Q すいません訂正です。 ×わたしだけが君を感じかれるんだ ○わたしだけが君を感じられるんだ 153 名前:箱をめぐる省察①[mistyage@nifty.ne.jp] 投稿日:04/05/10 00 11 ID 9V1aZpxT 緋色の刺繍で織り込まれた絨毯の上に 乱雑に置かれている イスラム教徒が嫌うような偶像ども ワタシはアナタだけのもの ボクはキミだけを愛すよ 神の前で誓うエイエンノアイ そして 家族のため 住宅ローンのため あくせく あくせく ワカホーリック それから マイカー,マイコン,マイホーム ルソーも嫌う私物化という物神崇拝 やつらは偶像が大好きで 何でもかんでも集めては箱に入れちまう ここにはそうした箱で溢れかえっている 安っぽい包装紙にくるまれた 幾千,幾万もの箱 箱また箱 そうしているうちにも またどこからか箱が運ばれてくる 同じような箱が上へ上へと積み重ねられ バベルの塔は天上へ届くかという勢いだ てっぺんのほうはグラグラして 危なっかしいったらありゃしない 154 名前:箱をめぐる省察②[mistyage@nifty.ne.jp] 投稿日:04/05/10 00 27 ID 9V1aZpxT 傾きかけた箱の山のその下で どいつもこいつも これまたちいさい自分だけの箱を後生大事に抱えていて ハムスターでも飼う少年のように ときどき中を覗きこんでは ニヤリと気色悪い笑みを浮かべる 鳴らないオルゴールの箱 それでもやつらには何かが聞こえるのか 必死に耳を当てている あるいはやつらの棺桶か骨壷の箱か ときどき揺り動かしては中身の感触を確かめている やつらのいう幸福というものに形があるとしたら おそらくこういうものだろう 155 名前:箱をめぐる省察③[mistyage@nifty.ne.jp] 投稿日:04/05/10 00 48 ID 9V1aZpxT わたしの箱はとうに誰かにあげてしまった 中に何も飼っておけなかったから だいいち両手がふさがっちゃあ何もできやしない それに 手で持てるぐらいの箱の中身なんか たかが知れてるじゃないか そして何より わたしは容器というやつが面倒くさい 容器に形を決められるのが嫌なんだ 水は試験管に流せるが河は試験管には入らない 空気はビーカーに収まるが風はビーカーには落ち着かない それでも容器は囲い込むことを止めようとしない だからわたしは 試験管を壊したくなる ビーカーを割りたくなる そして箱は潰したくなる 特に後生大事に抱えているやつらを見ると それを引っくり返し中身を暴きたくなる それでさっきから箱が乗った絨毯の端を持ち 絨毯ごと引っくり返そうとしているのだけれど どんなに息張っても絨毯ははがせない 156 名前:箱をめぐる省察④[mistyage@nifty.ne.jp] 投稿日:04/05/10 00 56 ID 9V1aZpxT それもそのはず わたしの片足がまだ絨毯の上に乗っている これではどう頑張ろうが びくともしないわけだ 捨てたつもりが 囲うことへの未練をまだ断ち切れていなかったのか 誰か手伝ってくれ 周りを見回すが みんな絨毯の上から降りようとしない さてどうしたものか 片足を絨毯から降ろそうか それともあきらめて 別の片足を絨毯の上に乗せて みんなと同じ箱人間を決め込むか わたしはハムレットにでもなったつもりで しばし呻吟するのであった 157 名前:名前はいらない[] 投稿日:04/05/10 05 20 ID kOmDvMoL 私は外の光を受け入れられなかった むしろ光が私を受け入れなかったのかもしれない しばし自分と葛藤し、外の世界に飛び出す事にした じりじりと刺すような視線 それは万物すべてから注がれていた 吐き気がした どうやらこの私を形成している形がおかしいらしい 視線に刺され、薄れ行く意識の中で悟った この視線は私だけに注がれているんだ そしていまこの快感を留めておきたい衝動にかられた 気づくと駅のホームに立ってた 幾つもの視線が私を突き刺す さぁ視線をもって私を射殺そうとするモノよ この一瞬汝らの視線を我が物に そして生涯忘れえぬ物として、その脳裏に焼き付けるとしよう 轟音と共に、私を形成していたものは消えうせ そこにはただ、一点に注がれる視線のみ残った 158 名前:157[] 投稿日:04/05/10 05 20 ID kOmDvMoL 157 です。 題名は視線です。 159 名前:無題[sage] 投稿日:04/05/10 06 37 ID j9d2m5vB ぽつぽつと秋のおと連れと共に 私の体からはきのこが生え 栗が実り 麦が風になびいた そして 冬には それらすべては枯れてしまい 私という私だけがここに残り 貪欲で傲慢な毛むくじゃらな生が寒さに震えていた 春のおと連れと共にまた私はつぼみをつけ花開き 夏には青々と私は生い茂った 160 名前:きしゃのたび(1)[sage] 投稿日:04/05/10 20 28 ID lF9xkkio さあそろそろ 引っ越す時間だ 持ちすぎた何もかにもを ひとつひとつと 捨てていくのだ この手に持てる荷物はひとつ たったひとつの 自分の・・・ 所有とは 独り占めに他ならず モズクガニのように 大量の ぼろを身に寄せ 大きくなったと錯覚すること さあそろそろ 軽くなる時間だ 溜めすぎた情念を 太った思い出を もっともっと そぎ落とすのだ 服は要らない 本も要らない 写真も ファイルも 携帯も 車も あなたは わたしのものじゃない わたしも 誰かのものじゃない その子も どの子も 親のものじゃない 国のものじゃない 誰かのものじゃない 161 名前:きしゃのたび(2)(おわり)[sage] 投稿日:04/05/10 20 28 ID lF9xkkio 思うことで 重くなるなら 感じることで 縛られるなら 何も思わず 何も感じず 早く早く生き急ぐのが楽 歩いていくのに 必要なのは たったひとつの 自分の・・・・ まとわりつくのは 自分自身の・・・・・・ まごうことなき、生き物としての、懐かしい匂い (否定できない、どこかにつながってる、土にも、空にも、 風にも、山にも、あの子にも、あなたにも、あなたにも、 明日は流れてはいない、でも昨日は固まってはない、 今しか、見えないものは、信じられない、この一瞬で 一体何を信じろと、息を吐ききったら、外に出られますか、 生きているものに会えたら、存在を実感できますか、 これを続けることが、何か実を結びますか、どうして、 まだ、言葉が出るのでしょうか、他人の役にも、 立たないこの日々、所業、でも、でも、でも、でも、) 全て捨てたら 引っ越す時間だ 持ちすぎた何もかにもを いつになったら捨てられるのだろう 162 名前:他我[sage] 投稿日:04/05/11 00 44 ID h4E3TmTV 街の夕暮れがほっぺに突き刺さる日 ○が△や×にすりかわる日 反省と後悔の区別がぼやけて 泣くだけの塊になっても 最後の手段を、始めの一歩と 履き違えないでおくれ 何度も何度も迎えるチャンスを 見逃しただけのことだ 死ぬな死ぬな死ぬな死ぬな死ぬな 寛大な平原を見たけりゃ稼ぎな 琵琶湖なら一人でもいける ナイフや酸素が告白してる 手を伸べた先は誰だい 死ぬな死ぬな死ぬな死ぬな死ぬな 俺の言うことが首に突き刺さるか 俺と君とでは比べられないから いかないで 163 名前:無題[sage] 投稿日:04/05/11 02 09 ID CM1/J2Jk 水平線に向かって浅瀬を歩く 振り返るとたくさんの僕が倒れていた ここまでくるのに何度自分を殺しただろう 数え切れない どうすることもできなくて 何度も何度も泣いていた 自分の為だけに泣いていた 雫は地面を湿らせてやがて浅瀬ができていた 水平線の終わりはまだ見えそうにない きっとそのうち全ては沈む 歩き続ける限り僕は僕を殺し続ける 涙が枯れることはない 164 名前:163[sage] 投稿日:04/05/11 02 38 ID BrVWyEIC すみません訂正します。 ×自分の為だけに ○自分だけの為に 165 名前:バイバイ[sage] 投稿日:04/05/11 19 28 ID ZKRXjhO3 明日 僕は電車に乗って あのまちへ行くよ 夢に見たあのまちへ行くよ 今日はいい天気でした 丘から見えるこのまちは とても綺麗で綺麗で 明日 僕は あのまちへ行くよ 一人きりだけど 大丈夫かな みんないなくて 大丈夫かな あぁ みんなでよく集まったあの古風な喫茶店 今日のうちにコーヒー飲んでおこう もう飲めないから みんな心配ないよ 僕は平気だよ みんないなくて 一人ぼっちでも 元気にやってみせるから 僕の場所はいつまでも変わらない あのまちに行ったって変わりはしない みんながいるこのまちが僕だけの 僕の 居場所だから 僕の場所はいつまでも変わらない みんないつも通りバイバイって言おう 僕の場所はこのまちだけ だから 166 名前:自分だけのもの[] 投稿日:04/05/12 05 58 ID ddH6X8Gr ささやかで、 忘れがたくて、 くだらなくて、 他人にはわからなくて、 こだわりがあるけど、 本当はなんでもない 取るに足らない そんなもの 決して人に見せることはないし、 自分でも見たことがないのかもしれないし、 一生、気付かずに過ごすのかもしれない、 そんなもの 大切なもの、 自分だけのもの ありきたりだけど 大切なもの 167 名前:リボン[] 投稿日:04/05/12 19 42 ID uTYObsTt 女はリボンをつけていく 男は名札を書いてゆく 女は身の回りにあるものを手当たり次第に梱包しリボンを巻いていった 男は受けとると即座に包みを剥ぎ取りゆっくりと名前を書き込んでいった 女は泣いたがその涙すら小瓶に溜めてやはりくるくるとリボンを結んだ 男はくるくるとリボンを解くとやはり名前を書き瓶にラベルを貼りつけた 女にとっていっそ持ち物をゴミ箱にぶち込んでもたいした違いは無かったかもしれない 男にとって愛を感じるのは名札を見る時だけだった 女はリボンをつけ 男は名札を書いた 男が嘘についたリボンを外している頃 女は死んだ 着物の帯は赤かった 男は女の死に名札を書かなかった 女の元にリボンは残ったのだった 168 名前:セイサク前のうんぬん[sage] 投稿日:04/05/13 07 15 ID jhwp7XFf 昔どっかの国のなんとかっていう偉いさんが とっても素敵な言葉をこんな私達のために吐いてくれたんだって 私達のためじゃなかったかもしれないけど まぁとりあえず 私達のためになったらしいよ そんな言葉を受けて私が今やろうとしてることなんて 自己犠牲とか自己確立とか自己破産だとか なんかそういう難しい言葉で表してみたり いちいち四字熟語にする必要性も有用性も実用性すらわかんないけど 自分の気持ちとか形とか内容物とかそんくらいならわかるんだよ あらせっかく作ったのに食べなかったの? なんだ使わなかったのかいいものなのに。 こないだここ教えてあげたから解けたよね? なぁんて そうか 好きなんだね 私のこと好きなんだね 大切にしてくれてるんだね 全部私のためなんだよね 私すら私のものじゃないんだもんね わかってる わかってる とってもよく わかってるよ 今からすることでしょう ああ、思い出した 私の 私による 私のための 罪を作るんだっけ? 169 名前:soft ◆ZYsoftMCT2 [] 投稿日:04/05/14 17 27 ID YnBZwsNs あと6時間半で投稿〆切ですよage 170 名前:「風速」[sage] 投稿日:04/05/14 19 58 ID ZgyFRiiy 靴音が朝からついてきて 天気は雲の中 水滴ゆっくり溶かしてマグカップで飲み干す 角砂糖のサーカスで半周だけ回転して 沈んだまま動かない 窓の外は歩かない まばたきする間にいくつもの傘が傾いて 同じ時間をかけて右回りに回される その上を君の視線が風速数mで走っていて 向こうの記念建造物にぶつかって壊れてゆく 緑色の旗が強く揺らされるからマークも見えず 太陽と一緒にいつのまにか千切れてなくなった まばたきするだけの時間があっさりと通り過ぎていく 今日の雨のような速さで消えてしまったというから このビルの上の風景を自分だけの夢と偽って 白い絵具で塗りたくってみたような窓ガラスたちは 全てを外へ逃がすよう意識を飛ばして この風速が姿を消して マグカップの中が空になる テレビ台の中で君の視線と僕のカップがぶつかっている 171 名前:無題[] 投稿日:04/05/14 21 40 ID h/KMGoCy 窓際で紙ヒコーキ飛ばす 温い風が 運んで ほら 落ちた あの人 乗せたバスは 今は海の向こう あたしは 溺れてしまったから 淋しがり 嘘つき そんな子のくせに どんな暮らしをして どんな家具を置いているの 窓際で飛ばす紙ヒコーキは いつも 犬小屋の前で落ちるの あなたに書いた手紙を 引き出しの奥に しまっておくの 明後日の朝頃 あなたの家には 小さな鍵が届くでしょう 172 名前:MUJINA ◇FJ2unionJK[mistyage@nifty.ne.jp] 投稿日:04/05/14 21 48 ID 6RLwjh4F 今回こそ採点させてもらいます。 作品がたくさん集まり、楽しみです。 173 名前:全ての君よ[sage] 投稿日:04/05/14 23 57 ID a+1yNlmb 空にはひとりの少年がいて 消えたあの日の夢を飼う まぶたにうつして言葉をえがいて その時世界が夜になる 水辺にひとりの少女が座って 濡れたドレスを巻き上げる こぼした涙は静かになじんで 海の最初の色になる ひとりのようで孤独でないさ 銀白色の風見鶏 全ての君よ それは僕だけのものだ 心の小鳩よ 全てのきみよ よく見えるかい月が あれは誰の恋だろうか 174 名前:MUJINA ◇FJ2unionJK[mistyage@nifty.ne.jp] 投稿日:04/05/15 01 00 ID Z0Lz2GhD 詩もたくさん集まり、盛況でなによりです。このスレを見ていると、ここに来ている人たちは、本当に詩が好きなんだなと、実感します。 熱気、というか、詩にかける思いが伝わってきて、私としてもよい刺激になり、 元気をもらっているという感じです。 さて、今回の感想を書かせてもらいます。 145~147 ふぬけたそらに ダリの絵を見ているようなシュールレアリズムの極致。というよりは、狂気の世界。狂人はもっとも詩人に近く、詩人はもっとも狂人に近い。たぶん、作者は最後は神になった。消費社会にあって最後まで消費されないもの、それはこの種の狂気である。作者に対して 最大限の賛辞を送りたい。 149 血の匂い この話でsexを読み取るのは短絡か? 血にこだわる作者の姿勢から、陰惨なまでに直接的な生を追求する作者の思いが伝わってくる。 150 寄生人 このような感覚は女性のあなただけしか味わえないのがチトうらやましい。 157 視線 万物すべてから注がれる吐き気がするほどの視線とは、どんなものだろう。そして、それを快感と感じる作者の感性の鋭さに敬意を表する。 160~161 きしゃのたび まさに捨て聖ですな。仏教を感じる。捨てた末に感じる「生き物としての懐かしい匂い」を嗅ぐことができるのは、作者が覚者ではなく、詩人だから。作者は原点に立っている。 162 他我 作者は重い実体験を抱えてこの詩を書かれているのは、心中を察するにあまりあるものですが、一言苦言を。他我という思い切ったタイトルを選ぶには、よほどの分析と覚悟が 必要です。そういう意味で、このタイトルは変えたほうがよかったのでは。 163 無題 泣くな。殺した末、否定した末に見えてくるものがある。 175 名前:MUJINA ◇FJ2unionJK[mistyage@nifty.ne.jp] 投稿日:04/05/15 01 06 ID Z0Lz2GhD 166 自分だけのもの 自分だけのものって何か。とうとう最後まで答えを明かさないところが、ずるい。 うまい。ずるうまい。 167 リボン 「死に名札を書かなかった」というフレーズが気に入った。そう、死は誰も所有できない。 173 全ての君よ 繊細でセンチメンタル! 澄み切った詩世界がストレートの語られているところの好感。 176 名前:道標[] 投稿日:04/05/15 23 40 ID 28QH1aDA さびしい田舎の山の中ポツンと 光が瞬かない 星とも見える小さな明かりは 誰のためでもない 小さな白い手灯りをともす オレだけのオレだけの道標 私は心が読めるのと 意地張る男をほめたひと 毎日が途切れなく助けは来ない ありそうな話は事の流れに 沿い運ばれて 読まれた心を何度でも何度でも 繰り返す ささやかな後押しはオレと一緒に 馬鹿なオレと一緒に うまく行きそで裏切られ 取り繕う 泣きそうな空の下残っていた 力がほんのり やさしい思いやり 灯りをともした小さな手 振り返らなくていい オレだけのオレだけの ……オレだけの 177 名前:投稿しめきり 集計です[sage] 投稿日:04/05/16 00 24 ID 78gVjfez 143 俺のだ 144-146 ふぬけたそらに 148 楽団 149 血の匂い 150 寄生人 151 二人重なった道 153-156 箱をめぐる考察 157(158) 視線 159 (無題) 160-161 きしゃのたび 162 他我 163-164 (無題) 165 バイバイ 166 自分だけのもの 167 リボン 168 セイサク前のうんぬん 170 「風速」 171 (無題) 173 全ての君よ 176 道標 ちょうど20作品になります。テーマは「自分だけの」。 採点期間は5/18一杯(5/19 0 00まで)で。 それでは、審査採点よろしくお願いします! 178 名前:soft ◆ZYsoftMCT2 [sage] 投稿日:04/05/16 01 45 ID hL0o75dr あ~俺が〆切を一日早く勘違いしてたようだね。 今日から審査期間です。 179 名前:丸。 ◆0oMcn/GXMI [sage] 投稿日:04/05/16 12 13 ID qeJrQeXt 取り急ぎ採点だけでスマソ 166 自分だけのもの 2点 シンプルなんだけど、心の奥底に収まる詩。 167 リボン 1点 死人への敬い、命の尊さ、重さを感じさせる。誰も侵すことのできない領域。 150 寄生人 1点 題名見て怖いものかと思ったが、ほのぼのとしていてよかった。占有感は やはり大きいのだろうか? 以上です。みなさまお疲れ様ですm(_ _)m 180 名前:名前はいらない[] 投稿日:04/05/16 18 42 ID Ml32G9AP 174~175の「感想」は「寸評」に訂正させてもらいます。 でもって、寸評の続きです。 168 セイサク前のうんぬん ♪昔アラブの偉いお坊さんが で始まる西田幸子の「コーヒールンバ」っていう歌 を思い出した。キリスト教の自己犠牲(サクリファイス)を風刺的に導入している (穿ちすぎか?)のは何となくわかるのだけれど、その先が読めん。他人の自分に対する 過度な干渉や意味づけに対して異議を申し立てた詩、とでも解釈していいのだろうか? 170「風速」 これも正直、読みきれていない。短い意識の流れを風速の隠喩で表現している。もう、それだけで 卓見。タイトルとして、バッチリきまっているんじゃないだろうか。窓の外と部屋の中の風景がシンクロ しながら進んでいくところが、不思議な映画の映像を見ているよう。 むしろ、過剰に意味を求めすぎないほうがいいのかもしれない。 詩を評価するって、難しい。わからない詩は自分の能のなさが試されているようで。 そんな堅苦しく考えないで、もっと楽しんじゃえって言われればその通りなんだけれど。 181 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [] 投稿日:04/05/16 18 47 ID Ml32G9AP 180は私です。 182 名前:丸。 ◆0oMcn/GXMI [sage] 投稿日:04/05/16 19 42 ID QhhkHVZP 180-181 採点はしないん? 183 名前:Z ◆eBWUIXUMPI [sage] 投稿日:04/05/17 16 15 ID B1cAv+dU 審査に初参加です。すべて縦書き表示にしてから読みました。 寸評から書きます。第一印象に重きを置いて述べています。 143 俺のだ 悩み多き人は、生まれ変わり死に変わりしつつ、また生きていきますね。 その、死に変わった時のことを、書いていると思いました。 ところどころ表現が、ばらけている気はします。 しかし、作中の「俺」というのが、 作中の主人公だけのものには終わっていないと感じました。 完成度は高いと思えなかったのですが、普遍に、 少し手が届いている作品だと思いました。 144 ふぬけたそらに こういう世界観は、わたしは嫌いではないのですが、 詩としては、ちょっとよくわかりませんでした。 短編小説として、読めたらよかったような気がします。 148 楽団 なるほどーと思ったのですが、わたしの解釈は、作者の意図とは 違うかもしれません。わたしには苦手な分野で、 楽しさがわかりづらいのですが、なるほどーとは思いました。 184 名前:Z ◆eBWUIXUMPI [sage] 投稿日:04/05/17 16 16 ID B1cAv+dU 149 血の匂い まがまがしい感じの言葉が並んでいるのですが、 その逆の、理性的な感じを受けます。無感動な感じもあります。 150 寄生人 女性の神秘を、こういう感じで書くのが、わたしは好きではありませんで‥‥。 題名を見るよりはずっと、本文は素直な感じを受けました。 説明にほとんどが費やされていると思います。 四連目がちょっとおもしろいかなと思いました。 151 二人重なった道 詩ではなく、ショートストーリーかなぁと感じました。 「景色"達"」は、いかがなものかしら、とわたしは思うのですが‥‥。 153 箱をめぐる省察 ‥‥よくわかりませんでした。 主人公がどこを向いているのか、作者の書きたかったものが何か。 157 視線 何が描かれているのか、よくわかりませんでした。 おとぎ話のなかには、よくわからないものも多いですが、 でもはっとするような、何かしらの真実みたいなものがあったりしますが、 この詩が、そういうものであるような感じはありません。SFかしら? 185 名前:Z ◆eBWUIXUMPI [sage] 投稿日:04/05/17 16 18 ID B1cAv+dU 159 無題 一読して、心に世界がひろがりかけました。だから残念に思いました。 ひろがりや静けさや、生のさみしさなんかも、もっともっと えがけたのではないでしょうか。もっともっと感じたかったです。 160 きしゃのたび いくつも、良いなと思うような、かっこいい言い回しがあって、 「ちょっと良いコラム」を読んでいるような、そんな感じを受けました。 でも最後の三連で、何だか分散してしまいました。 えがこうとする世界全体を見渡しながら進んでいく集中力が、 途切れたのかもしれない、と思いました。 「服は要らない」とありますが、その極端さが、"全てを"捨てられない 原因じゃあないかなぁとかいう感想は、ピントはずれでしょうか。 162 他我 死ぬな、というメッセージ。 絶望する人の心の、かゆいところに、というか痛いところに、 繊細に手が届いていると思いました。 胸を打たれました。が、「良い詩だ」という評価では、ちょっと違うな という気がするんです。 163 無題 「僕」と書いたとき、それが作中の主人公だけの物語、 作中の主人公だけの心象風景ではなくて、 すべての人、すべての「僕」がそうである、というふうに、 書けたら、というのがわたしの思う理想なのですが、 この「僕」が、まだ「作中の僕」だけのものであるような気がします。 186 名前:Z ◆eBWUIXUMPI [sage] 投稿日:04/05/17 16 20 ID B1cAv+dU 165 バイバイ ひとつのシーンをえがききっているという感じはしました。 読んで、良い気持ちはします。悪い気持ちはないです。 しかし詩情の有無を思ったとき、それは無いんじゃないかなぁと思うのです。 166 自分だけのもの うんうんと、うなずきました。そうそう、そんな感じだーと。 作者が、自分の詩の代表作を集めて詩集を作るとき、 この詩は載せるのではないかなぁと、そういうことを思いました。 「ありきたりだけど」のところで、少し緊張感がゆるんで、そこがマイナス。 167 リボン 雰囲気が伝わってくるように思いました。 しかしちょっとよくわからない、わたしにはしっくりきませんでした。 168 セイサク前のうんぬん パワフルさ(という日本語はないでしょうが)とユーモアが、 もすこしあったらなぁと思ったのですが、どうでしょうか。 170 「風速」 読んでいて、えがかれている世界ではなく、 これを書いている作者の姿が思い浮かんでしまいました。 最後の三連ぐらいでは、作者の姿が消えるのですが‥‥。 187 名前:Z ◆eBWUIXUMPI [sage] 投稿日:04/05/17 16 24 ID B1cAv+dU 171 無題 三連目まで、なんだか好きです。 ただその後が、よくわからなくなってしまいました。 173 全ての君よ 最終行で、違和感がありました。 童話のような感じがありましたが‥‥。最後の行は、説明でしょうか。 176 道標 おもしろかったです。 地に足が少しついていない感じが、作品のひろがりに、 難を与えてはいるような気がしました。 何か具体的な物や景色なんかを書けば、ひろがりが増したような 気がしますが、どうでしょうか。 採点です。 1点 166 自分だけのもの 点無しですが、次点 143 俺のだ 159 無題 162 他我 176 道標 ありがとうございました。 188 名前:名前はいらない[] 投稿日:04/05/17 21 01 ID FntjnKJZ 審査期間age 189 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [] 投稿日:04/05/18 02 11 ID aB0bI1xl 謹んで採点させてもらいます。 145-147 ふぬけたそらに 166 自分だけのもの 170 風速 以上2点 149 血の匂い 150 寄生人 157 視線 160-161 きしゃのたび 167 リボン 173 全ての君よ 以上1点 今回、「ふぬけたそらに」「風速」は一回目に読んだときは正直ピンとこなかった。 けれど、2回3回腰を落ち着けて読むと、タダモノではない、という印象をもつ様に なったから、不思議です。詩はメッセージ性を重視する私の趣向から見て、「風速」 は好みではないけれど、印象詩というようなこの作品は他の作品にはない世界を構築できている と見て、高いポイントになりました。自分の好みだけで判断すると、自分の詩の世界が小さく なるような気がして…。 さて、今回も私はいくつかルール違反をしました。すいませんでした。 この場を借りてお詫びいたします。この採点を採用するか否かは、一任いたします。 それと、現在、審査員は3名、もし私の採点が認定となれば、2点をつけた私の独断と 偏見が影響してしまい、ちょいと、都合が悪い。これでいいんか、と思います。 みなさま方こぞって、審査・採点をお願いします。より多角的な視野で投稿のみなさまの 作品を評価するのが、せっかく書いてくれた人たちへのお礼になるかと思います。 以上。 190 名前:Z ◆eBWUIXUMPI [sage] 投稿日:04/05/18 15 15 ID PMcKrC4n 審査について、補足をします。 わたしの審査の基準の、一番は、「詩であること」です。 二番は、「書きたいものがあって書かれたものである、ということ。 書かれるべくして書かれたものであるということ」です。 もちろん、あくまでわたくしがどう感じたか、であって、 実は寸評も採点も、自分で自分の好みを語っているということに過ぎません。 また、裏の、真の一番は、「わたしの心がふるえたかどうか」です。 おもしろくても、好きだと感じても、レベル高い作品だと思っても、 でも詩ではないかなぁと感じれば、基本的に点無し。 また、詩ではあるなぁと思い、切実さ(深刻さじゃないよ)だって あるなぁと思っても、作品としてはどうなのかなぁと疑問に思えば、 評価は低いです。 良さがわからない、というのも一つの評価で、心がふるえたというのでなければ、 または、ふるえてもそれが良いふるえでなければ、点をつけられません。 今回、1点をひとつ、点無しの次点よっつなのは、 次点のよっつに点をつけること、同列の1点にすることに違和感があったのと、 一位との差を、2点以上つけることにも違和感があったためです。 どの場所に居ても、好みに合わないなぁと思ったり、 自らを場違いだなぁと思ったりします。それで、 たまにはわたしの好みが反映されているところも、 あってもいいよなーと思い、参加させてもらいました。 真摯にやったつもりですが、MUJINAさんも同じく仰っていますが、 審査・採点をする人が少ないままだと、わたしも何だか申し訳ないです‥‥。 お気にさわった点がありましたら、ごめんなさい。実力の無い奴なんです。 長々と語りました。みなさんに感謝しています。 191 名前:構造 ◆/Cej999/v6 [sage] 投稿日:04/05/18 20 17 ID dB+YKW3t 153-156 箱をめぐる省察 2点 流石にコレに1点も入ってないのは 余りに酷いと思いますんで… ま、個人的なアレですね。 192 名前:名前はいらない[] 投稿日:04/05/18 21 19 ID rlpahGPx 審査今日いっぱい。 急げー 193 名前:ame ◆yUHAxrOw2c [sage] 投稿日:04/05/19 00 07 ID pgGgt8Nd すみません、雑談スレでお話したとおり、審査締め切りを1日延ばすことでお願いします。 改めまして、審査は今日いっぱいです。 194 名前:大木人 ◆KMcEIGIRgE [] 投稿日:04/05/19 17 36 ID Umv/UD7A 一日伸びてたんですね。 助かりました! ○2点 160:きしゃのたび 颯爽とした印象がとても心地良いです。 ここまで態度が明確だと、こちらまで清々しい気分になって旅に出たくなります。 170:「風速」 窓の外と部屋の中での、動と静の対比が素晴らしいと思います。 傍観者意識の中にかすかな心の動きが仄見えるようです。 171:無題 イメージがとても明瞭な可愛らしい詩です。 80年代ポップスのような詩世界が新鮮でした。 173:全ての君よ 詩の流れ、リズムが気に入りました。 自分の中にするっと言葉が入ってきます。 外国詩のような詩世界で、昔読んだリルケを思い出しました。 △1点 153-156:箱をめぐる考察 世間の矮小さに辟易しながらも、それを振り切れないでいる己の姿…、何か分かる気がします。 159:無題 静かな語りですが、木という主体に詩を読ませたことでシンプルさが逆に染みます。 生そのものにピントを絞り込んだ作者の潔さに1点。 176:道標 言いたいことが充満しているなと感じました。 エレカシの宮本さんに曲つけて歌ってもらいたいですなぁ。 195 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/05/19 21 38 ID XDj9YVtF レベル高くて! おもいっきり、値切って点付けしましたぁ!! 2点 167 :リボン :04/05/12 19 42 ID uTYObsTt なぜリボンなの? ……生まれてきてしまった。不条理? 1点 143 :俺のだ :04/05/08 17 59 ID tp07sBLa リズムのある詩になっている。いい感じ 1点 144 :ふぬけたそらに :04/05/08 23 59 ID BHxrHwTK ふぬけたそらに、……太陽になるんだな っていい。シーソーの支点みたいな 芯になってる。全体はちょっと読みにくかった。 1点 159 :無題 :04/05/10 06 37 ID j9d2m5vB 唐突に救いという言葉を思い出した。ねぇ……聞いていいかな? 前回の批評で 「私の、救いにはならない」となぜ発想したの? 連想かな? ……今回は?? 人は自分の生きる意味を求めているんだろうねぇ。青山にも生きる意味があったら、 まして自分には生きる意味があるはずだと安心するんだろうか? 1点 160 :きしゃのたび(1) :04/05/10 20 28 ID lF9xkkio なんとなくいい感じ……なんだけど。なぜ? きしゃなの??? 1点 170 :「風速」 :04/05/14 19 58 ID ZgyFRiiy でだしから、風が強いのがよく感じられる……。 2点 171 :無題 :04/05/14 21 40 ID h/KMGoCy 「風速」の風で紙ひこーきが飛んだような……カギひと~つ届きそうな。 次元の界面を超えて…… アクセス禁止対象になっていました。締め切り延長ありがと~ (*^_^* 196 名前:ame ◆yUHAxrOw2c [sage] 投稿日:04/05/19 23 40 ID pgGgt8Nd 1日分の延期を使って自分も採点に参加、ということで。 3点 144-146 ふぬけたそらに できる限り、僕たちはへらへらとしながら、その空気だけのような存在として居座る。 ただ居座る、それだけの中でこの空間に漂う温かみを拾う、その表現がある。 その風景そのものはどこか崩れたものだけれども、それは悲観的なものではないこと。 なんとなく自分の好きな宮沢賢治の作品を思い出す。彼が物語で出している、すきとおった表情の人間というか。 今回の作品の中でチャンプを選ぶとしたらこれだった、ということで3点を。 2点 153-156 箱をめぐる考察 構成として一番おもしろいのはコレだと思う。 そのあまりにも雑多な分裂気味のフラストレーションはどこに行くにも邪魔をされる、それが「箱」。 そしてその中にいる彼らが自分の足ごと転ぶまで、引っ張り続けなければいけない絨毯。 文章が分裂気味に書き綴られるが、その前の構成はきちんと、むしろ分かりやすく設定されている。 ただ、その意味では少々ストレートすぎるかもしれない。ちょっとした変化があれば嬉しかったところ、というわけでの2点。 1点 168 セイサク前のうんぬん 自分にとっては苦手なタイプの詩だけども、所々のアイテムの置き方は上手なんだろうな、と思った。 ただ、やっぱり直線的なのはどうしようもなく。 これから手を加えてもっと良くなるかも、という1点で。 ではでは。 197 名前:名前はいらない[] 投稿日:04/05/20 00 58 ID A+Ay4/BD 審査締め切り? 198 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:04/05/20 01 41 ID +5HPIcUV 上位10作品 6点 144-146 ふぬけたそらに 5点 153-156 箱をめぐる考察 166 自分だけのもの 170 「風速」 4点 160-161 きしゃのたび 167 リボン 171 (無題) 3点 173 全ての君よ 2点 150 寄生人 159 (無題) 確認を要請する 199 名前:なみおロック ◆mCFk32Woec [] 投稿日:04/05/20 02 37 ID CUe2CzPw 確認しました。 すべて◎です。 チャンプ ☆☆☆ 144-146 ふぬけたそらに様 準チャンプ ☆ 153-156 箱をめぐる考察様 ☆ 166 自分だけのもの様 ☆ 170 「風速」様 になります。 チャンプの144-146 ふぬけたそらに様は、御題を出して下さい! おめでとうございます! 200 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:04/05/20 14 33 ID jNacmGSp 200get 201 名前:ひしゃく[sage] 投稿日:04/05/20 22 11 ID HRRjIDnG どうも、144-146 の ふぬけたそらに であります。 チャンプということで、う、う、嬉しい限りで。ありがとうございます。 ちなみにわたしは寄生人が好きでした。好きでした。はい。 では恐縮ながら、次回のテーマ。 テーマは 「エサ」 ということでお願いします。 〆切は5/27で。 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/18.html
ページ:1 2 お題 対話 開催期間 2005/10/05~2005/10/14 参加作品数 13 審査員 4人 本スレ 15の276-313? 議論スレ 11の716-727? 【チャンプ】 日々(ゼッケン):7点 【準チャンプ】 軋み:6点 作品一覧 No. タイトル 作者 点数 277-279 軋み - 6 280 maps - 1 282 階段の柱 リーフレイン 3 283 深い溝 - - 285 日々 ゼッケン 7 286 願い - - 287 受胎告知 - 1 289 対話 - 1 291 スーパー アース モンキー soft 2 293 ぬくもり ◆Wani6uvhK. - 295 cry - - 296 推敲 - - 300 蒲鉾と私 - 1 【審査員】 Canopus ◆DYj1h.j3e. 葉土 ◆Rain/1Ex.w @携帯 ◆L4LyBSss3w 虫 ◆Yh5.nC8OlA 【採点レス】 306 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2005/10/14(金) 00 34 00 ID 1KQRiTqr 2点 291 『スーパー アース モンキー』 1点 277-279 『軋み』 282 『階段の柱』 285 『日々』 308 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2005/10/14(金) 15 41 48 ID XMRJVoMU 285 日々 2点 277 軋み 1点 280 maps 1点 309 名前:@携帯 ◆L4LyBSss3w [] 投稿日:2005/10/14(金) 19 20 43 ID xp36y7Tq 【2点】 282:「階段の柱」:ID VU6RTMBh氏 285:日々:ID crwnJH4+氏 【1点】 277-279:軋み:ID MiS8D/qP氏 287:受胎告知:ID ywHSkyiP氏 300:蒲鉾と私:ID 34Nqkm/J氏 310 名前:虫 ◆Yh5.nC8OlA [] 投稿日:2005/10/14(金) 22 57 39 ID aQtGBzi8 277-279 軋み 3点 285 日々 2点 289 対話 1点 作品 ■▲▼ 軋み そう、もうこんな戯言はやめにして いくつかの長音と短音で構成された 音楽を奏でようじゃないか 君じゃない誰かが屋根の上で踊っている 僕はそれを見て笑いながら涙を流す 小さな水溜りの涙の中で数匹のオタマジャクシが 泳ぎながら死んでいくよ 僕は君の皮膚と筋肉の隙間に入り込んで 静かに音楽を奏でよう それは、今では歌われなくなった歌で誰もが 忘れ去ってしまった音楽で譜面なんてありゃしない それでも歌うんだろ そう僕は歌う それはこんな音楽で 悲しみに打ちひしがれた少女が神に捧げた歌なんだ だけど、その歌は神には届かなく その少女は、八月の夕立の中で雷に打たれて死んだよ 彼女の名前は、マリア 「そうさ、彼女の名前は、母という母の名前なんだ!」 見えるかい? 音でない音に世界が埋め尽くされていく様が 音でない音が、いつのまにか僕らを絞め殺すとき 僕らはあらゆるものを憎むだろう 絶望や悲しみなんて くだらないさ もう、絶望や悲しみは間に合ってるよ! そう、神に告げておくれ 僕は密告したよ 10月の秋空の下で ヒイラギの木に語りかけた 僕は残虐でない残虐を知っているし 優しくもない優しさも知っている それらはすべて、音でない音で 僕の後頭部をひどく打つ -三つの太陽が昇った 東から西からそして私から そしてそれらの太陽が12時 きっかりに僕の頭上でぶつかり合って 破裂した- それが、最後に僕が聞いた音楽だ 277-279 名前:軋み[sage] 投稿日:2005/10/06(木) 21 46 18 ID MiS8D/qP 【コメント】 310 名前:虫 ◆Yh5.nC8OlA [] 投稿日:2005/10/14(金) 22 57 39 ID aQtGBzi8 277-279 軋み 3点 死にびっしり覆われた透明感、という感じ(意味不明でスマソ) 全体が音楽に集約されていく最後が見事です。 716 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2005/10/14(金) 15 39 13 ID XMRJVoMU 277-279 軋み いやあ、しょっぱなから困ったですよ。まず技術的には非常に手馴れている。 単純に文字列として追っていくと、一番最後の行が邪魔だなっと思うぐらいで (安易な死が連想されてしまうので気にいらない)、非常に綺麗にできあがっていると思う。 とはいえ、内容については宗教色を色濃く出した詩として、その思想性を問題にしたい。 前半は レナード・コーエンのハレルヤを題材に展開。なんだけど、 知らない人のために、括弧でくくるとかコーエンの名を出すとかなんかして欲しい。 悲しみにうちひしがれた少女のくだりから、作者独自の世界が展開されていく。 もと歌の設定がダビデ王が奏でた旋律だったことを思うと、かなりロマンチスト。 少女はマリアと名づけられて母になり、とりあえず殺してしまったところで放置。詩に流れる音律は ハレルヤ以外の全ての万象へとそのイメージを広げ、その音は作者を苦しめ神への嘆願へと変わる。 最終段、音でない音にまで変化した未来(?)は、3つの太陽の形を借りて破裂、崩壊して詩が終了する。 ハレルヤを歌う1段目から、全ての音楽を終焉させる最終段へ引継いでいくわけなのだが、 最初スタートしたイメージは”悲惨さや無為さ知った上でなお、歌う”姿であったわけで さらにそれを否定して混沌の中に破滅するところまで、うまくついていくことができない。 多分歌うことへの絶望が十分語りつくされていないからではないかと思う。 お題との絡みは、「神との対話」なんだろうなと思った。しかし、信仰が確かなバックボーンとして 流れていたもとの歌と比べ、この作者の中に神は生きていない。したがって対話も対話として 成り立たず、単なるパーフォーマンスに終わっているにすぎないと思う。 721 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY [sage] 投稿日:2005/10/15(土) 03 53 48 ID 25Pnr+4f 「軋み」は277の分だけでほぼ完成していて、続く278と279はすでに自己解説に入っているような気がしました。 722 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [sage] 投稿日:2005/10/15(土) 08 59 20 ID u0VN1LMN 277-279 人生の矛盾にのせて、生と死さえも矛盾の環のなかに巻き込んで いく、という構図を感じて、それを書ききれていないかな。それはけして悪い 意味ばかりではなく、書ききれていないことによる若さ、瑞々しさも感じます。 【得点】 6点(準チャンプ作品) Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点 葉土 ◆Rain/1Ex.w:1点 @携帯 ◆L4LyBSss3w:1点 虫 ◆Yh5.nC8OlA:3点 ■▲▼ maps 像 は 結 ば れない されば 貯金箱になって じゃらじゃら音をたてて歩こう 大地がまるくないことを信じて 280 名前:maps[] 投稿日:2005/10/08(土) 15 22 36 ID sCdQz8dv 【コメント】 717 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2005/10/14(金) 15 39 58 ID XMRJVoMU 280 maps 地図 ”貯金箱になって ”は比喩なわけで まあ、深読みの危険を冒してみたところ、 大地が丸くない(果てがある)と信じて、世界の果てに向かってしがらみを残さないで放浪していこう という感じがしました。 像は結ばれない という 文字列が散乱している様子は、現象が散乱した状態なのだろうと思います。 短いなりに雰囲気のいい詩。 さて、題との絡みはという話になると、世界と対話してるのかな? 722 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [sage] 投稿日:2005/10/15(土) 08 59 20 ID u0VN1LMN 280 像が結ばれないことにより発現する、二次元的世界。世界の展開が、貯 金箱だけなんだよな、この詩は。シンプルであるが、物足りなさ感も。すごい 興味深い世界観だけに、残念。 【得点】 1点 葉土 ◆Rain/1Ex.w:1点 ■▲▼ 階段の柱 ばんばんばんっ ばん 丸めた雑誌 ばんばん 何怒ってるの? ばん ご飯? ばん 待ってた? ばん ばん どかどか どかっ とん 「抱っこ」 ・・・・・・なんか恥ずかしいね。 282 名前:「階段の柱」[] 投稿日:2005/10/09(日) 14 01 44 ID VU6RTMBh 【コメント】 721 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY [sage] 投稿日:2005/10/15(土) 03 53 48 ID 25Pnr+4f 「階段の柱」が妙に心にしみました。 ぼかあ、幸せなんてものからずいぶん離れて立っているのだ、と思いたくもなりましたよ、一瞬ね。 722 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [sage] 投稿日:2005/10/15(土) 08 59 20 ID u0VN1LMN 282 うちのたあくんも、前世がラッコだったんじゃないかと思うくらい、何 かをしょっちゅうバンバンやってます。280と同じようなシンプルさなんだけ ど、身近な題材のぶんだけ、感情移入がしやすかった。 724 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2005/10/15(土) 11 18 08 ID /E7ky9LO 階段の柱書きました。 ゼッケンさんおめでとうございます。 準チャンプさんもおめでとうございます。。 あとから、「あ、あれしまったな」と思ったのは「抱っこ」っていうのを (抱っこ)にすべきだったなっと。。あとのまつり。。 【得点】 3点 葉土 ◆Rain/1Ex.w:1点 @携帯 ◆L4LyBSss3w:2点 ■▲▼ 深い溝 漆黒の宇宙に包まれて、 この箱がどの街のどこに位置しているのか、もう男は正確に言うことができない。 ただ流れに身を任せただけだ。 ピンク色のネオンに吸い込まれたのは沈黙が訪れたからだった。 柔らかな起伏を強くなぞり、お互いの骨格を確かめ合い、 男は深く沈んでゆき、女は高く昇って行った。 エアコンの換気音と、高速道の走行音だけが支配する静寂の合間だった。 男は明日の予定を考えた。 女は戻ることを考えている、男はそう思っていた。 何度、確かめ合うと言う仮想は繰り返されただろうか? 女は幸せな仮想を夢見ていた。信じると言うことを信じきれる世界を。 そろそろ、偽装は解かねばならなかった。またしても沈黙の果ての行為と言う言葉で。 小さなナイフが手紙の封を開くように、男の頚動脈を軽く引いた。 深紅の宇宙に包まれて、二つの横たわる棺がある。 一つではなく、どこまでも二つの棺なのだ。 283 名前:深い溝[] 投稿日:2005/10/10(月) 00 39 09 ID V/6bECKK 【コメント】 717 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2005/10/14(金) 15 39 58 ID XMRJVoMU 283 深い溝 サスペンスものですか? 象徴性というよりはリアリスティックな感触が強いので、ポエジーよりサスペンス落ちと読んでしまいました。 もしかして作者さんは違う意図をもっていたかもしれないなという一抹の不安が残ります。。。 720 名前:名前はいらない[sage] 投稿日:2005/10/15(土) 02 15 58 ID Bdp4bh1V 『深い溝』書きました。 読んでくれてありがとう。ずいぶんシリアスな作品になってしまったのは失敗でした。 対話つまりコミュニケーションに拠る他者理解の不可能性を書こうとしたのでした。 人と人の間には、深い溝(深淵)が横たわっていると言う発想です。 「小さなナイフが手紙の封を開くように、男の頚動脈を軽く引いた」 ここにこの作品の強い意図があったのです。 ではまた。 722 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [sage] 投稿日:2005/10/15(土) 08 59 20 ID u0VN1LMN 283 男女の対話のすれ違いがベースなんだろう、と思う。悲劇的な結末は、 必然なんだろう、とも思う。殺人シーンのない殺人が、この無機的な描写には 適していたのかもしれません。 ■▲▼ 日々 搾りたての朝をパスし、 出がらしの昼にベッドから抜け出し、 見知らぬ番号に電話をすると知らない女ではなく知らない中年の男が出る おれは気にしない。セックスしようと言う Pardon? セックスしよう ガチャリと切られ、おれは音のしないように静かに慎重にじりじりと受話器を置き、 すばやく手を離す。完璧。受話器はまた元の場所に なにごともなく しんと静まり返っている。 背中を思い切り伸ばすと、ぼきぼきと骨が鳴って目尻に涙がたまった、あくびをして シャワーを浴び、 頭をかきながら今日はまた別の女の子と街を歩く タバコのヤニで汚れた歯を剥き出して 獰猛な孤独がゲハハと笑っている 285 名前:日々[] 投稿日:2005/10/10(月) 12 30 04 ID crwnJH4+ 【コメント】 310 名前:虫 ◆Yh5.nC8OlA [] 投稿日:2005/10/14(金) 22 57 39 ID aQtGBzi8 285 日々 2点 埃っぽい空気が匂うようです。最終連が剥き出しに思われて 1点マイナスですが、このぬるさは好きです。 313 名前:日々 ◆ZKKEnLZjOY [sage] 投稿日:2005/10/15(土) 01 53 06 ID 25Pnr+4f 「世界でいちばんのおれやあたしへ」 でお願いします。 717 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2005/10/14(金) 15 39 58 ID XMRJVoMU 285 日々 うまいです。 ここで描かれている対話は対話でありながら対話ではなく、しかもそれがポエジーを形成しています。 (慎重に受話器を置くとこが妙にフェチっぽくていい。) 獰猛な孤独はゲハハと笑うんですね。読んでるほうも痛いです。 721 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY [sage] 投稿日:2005/10/15(土) 03 53 48 ID 25Pnr+4f おつかれさまです。「日々」書きました。 722 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [sage] 投稿日:2005/10/15(土) 08 59 20 ID u0VN1LMN 285 ぼくは最初の4連が気に入ってる。コミカルとシリアスの、ない交ぜに なった洋画を観てるようだった。あるいは松田優作みたいな。後半の描写は、 はっきり言って粗い。 【得点】 7点(チャンプ作品) Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点 葉土 ◆Rain/1Ex.w:2点 @携帯 ◆L4LyBSss3w:2点 虫 ◆Yh5.nC8OlA:2点 ■▲▼ 願い 軽い存在には思われたくなくて 重い雰囲気を作ってしまった 見えない糸の上で成り立つ言葉は その表情さえもわからない 軽い存在にはなりたくなかったけれど 重い存在はもっと嫌だった 紡ぎ出す言葉に君の面影を見たい 最後の瞬間までも、 それを願っていたよ 286 名前:願い[] 投稿日:2005/10/10(月) 13 10 21 ID nZ59fSoC 【コメント】 717 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2005/10/14(金) 15 39 58 ID XMRJVoMU 286 願い 日記かなあ。。”軽い存在に思われたくなくて、重い雰囲気を作ってしまった” というのを直裁な言葉じゃなくてイメージで書けるといいですねえ。 721 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY [sage] 投稿日:2005/10/15(土) 03 53 48 ID 25Pnr+4f 「願い」はおもしろいどうこうではなく、共感できました。 722 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [sage] 投稿日:2005/10/15(土) 08 59 20 ID u0VN1LMN 286 前半の存在に関する考察は、よく出来ている。それをひとつのシチュエ ーションに限定してしまったがために、前半までも萎んでしまった、かな。 ページ:1 2 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/187.html
1 2 3 4 → 次へ お題 恩返し 開催期間 2004/10/05~2004/10/15 参加作品数 32 審査員 8人 本スレ 12の300-409 議論スレ 8の840-866 【チャンプ】 猫の恩返し(しいな まほろ):10点 【準チャンプ】 脱水少女(脚立):8点 作品一覧 No. タイトル 作者 点数 301 花から蜂へ - 1 302 お礼参り イタチ小僧 - 303 駈 - - 304 みなこ - - 305 無題 - 3 306-308 猫の恩返し しいな まほろ 10 309-310 聖獣学園 cレール 3 311 恩返しさえ出来ないままに - - 312 機の音 わに 1 313-315 マリンスノー - - 316-317 オンガエシ - 7 318-321 感謝のカタチ ◆WN8IybcvEA 3 322 泣き止まぬ - 2 323 カラマリ 心霊写真 6 324-325 この歌が イタチ小娘。 1 326-327 『僕の師』 - - 328 言いそびれた一言 - - 329 恩返し イタチ小僧 - 330-332 ジジイと世界と孫 GON 7 333-335 まぶたのうら - 1 336 ロボット Canopus 2 337 ま、こんなもん リーフレイン 1 340 ピストル - - 341 拳とキック - - 342-344 習性 - 5 345-346 忘れるでないぞ - - 347-348 老人と猫 - 1 349-350 ローズマリーに祝福を - 1 351 脱水少女 脚立 8 354-355 僕の夢 - - 357-358 異郷に赴き - 2 359 日々の眠り 大木人 1 【審査員】 ななほし ◆lYiSp4aok. イタチ小僧暗算! ◆8rr1u/54T2 MUJINA ◆iXws.WGCLY GON ◆rOo2fYBBKk 園川 ◆nWfXpQxHHM Canopus ◆DYj1h.j3e. Alnite ◆m3UVuKrnck ◆WvShSU0mOg 【採点レス】 370 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/10/13(水) 23 50 30 ID HdnETWnX 3点 342 :習性 (1) :04/10/11 00 31 14 ID 7cPg6ipP 2点 322 :泣き止まぬ :04/10/08 04 02 38 ID n4fXMXhZ 2点 326 :『僕の師』 ① :04/10/08 10 09 08 ID G+rYW5m9 1点 301 :花から蜂へ :04/10/05 20 23 48 ID mH+3we2O 1点 305 :名前はいらない :04/10/05 22 58 55 ID RNcDBsVa 1点 306 :猫の恩返し(一) :04/10/07 11 20 35 ID f9we4SyM 1点 316 :オンガエシ(1) :04/10/08 01 14 31 ID iQzm7bje 371 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/10/13(水) 23 53 43 ID HdnETWnX 1点 323 :カラマリ :04/10/08 04 40 50 ID 8wMIZaWl 1点 330 :ジジイと世界と孫① :04/10/09 00 52 11 ID 0pamVa6b 1点 333 :まぶたのうら~1~ :04/10/10 03 09 16 ID fCs8rhC4 1点 336 :ロボット :04/10/10 08 30 41 ID jjhOIF7W 1点 337 :ま、こんなもん :04/10/10 09 50 32 ID OGxXjfT9 1点 347 :老人と猫・一 :04/10/11 11 16 32 ID LYzq26T2 1点 351 :脱水少女 :04/10/12 05 11 58 ID zdK/yh8S 378 名前:イタチ小僧暗算! ◆8rr1u/54T2 [] 投稿日:04/10/15(金) 00 45 32 ID 3Oh6F9KH 306-308「猫の恩返し」 318-321「感謝のカタチ」 351「脱水少女」 以上、1点。 323「カラマリ」 330-332「ジジィと世界と孫」 以上にも1点入れとくか。おわり。 379 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/10/15(金) 07 39 30 ID XYyMMEfX 【2点】 >351 脱水少女 >323 カラマリ >330-332 ジジイと孫と世界と 【1点】 >305 名前はいらない「日本語の読めないアフォギャルへ」 >309-310 聖獣学園 >359 日々の眠り 380 名前:GON ◆rOo2fYBBKk [sage] 投稿日:04/10/15(金) 13 35 09 ID cCmnRB0R 306-308 :猫の恩返し ①点 309-310 :聖獣学園 ②点 312 :機の音 ①点 381 名前:GON ◆rOo2fYBBKk [sage] 投稿日:04/10/15(金) 13 36 09 ID cCmnRB0R 316-317 :オンガエシ ②点 318-321 :感謝のカタチ ①点 336 :ロボット ①点 337 :ま、こんなもん ①点 382 名前:GON ◆rOo2fYBBKk [sage] 投稿日:04/10/15(金) 13 37 27 ID cCmnRB0R 357-358 :異郷に赴き ①点 359 :日々の眠り ①点 389 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:04/10/15(金) 20 47 06 ID IgTrHmew 3点 306猫の恩返し 2点 351脱水少女 1点 316オンガエシ 394 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/10/15(金) 21 08 21 ID G2yS0JdE 2点 351 脱水少女 1点 306-308 猫の恩返し 316-317 オンガエシ 330-332 ジジイと世界と孫 342-344 習性 357-358 異郷に赴き 400 名前:Alnite ◆m3UVuKrnck [sage] 投稿日:04/10/15(金) 23 40 42 ID ujDM7PIL 2点 306-308 猫の恩返し 316-317 オンガエシ 1点 324-325 この歌が 342-344 習性 340-350 ローズマリーに祝福を 401 名前:Alnite ◆m3UVuKrnck [sage] 投稿日:04/10/15(金) 23 50 38 ID ujDM7PIL 398 400 間違い修正。 「ローズマリーに祝福を」は、正しくは 349-350でした。 402 名前: ◆WvShSU0mOg [sage] 投稿日:04/10/15(金) 23 57 36 ID QT9UWNUU 2点 323『カラマリ』 330『ジジイと世界と孫』 1点 305『名前はいらない』 318-321『感謝のカタチ』 作品 ■▲▼ 花から蜂へ ちゃんとあの娘に届けてくれた? 君にたくしたあの花粉 花の僕は動けないから ほんと君には感謝している かわりに蜜をわけてあげる 君はこれをたくさん集めて 甘い甘いハチミツを作るんだね いつか僕もなめてみたいな お互い様とかとんでもない ほら見てあそこに僕の子供 まだ芽しかでてないけれど 君のおかげで生まれたんだよ いつかこの荒れ果てた地を たくさんの緑で埋め尽くしたいな それまでよろしく蜂の青年 それは君たちかかっている そしたら草原いっぱいの花の蜜を 好きなだけ持っていっていいよ それだけしか僕らはできないから それが君への恩返し 花から蜂への恩返し 301 名前:花から蜂へ [sage] 投稿日:04/10/05(火) 20 23 48 ID mH+3we2O 【コメント】 370 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/10/13(水) 23 50 30 ID HdnETWnX 1点 301 :花から蜂へ :04/10/05 20 23 48 ID mH+3we2O さらっと書いてるけど、結構意味はふかそう。 375 名前:Alnite ◆m3UVuKrnck [sage] 投稿日:04/10/14(木) 23 35 46 ID Sy5CsHsG 301 花から蜂へ 《駄作》 言葉の一つ一つは綺麗だけど全体としてありきたり。こういう正統派なのは好きだけどちょっとこれじゃあ。 380 名前:GON ◆rOo2fYBBKk [sage] 投稿日:04/10/15(金) 13 35 09 ID cCmnRB0R 301 :花から蜂へ 童謡。これといった工夫がない。 390 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/10/15(金) 20 53 30 ID G2yS0JdE 301 丁寧に書けてるけど、も少し踏み込みがほしいかなあ。というのも、い わゆる共理共生の一コマのなかでも、花と蜂つーのは真っ先に思いつくもので すから。 【得点】 1点 ななほし ◆lYiSp4aok.:1点 ■▲▼ お礼参り 世話になったな よくもきっちり世話しやがったな その似合わねぇ蝶型メガネ 木刀で叩き割りたいといつも思ってたんだよこの恩師 「蛍の光」充満するガラスにヒビ入れて 明日からコメツキムシの勢いで飛び出そう どこへ飛び出すのかはコメツキムシに聞いてくれ その前に俺の自由を縛りつけたおっさんおばさんどもをぶちのめす 先生あなたはか弱き大人の大便者なのか(爆笑) テレビの中で ありえないほど血生臭いお礼参り テレビの中で 終わらない番組に呆けた顔並べる 俺 いま 要り? 302 名前:お礼参り [] 投稿日:04/10/05(火) 22 38 59 ID QlW1YFbL 【コメント】 363 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/10/13(水) 00 52 04 ID GUdDNkf9 寸評、行っちゃいます。 302 お礼参り 卒業式のお礼参りで、先公を血祭りにあげる。どんどんやってくれ。でも、この詩は 暴れ方が足りないぞ。日の丸国旗掲揚と一緒に奴らを高く吊るせ。 そう言えば、私が厨房のとき、ボンタンはいてたツッパリが卒業式で真っ先に泣いてたっけ。 375 名前:Alnite ◆m3UVuKrnck [sage] 投稿日:04/10/14(木) 23 35 46 ID Sy5CsHsG 302 お礼参り 《却下》 テレビの中でっていう描写がよく分からない。何が言いたいのかハッキリしない。 要は不良モノが書きたかったのだろうか。 380 名前:GON ◆rOo2fYBBKk [sage] 投稿日:04/10/15(金) 13 35 09 ID cCmnRB0R 302 :お礼参り どんな世界を伝えたいのか不明。勇ましさもない。 最後の俺今要りも特にうまくない 390 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/10/15(金) 20 53 30 ID G2yS0JdE 302 虚構と実在の線引きをわざと曖昧にしたんだろうなあ。ただ、それは分 りにくいだけで、あまり効果的でないと思いました。「必殺のジョーク」って やつ(?)も、なんだか内輪受けっぽいよ。 847 名前:イタチ小僧 ◆8rr1u/54T2 [] 投稿日:04/10/16(土) 12 16 35 ID tTZZBh/w 今回、俺は「俺いま要り」。 時代を先取りしすぎちゃって誰もついて来れなかったようだアハハハハ。 GON氏の「感謝のカタチ」への寸評はムカついた。 実際、昔の俺はあれにそっくりなモチーフで何作か書いたことがあったので。 俺の人格見透かしたつもりか? はい、その通りです。 でもあれは俺じゃないよ。二重投稿はしてないよ。あ、ちなみに「恩返し」書いたのも俺だ。 あれは詩じゃなくてAAだから問題ない。 それではちゃんプ&準ちゃんプおめでとう。 見る目のないやつらにはお疲れさまを。 俺、0点。 ■▲▼ 駈 夢の輝き 星空を見上げてみた 君が輝いていた 明日には旅立ってしまうね 夢を追いかけて 僕も 君も 自分の夢を追いかけて 二人で別々の道を突き進む 君の夢は何だっけ?僕の夢は・・・ ・・・ふと気づくと朝焼けが まぶしく輝いていた 君と 僕の夢も あの光のように なれるよ まだ輝きの kakelaだけれども いつかあの光のように 輝ける日が きっと来るはず だから勇気を出して 歩き出さなくちゃ 夢の輝きを追い求め―――――dream 303 名前:駈 [] 投稿日:04/10/05(火) 22 48 04 ID Fq6uE275 【コメント】 363 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/10/13(水) 00 52 04 ID GUdDNkf9 303 駈 安直に夢を前面に出す詩は、正直、苦手です。詩は夢ではなく、現実以上のリアルを 追求するもの、素晴らしい詩を読むと、現実のほうが実は夢まぼろし、ということが露わになる、 というのが私の持論なもので。お前の持論など、どうでもいい? どうもすいません(林家三平)。 380 名前:GON ◆rOo2fYBBKk [sage] 投稿日:04/10/15(金) 13 35 09 ID cCmnRB0R 303 :駈 dreamときた 390 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/10/15(金) 20 53 30 ID G2yS0JdE 303 304 パス。あまり恩返しには感じないなあ。 ■▲▼ みなこ 貴方が教えてくれた「愛」すること 契り交わして愛を委ねた そんな貴方はもう亡き人 ボールペン一本残して逝ってしまった 愛を教えてくれて 本当にありがとう 私も貴方に教えてもらった通り 大きな愛を掴んでみせる 304 名前:みなこ [] 投稿日:04/10/05(火) 22 55 40 ID 32B+tFJN 【コメント】 375 名前:Alnite ◆m3UVuKrnck [sage] 投稿日:04/10/14(木) 23 35 46 ID Sy5CsHsG 304 みなこ《駄作》 やっぱり花の詩と同じでありきたり。 作中でも作者は愛がどんなに重いものだか語っているはずなのに、 その出現回数が多く、軽々しく使っているとしか思えない。矛盾。恋愛の詩だけど、切り捨て御免。 380 名前:GON ◆rOo2fYBBKk [sage] 投稿日:04/10/15(金) 13 35 09 ID cCmnRB0R 304 :みなこ ひとりごと。詩として光るものがない。 ■▲▼ 無題 ≠″ ャ 」レ 文字 ナょ ー⊂″ ー⊂ 言 ぅ ιうゝ 、ナ″ ιナ ナニ 日本 言吾 ιょ 糸色 文寸 ιニ 普及 、ナ せる へ″ 、キ 乙″ ιょ ナょ ιゝ ≠″ ャ 」レ 文字 ιょ 日本 言吾 を /(″ ヵ ιニ ι 日本 言吾 ιニ 最 惡 の ィ 乂 ─ =/″を与 ぇ 乙 ιゝ る 夕ト 国 ヵゝ ら ー⊂″ /~ ナょ 風 ιニ 言われ 乙 ιゝ るの ヵゝ 彳皮 女ら まれ ιニ 彳皮 ら ιょ 矢ロ っ 乙 ιゝ るの ナニ″ з ぅ ヵゝ ιうゝ 、ナ″ ιナ 乙 ιゝ る まっ ナニ もっ 乙 言午 せ ナょ ιゝ 文字 乙″ ぁ る ぉ 前等 ιょ 日本人 乙″ ιゝ る資 木各 ナょ ー⊂″ ナょ ιゝ 今す ″ 国籍を変更する へ″ 、キ 乙″ ぁ る 「 ≠″ ャ 」レ 国」 ≠″ ャ 」レ 国 乙″ ぞ /~ ιうゝ″ /~ ≠″ ャ 」レ 文字を イ吏 っ 乙 れ 日本 ー⊂ 言 ぅ 素 日青 ら ι ιゝ 国 乙″ 最 イ氏 最 惡 の ≠″ ャ 」レ 文字を イ吏 わ ナょ ιゝ 乙″ れ それ ヵヾ 乙″ 、キ ぬ ナょ ら 今す ″ 歹ヒ ね 日本語の読めないアフォギャルへ 305 名前:名前はいらない [] 投稿日:04/10/05(火) 22 58 55 ID RNcDBsVa 【コメント】 363 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/10/13(水) 00 52 04 ID GUdDNkf9 305 無題(日本語の読めないアフォギャルへ) キョはくジョー。これ見て、そう思った。「お前の子供を預かった。返してほしければ、明日の 午後5時までに一千万円用意しろ。さもないと―」ってやつ。古新聞のいろんな活字を切り張りして 作ったやつ。グリコ森永事件でも、使われていたっけ。そんな、いかがわしさがプンプン臭っている。 いいよ、この詩は。ダダっぽい。発想の勝利。全然、「恩返し」のお題になっていないけれど、 「日本語の読めないアフォギャルへ」と言っておきながら、本人が一番アフォ語を使っている。 この辺も十分折込済みなんだろうけれど。こうした逆説的な形でアフォギャル達に恩返しを している、と無理クリ解釈できないこともない。 さて、何点入れようか、入れるまいか、思案中。もし、この詩がチャンプに選らばれたら、 梁山泊の革始まって以来の革命! と思っちゃう。(別にそうなってもいい、とも思うけど…) 368 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:04/10/13(水) 16 34 27 ID 9qiQZHu2 305 「日本語の読めないアフォギャル」へ彼女らの言葉で向けたメッセージ。 内容自体はそれ以上のものではなく、問題なのは「ギャル文字」を使っている点。 だとすれば最後の一文はこの作品を敵意の表顕という枠に嵌めてしまって作品の可能性を小さくしてしまっている。 それとも「日本語の読めないアフォギャル」という存在への攻撃がそれほど大事な事柄だったのだろうか。 それは作品中には表現されていない。だから大事ではなかったのだ。 ならばもっと「ギャル文字」が禍々しいのなら禍々しく、輝かせるべきだ。 目前に「ギャル文字」が現れた。その軽い衝撃。それ以上のものは感じなかった。 370 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/10/13(水) 23 50 30 ID HdnETWnX 1点 305 :名前はいらない :04/10/05 22 58 55 ID RNcDBsVa アバンギャルドと呼び声高いが、何度も見ているうちに読めるようになったのが 驚きだ。 380 名前:GON ◆rOo2fYBBKk [sage] 投稿日:04/10/15(金) 13 35 09 ID cCmnRB0R 305 :名前はいらない 読めなかった 390 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/10/15(金) 20 53 30 ID G2yS0JdE 305 目がチカチカする。 402 名前: ◆WvShSU0mOg [sage] 投稿日:04/10/15(金) 23 57 36 ID QT9UWNUU 1点 305『名前はいらない』 そのチャレンジ精神をかって。 最後の文は寧ろ挑戦状のように文頭に持ってきた方が良かったのではと。 勿論≠″ ャ 」レ 文字で。 「今すぐ死ね」は、安易な言葉に流れてしまった感があります。もう一味ユーモアを 効かせる事も出来たのでは。 【得点】 3点 ななほし ◆lYiSp4aok.:1点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:1点 ◆WvShSU0mOg:1点 ■▲▼ 猫の恩返し 道路の真ん中で轢かれている猫のうち 生きているのを一匹だけ拾った 威嚇するのにやすやすと 車の助手席にのせられた 紅茶みたいな色の猫だった 傷はどこにもないのに立てないのは わたしがこの間失恋したのに似ていた 毛布を敷きつめた段ボール箱に入れて 逃げないようしっかりと蓋をした 御飯を食べないので 抱っこして顎の下を撫でてやった ミルクも飲まないので 底に俯せた頭を撫でてやった そのうちひとりにしてやると 皿の食事が減っているようになった 名前はつけなかった この間別れたばかりの大好きだったひとの その名前さえすぐにはいえないほどに わたしは裸だったので わたしにはその時名前がなかった それでも猫という名前だけは消えなくて 寝る前にはいつも笑顔で唱えるようになった 猫、おやすみ 猫はすぐに元気になった 元気になったはずだった わたしに抱かれてゴロゴロと 喉を鳴らすのだがそればかりで 歩こうとしないのだ 段ボール箱の上の分厚い本を除けて 蓋を開いてみればいつでも隅っこでうずくまっている まだ元気じゃないの、猫? わたしの言葉が通じないように壁を見ている 抱き上げても死体みたいに硬い ずっとおしっこをしていない それでも連れ出してみようと思ったのは 食事がすべてなくなっているようになったので メスだとばかり思っていたら 車にのせてよく見るとオスだった 弱っている猫の二つ玉はしぼむものなのだろうか こんないい天気の日には 猫もきっと歩くだろう 死体みたいな毛に命よみがえらせて そしてお前の故郷だよ ほら お前の轢かれていた場所 そっと頭を撫でてやる アスファルトに置いた猫は わたしの顔に恐怖の色を投げつけて 飛ぶスピードで逃げて行った 民家の裏に見えなくなった 猫、猫 お前に名前をつけておけばよかった 世界中のどこにお前がいても わたしはただ一匹のお前を呼ぶことができたのに 淋しい気持ちは束の間を襲う それを過ぎたらなんてことはない 通り縋りの猫 助けたかったから助けただけの猫よ ありがとう 306 名前:猫の恩返し(一) [] 投稿日:04/10/07(木) 11 20 35 ID f9we4SyM 307 名前:猫の恩返し(二) [] 投稿日:04/10/07(木) 11 21 19 ID f9we4SyM 308 名前:猫の恩返し(三) [] 投稿日:04/10/07(木) 11 22 10 ID f9we4SyM 【コメント】 368 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:04/10/13(水) 16 34 27 ID 9qiQZHu2 306-308 猫の恩返し 道路の真ん中の子猫達の轢死体、車という舞台装置、名前を巡る思考、に興味を惹かれた。 猫への語りかけと作品の間にもう少し距離をおいてそれぞれをもっと大事に描けばもっと面白くなった。 詩人の意図としては猫への語りかけに仮託して何事かを語れればそれで良かったのだろう、 でもその想い語りと少し距離を置いてみてもいい。少なくとも表現上の形式に於いては。 とはいえ、作者がこのように書きたかったのならばそれはそれでいいし、僕は可能性を見たのに過ぎない。 370 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:04/10/13(水) 23 50 30 ID HdnETWnX 1点 306 :猫の恩返し(一) :04/10/07 11 20 35 ID f9we4SyM よくわからない所があるが、それでいいような気もする。癒しになって ……それが恩返し? 意識するとき価値があり、意識なければ価値も無し?? 372 名前:イタチ小僧 ◆8rr1u/54T2 [] 投稿日:04/10/14(木) 15 10 03 ID RM81OmyV 306‐308 猫が適役。恩知らずな猫は本当に恩知らずか。じゃあ犬は恩って言葉の意味知ってるのか。 世界は無意味だということを改めて教えてくれた猫にありがとうといえる強さ。 失恋した君でもこれなら心配ないね。でも饒舌すぎるよ。 ちなみに俺の飼ってた犬は、俺が死にかかってる時に近くを通りかかった知らない人と遊んでた。 375 名前:Alnite ◆m3UVuKrnck [sage] 投稿日:04/10/14(木) 23 35 46 ID Sy5CsHsG 306-308 猫の恩返し 《佳作》 話題性のあるタイトルにひきつけられて読んだ。 ストーリーはおもしろいと思う。こういう心温まる感じ、嫌いじゃない。 実際恩返しされてないのに恩返しされているようになっているのもまた良いと思う。 ただ、どっちかというとポエムというよりスキットかな。展開はそんなに非凡じゃない。 378 名前:イタチ小僧暗算! ◆8rr1u/54T2 [] 投稿日:04/10/15(金) 00 45 32 ID 3Oh6F9KH 306-308「猫の恩返し」 とにかく「恩」ということばを空中に放り投げちゃってるのがいい。猫も適役。 しかしラストを際立たせるために猫とのラブストーリーを描く必要があったんだろうけど、 それにしてもストーリーを構築するためだけの饒舌な文章には面白みを感じない。 380 名前:GON ◆rOo2fYBBKk [sage] 投稿日:04/10/15(金) 13 35 09 ID cCmnRB0R 306-308 :猫の恩返し ①点 原型は小説だけど織り交ぜた比喩と最終連で 詩になっている。 女性が私は裸だったとか二つ玉と言うだけで なんか雰囲気出る。ずるい。 386 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:04/10/15(金) 20 26 03 ID IgTrHmew 306-308猫の恩返しについて、とんでもない思い違いをしていた。 というより全く読んでいなかった。よくある感傷的なだけの詩だと思っていたがぜんぜん違う。 >威嚇するのにやすやすと >車の助手席にのせられた >毛布を敷きつめた段ボール箱に入れて >逃げないようしっかりと蓋をした 横暴である。しかもそれが全く問題にされていない。 猫の方でも女から与えられたご飯を食べず、彼女のいないところでそれは何時の間にか減っている。 女は猫の食事する姿を見ない。猫の主体的行動は女の意識に存在しない。 それにしても凡そ生き物の扱いではない。子供がヌイグルミを扱うような手つきではないか。 >名前はつけなかった >この間別れたばかりの大好きだったひとの >その名前さえすぐにはいえないほどに >わたしは裸だったので この世界は徹底的に女の主観で構築されており、理由は全て女の側にある。 ただ主観を構成するピースとしてのみ、彼女にとって都合のいい存在としてのみ猫は存在する。 >まだ元気じゃないの、猫? >わたしの言葉が通じないように壁を見ている >抱き上げても死体みたいに硬い >ずっとおしっこをしていない >それでも連れ出してみようと思ったのは >食事がすべてなくなっているようになったので この箇所で女と猫の間には決して埋められない溝があることを示す。 その溝を非連続性と言っておく。女に見えてなかった猫の実体が見えてくる。 女の勝手な情意は猫には一切届かない。女の主観から猫が徐々に剥がれて行く。 387 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:04/10/15(金) 20 27 39 ID IgTrHmew >メスだとばかり思っていたら >車にのせてよく見るとオスだった ここでようやく猫が女にとって他人であることが自覚される。 女ははじめて猫が自分の分身でなかったことを知るのだ。 >お前の轢かれていた場所 >そっと頭を撫でてやる >アスファルトに置いた猫は >わたしの顔に恐怖の色を投げつけて >飛ぶスピードで逃げて行った >民家の裏に見えなくなった 女と猫の分れとは女にとって他人との出会いなのである。 他人は自己を投影するスクリーンではない。他人は自分の分身ではない。 それは自分の意にならない、想いの届くこともない、どうしようもなく別個の存在なのだ。 >わたしの顔に恐怖の色を投げつけて 猫の表情が初めて視界に入る。女も本当は分っていた。 しかし失恋の傷を受けた彼女には猫はどうしても自分のヌイグルミでなければならなかった。 388 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:04/10/15(金) 20 28 52 ID IgTrHmew >猫、猫 >お前に名前をつけておけばよかった >世界中のどこにお前がいても >わたしはただ一匹のお前を呼ぶことができたのに ここで初めて名前のが意味を持つ。猫に名前は要らなかった。自分に名前をつける必要はないから。 非連続性を自覚して ―他人が他人になって― 初めて誰かを名前で呼ぶ。他人と自分を繋ぎとめる唯一の絆。 名前とは別れであると同時に我々に与えれたたった一つの結びつきの可能性なのだ。 >この間別れたばかりの大好きだったひとの >その名前さえすぐにはいえないほどに >わたしは裸だったので >わたしにはその時名前がなかった ・ ・ ・ >助けたかったから助けただけの猫よ >ありがとう 女は自らを救助した。猫は媒介に過ぎなかった。 しかしこの言葉はヌイグルミなんかではなく、紛れもなく猫に向けられたものだ。 一切の甘たるい感傷はない。女は深淵を見たのである。 389 名前:園川 ◆nWfXpQxHHM [sage] 投稿日:04/10/15(金) 20 47 06 ID IgTrHmew 3点 306猫の恩返し 素晴らしいなあ!!って感じ。破綻もない。過不足ない。 しかし猫との別れにもう1クッション事件があっても良かった。くれぐれもあざとくならぬ様。 390 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/10/15(金) 20 53 30 ID G2yS0JdE 306-308 猫は三日たつと恩を忘れるつーのは大ウソで、親子関係と師弟関係 は、それはそれは大事にします。子猫がどうしてなつかなかったのか不思議で すが、それはお互いに通りすがりの関係であろうとしたのかなあ、と勝手な感想。 409 名前:しいな まほろ ◆tYbIWmaS5o [sage] 投稿日:04/10/16(土) 21 38 38 ID k2KqlxGS 「猫の恩返し」書きました。ありがとうございました。 次のお題ですけど、 たまには「お題なし」もおもしろいかなぁ と、思うんですけど、どうでしょうか...。 締め切りは23日いっぱいで。 841 名前:わに ◆Wani6uvhK. [sage] 投稿日:04/10/16(土) 03 10 49 ID ykv1JOeT 猫の恩返しの方、チャンプおめでとうございます!! いい話だ。最後はチョット切ないけど・・・ 名前を呼べないなんてところにじんわり感動した。 857 名前:しいな まほろ ◆tYbIWmaS5o [sage] 投稿日:04/10/16(土) 21 43 24 ID k2KqlxGS 「猫の恩返し」でした。ありがとうございました。 6年くらい前の実話を元に書きました。久々の投稿。お題「雪」以来かも...。 次のお題はフリーということにしたいんですけど、 問題ないかどうか、こっちのスレでも聞いてみます。 【得点】 10点 ななほし ◆lYiSp4aok.:1点 イタチ小僧暗算! ◆8rr1u/54T2:1点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:1点 GON ◆rOo2fYBBKk:1点 園川 ◆nWfXpQxHHM:3点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点 Alnite ◆m3UVuKrnck:2点 ■▲▼ 聖獣学園 恐れ入ります学部長様 恐れ入ります学部長様 貴女は清らで聡明で 知らぬものなどないのでしょう 地を知り霊を知り全てを知って そして極めた女性性 灰色の布のその下には 気さくやお茶目まであるのでしょう 私は知識も経験もなく 向かいに座って小さくなって ことばも発せず俯いたまま 貴女を正視もできない様です ノースリーブやミニスカートを 貴女は激しく叱るのですから 暑さにめっぽう弱い私なら そろそろ腋臭を発症しそうです 獣は愛も霊も無きもの 「命尊し」そこには含まず 似姿の者 ことば持つ人はさぞやさぞや特別でしょう そして貴女に語らぬ私は まるで獣に見えるのでしょう 貴女の喜ぶ素敵な緑は 粉塵の舞う街の公園 貴女の称える逞しい命は 抗生剤漬けの病院の中 貴女の嫌いな自己憐憫は 鬱で上がれぬ私の親友 貴女の知らない喜びは 世界と繋がる私の遊び 恐れ入ります学部長様 恐れ入ります学部長様 万知を誇れる貴女の前に あの日の獣が立ち戻ります 大いなる後ろ盾を持つ 求道者・乙女・母・妻よ 万能の矛を打ち砕くことを 穢れた私は夢見るのです 大いなる知識と実践の果てに 貴女と相討ちになる覚悟です 恐れ入ります学部長様 恐れ入ります学部長様 本日懐かしい学びの園に 貴女のご恩に報いる方法を やっと私は見つけたのです どうぞ私にも平等の愛を 獣は獣でありながらも 今はことばを持ったのですから 309 名前:聖獣学園(1) [sage] 投稿日:04/10/07(木) 20 48 57 ID It4G7tsa 310 名前:聖獣学園(2・完) [sage] 投稿日:04/10/07(木) 20 49 46 ID It4G7tsa 【コメント】 366 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY [catwalk7@nifty.ne.jp] 投稿日:04/10/13(水) 11 03 46 ID dYdyhphE 309-310 聖獣学園 TVドラマやアニメのワンカットに出てきそう。全編、風刺に満ち満ちている。自虐の刃 は返って一閃、学部長を一撃にする。私は学校という偽善に満ちた場が大嫌いだった。教育に 名を借りた獣への調教。女性性というジェンダーの鎖で猛獣を縛る。獣は獣のままで野生に生きよ。 けしてことばなんか覚えなくていい。 375 名前:Alnite ◆m3UVuKrnck [sage] 投稿日:04/10/14(木) 23 35 46 ID Sy5CsHsG 309-310 聖獣学園 《平凡》 風刺モノは好き。だけど何を風刺しているのかいまいち俺は分からない。 風刺的な口調だけど分からない。なんなのだろう。 もやもやしすぎないってのも、時には大切なんじゃないですか? 380 名前:GON ◆rOo2fYBBKk [sage] 投稿日:04/10/15(金) 13 35 09 ID cCmnRB0R 309-310 :聖獣学園 ②点 なんか運動とかPTAとかやって大きな顔してる プロトタイプのオバサン的女性と、 獣を内に持つ女性である私との葛藤や決別の詩かな。 世界に引き込まれた。 390 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/10/15(金) 20 53 30 ID G2yS0JdE 309-310 額面どおり読むと、権威との闘争の序曲、かなあ。マンガチックな フレーバーが面白いよね。たださ、ことばとか喜びとか遊びとか、キーワード がキーワードのままで終わってるんで、表面をなぞっただけの印象が拭えない。 858 名前:cレール ◆n/ANJuS0Pg [sage] 投稿日:04/10/16(土) 21 49 37 ID hki7YvJ+ しいな まほろさんチャンプおめでとうです♪ 全くお上手ですなあ動物ものは呼んでて心が温かくなります 「聖獣学園」を書きました。タイトルの時点でこれは内輪で「平井和正か?」と 突っ込みを受けましたがまあそうですなあ。 相手は聖女も聖女、宗教者様でしたので、18.19の小娘にとっては アイデンティティの危機、喰うか喰われるかの世界だったことは確かです すべてが実体験ではありませんがこれがわたしのリアルな感性の一つってことで ご講評の一つ一つが面白かったです。ありがと、講評のみなさま&突っ込みの身内。 【得点】 3点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:1点 GON ◆rOo2fYBBKk:2点 ■▲▼ 恩返しさえ出来ないままに 窓を打つ雨音で目が覚めて 爪を切りながら決めたの 今夜最後に駅を発つ夜汽車で あなたの知らない街へと行くと もしもあなたが今目を覚まし 行くなと止めたとしたら 私きっとあなたの優しさに甘えて だめな女になってしまうわ あの日も雨が降っていた 私は傷ついた一羽の鶴 恩返しさえ出来ないままに 硝子に映った寂しい笑顔に ルージュで書いた さよならと 311 名前:恩返しさえ出来ないままに [] 投稿日:04/10/07(木) 22 19 59 ID b4Ncemgg 【コメント】 380 名前:GON ◆rOo2fYBBKk [sage] 投稿日:04/10/15(金) 13 35 09 ID cCmnRB0R 311 :恩返しさえ出来ないままに ルージュときた 390 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:04/10/15(金) 20 53 30 ID G2yS0JdE 311 テレサ・テンあたりの歌の歌詞みたいだね。3連めの回想部分を生かす と、も少しイメージが広がりそうです。 395 名前:Alnite ◆m3UVuKrnck [sage] 投稿日:04/10/15(金) 21 13 45 ID ujDM7PIL 311 恩返しすらできないままに 《平凡》 情景は綺麗だし、雨と汽車の窓の様子とか、鮮明に浮かび上がってくる。 その代わりぐっと来るものは皆無。何に感動してほしいのか? 1 2 3 4 → 次へ ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/620.html
1 2 3 4 → 次へ お題 春 開催期間 07/03/21~07/04/02 参加作品数 22 審査員 7人 本スレ 18の539-628 議論スレ 15の260-332 【チャンプ】 春の食卓(リーフレイン):10点 【準チャンプ】 春の記憶(Canopus):6点 送電線(豆腐):6点 作品一覧 No. タイトル 作者 点数 541-542 春ぽかぽか - - 543 Cherry blossoms in the evening - 1 544 parallel - 1 545 五月山公園 - - 546 Spring nameless - 2 547-548 発ツ春【方向概念の根本的除外と壁の不合理な干渉】 ◆CeJ6D/I4qE 4 552 春マン ゼッケン 2 553 春の儚さについて - 2 554 spring - - 555 新しい朝に 大木人 5 556 春 ◆notePDkbPQ - 557 春の記憶 Canopus 6 558 蠢動 鞭 4 559 春一番 - 3 560 GREEN FUZ 元構造 1 561 送電線 豆腐 6 562 Loop 生ハムメロン 4 563 春の食卓 リーフレイン 10 564 春巻 ρ(=$ω\)ノ さぃきょぅ - 565 剪定鋏 螺旋┘竹輪 1 566 恍惚 穢土 - 567 散る まんこ└将軍 1 【審査員】 まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk 螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 ナナシー ◆zMYfgmhp9w 葉土 ◆Rain/1Ex.w 元構造 ◆/Cej999/v6 長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 嫁心迦葉 ◆5GENy7aSTY 【採点レス】 596 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/04/01(日) 01 23 00 ID pJ72SNDc 543 1点 544 1点 546 2点 552 1点 555 3点 557 1点 559 3点 561 1点 562 1点 563 2点 597 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/04/01(日) 01 29 11 ID 7jZnKmb6 3点 558 蠢動 2点 561 送電線 1点 547-548 発ツ春【方向概念の根本的除外と壁の不合理な干渉】 560 GREEN FUZ 562 Loop 563 春の食卓 600 名前:ナナシー ◆zMYfgmhp9w [age] 投稿日:2007/04/01(日) 23 58 03 ID p0CsIp6l 547-548 「発つ春」 2点 601 名前:ナナシー ◆zMYfgmhp9w [age] 投稿日:2007/04/01(日) 23 58 44 ID p0CsIp6l 552 「春マン」 1点 602 名前:ナナシー ◆zMYfgmhp9w [age] 投稿日:2007/04/01(日) 23 59 36 ID p0CsIp6l 555 「新しい朝に」 1点 557 「春の記憶」 2点 603 名前:ナナシー ◆zMYfgmhp9w [age] 投稿日:2007/04/02(月) 00 00 28 ID 84+ABfBd 563 「春の食卓」 1点 604 名前:ナナシー ◆zMYfgmhp9w [] 投稿日:2007/04/02(月) 00 00 53 ID p0CsIp6l 567 「散る」 1点 605 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2007/04/02(月) 19 34 46 ID DTmhvRiE 565 :剪定鋏 1点 552 春マン 1点 606 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2007/04/02(月) 19 59 14 ID DTmhvRiE 561 送電線 1点 608 名前:元構造 ◆/Cej999/v6 [sage] 投稿日:2007/04/02(月) 21 02 44 ID RH41Ghpy 547 1点 552 2点 553 2点 557 1点 562 1点 563 2点 612 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 [sage] 投稿日:2007/04/02(月) 22 39 04 ID AUuMveHY 2点 561 「送電線」 563 「春の食卓」 1点 552 「春マン」 555 「新しい朝に」 558 「蠢動」 562 「loop」 616 名前:嫁心迦葉 ◆5GENy7aSTY [sage] 投稿日:2007/04/03(火) 00 27 14 ID fF/7ko+b 2点 546 Spring nameless 2点 557 春の記憶 2点 563 春の食卓 作品 ■▲▼ 春ぽかぽか 春だぽかぽか きもちいい だから春って好きなんだ かえるさんも出てきたよ 冬のあいだ池のなかで かたまっていたかえるさん からだの氷とけたみたいに 顔色変えずにとびはねて もうほんとうに元気だね いもむしくんももぞもぞと どこからともなくあらわれた たくさんついた青い葉を たんとたあんと召しあがれ みんな大好きいもむしくん えり元なんかに落ちないで 春はぽかぽか きもちいい みんなのおかおも晴れやかだ うちで飼ってるみけねこも ひなたでうーんと背のびして 口をうにゃうにゃいわせてる ねこはいいとこ知っているよ ぼくもおもわずねころんで 一緒にうにゃうにゃいいたいな となりで飼ってるしばいぬも 口をはあはあうれしそう 散歩がしたくてたまらずに 小屋のまわりをぐるぐると はやくあそこの川べりで いっぱい走りまわろうね 春だぽかぽか きもちいいな 春だぽかぽか きもちいいね だから春って好きなんだ 541 名前:春ぽかぽか[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 06 33 31 ID 8ikLgoha 542 名前:春ぽかぽか[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 06 34 14 ID 8ikLgoha 【コメント】 570 名前:元構造 ◆/Cej999/v6 [sage] 投稿日:2007/03/28(水) 21 04 35 ID cRDn/bOX 541-542 童謡的な定型に沿っているので安心して読めるけど なぜか空空しさを感じるそれが味として成立してる ところもあるんだが極めて薄味。 一言でいうなら一人ままごとを見てるような寂しさ 572 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/03/29(木) 00 54 23 ID V1ZBfNS/ 541-542 内容は当たり前すぎるほどの春の情景、そしてウキウキする期待感。しかし退屈だけに陥らずに 読ませてしまうのは、リズム感がすべてなのである。冒頭の「春だぽかぽか」の「だ」がいきなり 決まっている。「春は」との違いは特にリズムの面で重要となるペースメイクとなっているが、もちろん それだけではなく意味としても客観よりも積極的な気分を表しているし、音としても「ぽかぽか」に 続ける音としては耳心地が良い。その意味で4連だけ「は」を使ってしまっているところは、その後の 内容が変調とまでいかないことから考えて不必要だったように思える。さて、私としては好きなタイプ のポエムであるが、気になるところがふたつある。ひとつは池の中でかたまって冬眠するタイプの カエルというのを私は知らないということである。通常は卵の状態で越冬し、春におたまじゃくしとなる 種類が日本では普通であろう。成体のまま冬眠するヒキガエルなどの場合は土に一匹だけで潜るので 池の中でかたまって、という表現はかなり引っかかる。もうひとつは「いもむしくん」についてであり、 この板で芋虫が出てくると梁山泊名誉審査委員のアンダー氏のあおむし君をどうしても思い出す。 それを無視したところで、芋虫のことを「みんな大好き」と形容するのは普遍的な感覚ではない。女の子 などは特に芋虫を嫌うであろう。したがってここには何らかのアンダー氏への想いが隠されていると 読んだ方が自然である。「みんな大好き」のあとにすぐ、「えり元なんかに落ちないで」と警告を発している のもどこか奇妙だ。そのような無邪気を装った悪戯心が透けて見えるのは実はこの手の作品にとっては マイナスであり、無邪気ならそれを貫くべきだし、悪戯ならもっと派手に暴れるべきだと思う。つまりは 中途半端な感じが残るわけで、そんな一種の煮え切らなさが目に付いてしまった。 574 名前:嫁心迦葉 ◆5GENy7aSTY [sage] 投稿日:2007/03/29(木) 00 55 18 ID 2baejudi 541-542 春ぽかぽか ひらがなを多用し幼児に読ませるべきな作品です。 長い眠りからの復活は生命力とダイナミズムを想起させ、春でなくても幼児教育に最適な詩です。 そのまま読んでも充分暖かい雰囲気が伝わってきて楽しいのですが、工夫は感じられません。 だからといって下手というわけではなく、単純にそのままに描いた佳作です。 579 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/03/29(木) 02 15 49 ID q1vWHHrZ 541-542 春ぽかぽか 児童気分を読み手から引き出す効果といえばいいのでしょうか さほど考えなくても読める 安心感があります 春の一面 ぽかぽか感を表現するために工夫したと思われる 文体がわたくしには返って浅く取れてしまって 童謡としては良いと思いましたが 蛙 いもむし 猫 犬 の描写が単純にイメージ出来るため ありきたりなものであるがゆえに 残らないで消え去ってしまい空しい ここが春っぽいといえるけれど 600 名前:ナナシー ◆zMYfgmhp9w [age] 投稿日:2007/04/01(日) 23 58 03 ID p0CsIp6l 541-542「春ぽかぽか」 ざっと斜め読みした時は「アホか」と思ったけど、丁寧に読んでいくと中々どうして表現に小さな工夫が織り交ぜられていてそう馬鹿にしたものでもない。 良い意味で肩透かし。ただ犬のくだりだけは凡庸にも程がある。ラスト手前で盛り下げてどうする。 609 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 [sage] 投稿日:2007/04/02(月) 22 30 36 ID AUuMveHY 541-542 「春」の詩としてお手本のような作なのでござるが。 お手本である以上の何かがないでござる。 詩句そのものは気配りが効いていてグッドなのでござるが。 気分だけの詩、それが悪いというのではござらぬが 気分を歌って人を酔わせるには達人の技が要るのではあるまいか。 ■▲▼ Cherry blossoms in the evening もうすぐ春だ 毎年この季節になると うちの近くでやっている 「サクラ祭り」に行く 川沿いの堤防の上の道に沿って サクラが無数に植えられている 私はそのサクラの下で 焼き鳥をほおばり 一人夜桜を楽しむ 昼間は人が多くかなり騒がしいが 夜なら割と静かで落ち着ける 一人になり しんみりと考える 闇黒の空に 明るく照らされた桜 舞い散る桜の花びらは 美しくも切なく まだまだ肌寒い春の夜に 暖かい焼き鳥がうまい 今年は桜が咲きにくいというが 頑張って咲いて欲しいと せつなに願う今日この頃 春になるまであと少し 543 名前:Cherry blossoms in the evening[] 投稿日:2007/03/21(水) 22 46 58 ID OJc5DMds 【コメント】 570 名前:元構造 ◆/Cej999/v6 [sage] 投稿日:2007/03/28(水) 21 04 35 ID cRDn/bOX 543 普通に読んでいると心情表現もあるし情景もあるが レコードが音も拾わず横滑りしてってるだけのようなもんに感じてしまう 明るく照らされた夜桜がアクセントになるはずなんだが なぜか明るく照らされた感がしない。舞い散る桜も昼間の桜のようだ。 >闇黒の空に より前は要らない気がするな。 572 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/03/29(木) 00 54 23 ID V1ZBfNS/ 543 題名を英語にした効果はあまり出ていないように思う。しかし完全なる日記、もしくはエッセー風味で 押し通した一貫性は高く評価したい。しんみり考え、切なくて、しかも肌寒いはずの情景と感情の中から 「焼き鳥がうまい」という花より団子的な一文が立ち上がってくるところはとても面白い。 574 名前:嫁心迦葉 ◆5GENy7aSTY [sage] 投稿日:2007/03/29(木) 00 55 18 ID 2baejudi 543 Cherry blossoms in the evening クリスマスイヴェントに対抗できる日本文化は桜祭りなのかも知れません。 そう思う人が果たして何人いるでしょうか?皆無でしょう。 それでも我が祖先はこのような文化を後世に残しました。 世界中の国々それぞれ国花がありますが、日本人以上にこの桜を愛する国民がいますでしょうか? 桜は何故に美しいのか?桜は何故国民に愛されるのか 答はこの作品の中にあるのかも知れません。詩としてはどうでしょう? 579 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/03/29(木) 02 15 49 ID q1vWHHrZ 543 Cherry blossoms in the evening タイトルは日本語のほうが 良いのではなかろうかと思ってしまいました そのほうが内容と一致しているのではないでしょうか サクラ祭にて一人焼き鳥を食べる図は想像しやすいのですが 構図の切り方と文章の絡め方 心境のはさみ方の都合なのかもしれませんが 時間の推移があやふやで折角の残像として読後に 残るはずの桜の印象がぼやけてしまいます であっても雰囲気はとてもいいと思いました 600 名前:ナナシー ◆zMYfgmhp9w [age] 投稿日:2007/04/01(日) 23 58 03 ID p0CsIp6l 543 「Cherry blossoms in the evening」 とても上手な日記ですね。詩として評価出来るポイントが見当たらない。 609 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 [sage] 投稿日:2007/04/02(月) 22 30 36 ID AUuMveHY 543 「焼き鳥がうまい」という一行だけが物凄く効果的なのでござるが あとは詩というより日記でござるな…。 【得点】 1点 まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk:1点 ■▲▼ parallel 人生が新年度に区切られなくなってから もう何年過ぎただろうか 強制されて矯正されて それでも そこから外れる事を選んだ我が友は 区切りが消えたその年に 世の中の裏へ歩いて行った だからきっと 遠い昔に共に過ごした この公園を訪れる事などないだろう 陽が沈んでからしか目が覚めぬうちは しかし訪れる必要がある訳ではない 理由もないし必要もないのだ 桜の花びらが 強い風に踊って彼方へ向かう 掴めないそれはとても自由に水面へ落ちた あぁもう 春、か 544 名前:parallel[sage] 投稿日:2007/03/21(水) 23 42 36 ID RzWWvtfr 【コメント】 570 名前:元構造 ◆/Cej999/v6 [sage] 投稿日:2007/03/28(水) 21 04 35 ID cRDn/bOX 544 最後の桜の花びらと、友人の逸話を対比させる試みだったと思うが 両方とも抽象的なわりに、ぼんやりとした悲しさを演出できない程度 には具体的なので、合成まるわかりの心霊写真のようだ 猛烈な風に飛ばされたら、まあ自由に着地するのはむづかしいね。 573 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/03/29(木) 00 55 07 ID V1ZBfNS/ 544 「世の中の裏へ歩いていった」と書かれると私は自分のことを言われたように感じるわけだが、 そういう人間にとって「公園」とは「表」へ歩いていった人物よりも馴染み深いものなのである。 もちろんここに書かれた友人とは夜の世界に生きているのだから、単純に昼間の桜を見ることも ない、というような意味で「公園」を出したのだろう。しかし夜の住人なら真夜中の夜桜を見ている かもしれず、早朝のカラスが花見客の残飯を漁る公園を眩しそうに歩いているかもしれない。 理由や必要という言葉が出てくるが、友人にこそ公園を訪れる理由や必要はあるはずなのだ、と 私は一面識もないのに考えてしまう。かように、私は最後の連で自由に舞いながら水面に落ちて しまう友人の方に勝手に感情移入してしまった。決して友人は自由ではないのだし、かといって 水面に簡単に落ちるとも言い切れない。本当はケースバイケースなのだが、私は友人を応援する。 574 名前:嫁心迦葉 ◆5GENy7aSTY [sage] 投稿日:2007/03/29(木) 00 55 18 ID 2baejudi 544 parallel 悲しい桜である。 題名の意味が希薄。 無数に何かが足りない。 もう少し改良する余地はあるので、改良版を読んで見たい。 579 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/03/29(木) 02 15 49 ID q1vWHHrZ 544 parallel 境目とか 目前に新たな道が不安げに出現している状態とか 環境激変中とか 進路途中とか 不安と希望が入り混じる心中をもった読み手には 共感できやすいのではないでしょうか で この作品中にある微妙な不安が春的で 言葉を整理するとさらにダイレクトに伝えられる気がするんです 不安や悲しい気持ちを風に連れ去られる桜の花びらに託すことも もう少し環境的な描写を差し込むとか 台詞形式にして心境をはさむとか もしかしたら 少し練り上げれば春の憂鬱さと淡く空に掻き消えるような桜をよりいっそう美しいものに描けるのではないでしょうか タイトルを強調するための心情描写がゆるいのだと思います 600 名前:ナナシー ◆zMYfgmhp9w [age] 投稿日:2007/04/01(日) 23 58 03 ID p0CsIp6l 544「parallel」 一連目は言葉もストーリーも整頓されていずうんざりしたが、二連目は悪くない。「掴めないそれはとても自由に水面に落ちた」は素晴らしい表現。一連目をもう少し推敲すれば加点対象になったかも。 609 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 [sage] 投稿日:2007/04/02(月) 22 30 36 ID AUuMveHY 544 詩の運びがフラットに過ぎる、という気がいたす。 詩行が意味だけを追って展開するゆえ、この詩にこめられた気持ちが伝わらぬ。 読者を引き込む、という部分がないのでござるな。 【得点】 1点 まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk:1点 ■▲▼ 五月山公園 遠く 誇張するならば丸ビルのニュースだって読めそうな そんな澄んだこの山からみえる景色を肴に 今更 もっと早くからくだらないことを話し合い笑い合い 思い出を作っておけばよかったのに 僕らにはもう時間がないから 時がたつのを恐れるように途切れることなく喋って喋って なんだか急に怖くなった 独りぼっちになるのが怖くなった 僕は急にこの街からいなくなって そのうち忘れられちゃうのかなって 目を輝かせて人事部のおっさんの話に頷く 隣のフレッシュマンがあるべき姿 休憩時間に自己紹介をしあって横の繋がりを構築する 周りのフレッシュマンがあるべき姿 僕はまだ前を見れていないからその姿を見て 見ていない 大企業になんて入らなければよかった 在阪企業に入ればよかった 将来を考えない時期に就職活動なんて酷だよ 今日街ですれ違ったリクルートの彼等は 一年後こんな風に思ったりするのかな 遠く 誇張するならばHEPの観覧車だって見えていた この山の景色が次第にぼやけてきて 春の訪れを痛感した 君は大阪勤務になったという 君は京都勤務になったという 僕はどこに行くんだ 人事部のおっさん 545 名前:五月山公園[] 投稿日:2007/03/22(木) 11 25 17 ID 4EkWtX+3 【コメント】 570 名前:元構造 ◆/Cej999/v6 [sage] 投稿日:2007/03/28(水) 21 04 35 ID cRDn/bOX 545 フィクションだとしたら全く意味がねえし 言いたいこと言ってるようだから別に何も言い様がない 現在、学生で就職活動してる人間にはひびくものがあるのかもしれない。 過ぎ行く苦痛の一片だからこれはこういうものと受け取るしかないなあ 573 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/03/29(木) 00 55 07 ID V1ZBfNS/ 545 これは先行き不安な主人公である。確実に5月病になって入社早々リタイアするのが目に見える ようだ。新しい世界に飛び込む時は誰でも怖い。しかしここで書かれている不安の根本が、そういう 怖さではないところが深刻である。二連の独りぼっちに対する不安はモラトリアムへの依存の裏返し であって、4連の人事部のおっさんに向けられてしまっているラストからは主体性の放棄すら読み 取れる。いや、もともとこの主人公に確立した「自分」などというものが皆無なのが怖い。将来なんて ものは何十年経ったとしても、考えたところでわからないのだ、という単純な事実になぜ、その歳に なっても気づかなかったのか。思い出をいっぱい作っておけば逃げ道ができるとでも考えてるような 箇所も痛々しい。今を生きろ、としか言いようがない。過去や未来を考えていると確実に病気になる。 特に新天地を求めて旅立つ時こそ、現在から目を逸らしてはまずい。とかなんとか私は考えた。 575 名前:嫁心迦葉 ◆5GENy7aSTY [sage] 投稿日:2007/03/29(木) 00 56 12 ID 2baejudi 545 五月山公園 思いそのままに綴った作品としては、どんな作品も面白い。 のですが、春が限定された年代のものになり、読者は遠くから読むのみで、笑うばかり。 題名が良過ぎで、このような作品ならば、違う題名の方が良かった。 逆にこの題名ならば、もっと工夫が必要でした。頑張ってください。 と言っても、あなたは既に社会人経験者 584 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/03/29(木) 05 25 05 ID q1vWHHrZ 545 五月山公園 ある場所から見える景色 同胞のような感情を持つ友人そして自分 喜怒哀楽をともに友人と思い出を作ることの大切さは徐々に歩む道を違えてゆく 明らかな違いと 別空間に存在し始めた時期に思うことである と念頭において読み進める 春特有の不安定さの中 前途は明確さなどはなくて社会の中で身の置き場にも戸惑う 今指針を完全に持ち合わせているだなんて なかなか出来ることでもない どこへ行くんだろうという不安と問いかけが社会の枠と五月山公園 という情景と反発しあって浮き上がってくるようだ そこから見た景色と 遠くに見えるその景色 自分はここにいるのに どこへ向かって流されていくのか知れないという感情は春に痛感するものだ と思うのです 書かれている内容には思い当たる時期がわたくしにもありましたので共感は出来るのですが 人事部のおっさん この大人の存在についてと 尋ねる動機は想像出来てもこの不安定さを醸すともいうべき 焦点のピントがどこにあるのか読後に残らない それは痛く感じられるほどの社会への抵抗かもしくは 思い出が薄れる前触れの予感か このあたりの書きっぷりに良くも悪くも力が入ってないと思ったのです 五月山公園と題しているところを思えば 600 名前:ナナシー ◆zMYfgmhp9w [age] 投稿日:2007/04/01(日) 23 58 03 ID p0CsIp6l 545「五月山公園」 新しい発想が無い作品。せめて切り口くらいは独自のものを持って欲しいなと思った。ただラストの一言は偶然かもしれないけどちょっと哲学的。 609 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 [sage] 投稿日:2007/04/02(月) 22 30 36 ID AUuMveHY 545 技巧的には高レベルの詩でござるし、語られていることもよくわかるのでござる。 しかし、物凄く個人的な事情を一方的に聴かされている、という感じが どうしてもしてしまうのでござるよ。 詩作品としては、もう少しだけクールな視点が必要ではあるまいか。 ■▲▼ Spring nameless 巡れよ いつもみたいに 憂鬱が似合わないような空や 色彩で彩って 世界なんて幸せに満ちてしまえばいい 桜が咲いて散って 若草色だった景色 緑が濃くなって そうやって いつもみたいに 過ぎ去ってしまえばいい それまでに 僕は出会うんだ 陽光の中 俯き笑う 切り損ねた前髪を 恥ずかしげにしてる 君に 僕は出会うんだ 春風の中 スカート揺らし はしゃぎ微笑む 何よりも可愛らしい 君に それまでは 巡らないでいてくれないか 素晴らしい予感だけを残すなんて 誰かの幸せとすれ違うだけの季節なんて もう 桜の芽が日増し大きくなってしまう もう春が来てしまっている 僕は君の影さえ見えない 君の気配さえ感じられない そんな風にして また桜が咲いて 美しく咲いて 予感だけが膨らんで 期待だけに振り回されて ねえ いつもみたいに キラキラとした光の中で ねえ いつもみたいな 当たり前の時間が過ぎていくなんて 春が巡れば全て上手く行くなんて 季節なんてただ巡るだけだ 例えば卒業と新しい旅立ち それは季節のせいなんかじゃない ただそんなシステムで 社会が回っている それだけさ この美しい空と景色と 光と風と そんなものに 心を乱されて 浮かれているうちに 過ぎ去っていく 勝手な期待も 予感も ねえ 何もしないで叶うわけ無いじゃないか 確率論に寄ってサイコロ振って 負けて 落ち込んで 夏が来て そんな季節はもう沢山だ 僕は君を探さなきゃならない この陽光の中抱き合って クローバーのベッドでまどろみ目を覚ます そんな妄想だって 許される季節だ 君を探しに行く事だって 易いんじゃないか なんて ねえ そんな風に過ぎ去って 何歳の春だ 今年は 546 名前:Spring nameless [sage] 投稿日:2007/03/22(木) 22 17 26 ID FJWynM/r 【コメント】 570 名前:元構造 ◆/Cej999/v6 [sage] 投稿日:2007/03/28(水) 21 04 35 ID cRDn/bOX 546 オチの浅い皮肉が冷笑を湧き起こすくらいにはまあ面白かった。 前半それなりに展開してったものを後半でぶち壊してさらに オチで無に帰するという展開方法自体は悪くないんだが 結局アピールしたいものが自分の機知というのが見えて興ざめ。 575 名前:嫁心迦葉 ◆5GENy7aSTY [sage] 投稿日:2007/03/29(木) 00 56 12 ID 2baejudi 546 Spring nameless 春賛歌です。作者自身が自分自身に感じる絶望的な無力感は、春に慰められながらも、春に毒づく。 好きな異性にオイタをするような、それ以上に無知蒙昧な、けれど充分に承知している。 春の前でよだれを垂らしているような意気地のない作者が浮かび上がります。 もちろん、架空の作品ですが、それを承知で述べたく。 最後の一行“何歳の春だ”を“何回目の~”とした方が私的には好みです。題名=deny 576 名前:まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2007/03/29(木) 00 56 22 ID V1ZBfNS/ 546 春は予感の季節である。何の予感かというと夏の予感である。私はずっとそう思って生きてきたから、 春は別に嫌いな季節ではない。しかしここに書かれている春という予感に対する呪詛はわかる気が する。夏が実際に来ると暑いだけだったりするので、予感としての喜びも何度も繰り返すうちに徐々に 薄れていってこのような感慨に到達したということなのだろう。ウキウキ感覚のマヒ現象と私は呼ぶこと にする。しかし、どうだろう、確かに若い頃に較べれば私の言う「夏」というものへの期待も年齢と共に 失われていくのかもしれない。けれども実際の季節感というものの持つパワーは、やっぱりナメては いけないのではないか、などと私は思う。冬が終わって暖かくなった、というだけの皮膚感覚が、実は 生き物としての人間に与える力は依然として大きいのではないか。そして健康ということを基準にすれば 春になってウキウキするのは断然正しいように思えるし、むしろこの作品にも登場する卒業などの節目 は、作者とは違う意味で人工的な「切なさ」のようなものを生み出しているので不自然と言える。 単純に冬から春、そして初夏、という気温上昇と他の生物の急激な成長に見られるダイナミックな変化 というものを素直に喜んでしまうはずの感度を我々現代人は鈍らしているのかもしれない。 この作品の着眼点の新鮮さには目を奪われた。しかしやはりこれは、例えば自律神経の異常で片付け られる問題かもしれないのだ。いや、そうであってほしい。 584 名前:螺旋┘竹輪 ◆FCwxSNTwx2 [] 投稿日:2007/03/29(木) 05 25 05 ID q1vWHHrZ 546 Spring nameless 春というものを記憶していてその上で また何回目かの春がくる この作品の中で記憶の春が内省する要因を引き出していて未来の春への要求の輪郭を呼び起こしている ように感じた もどかしい記憶と春の回想季節のめぐり なんと言うか読後 “心ここにあらず”という言葉がわいてきてしまったのですが この考えている時間をも 忘れきる瞬間が今年の春にあればよいねと願うばかりです 静かに春の訪れを告げる兆しを捉えて 今年の春の抱負がちりばめられているとしても 後味悲しい気分が残ります 600 名前:ナナシー ◆zMYfgmhp9w [age] 投稿日:2007/04/01(日) 23 58 03 ID p0CsIp6l 546 「Spring nameless」 出だしの春を間近にしてなぜかシニカルな口調が良い。ただ途中から中弛みだしどんどん平凡な安定に落ち着いていくのが残念。 全体的に冗長過ぎ。もう少しポイントをしぼるべきじゃないかな。 ラストのちょっとほろ苦いアイロニーはいいね。でも点まではやれないかな。 609 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 [sage] 投稿日:2007/04/02(月) 22 30 36 ID AUuMveHY 546 出だしの数連は非常にいいのでござるがなあ。 「巡れよ」という言葉をこう使う発想は面白いでござる。 ただ、中盤から、言葉がどんどん冗長になってくるのには、少々辟易いたした。 第一連の持つ面白さを、もっと生かすべきではなかったかのう。 【得点】 2点 まんこ└将軍 ◆UQRl.WeFEk:2点 1 2 3 4 → 次へ ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/120.html
作成中です・・・ ページ:1 2 3 4 お題 車輪 開催期間 2002/08/07~2002/08/18 参加作品数 30 審査員 4人 本スレ 3の25-159 議論スレ 3の4-117 【チャンプ】 黒い巨音(うみのせい):5点 蝉車輪(画廊主人):5点 輪々と(isuka):5点 【準チャンプ】 ダツリントン:3点 作品一覧 No. タイトル 作者 点数 29 デトロイト・ホィールス - - 30 反ヴッパタール - - 31-32 車輪の下 - 2 34-35 太陽の車輪 - - 36 回してください - - 37 視線 - - 38 人力車 - - 39-40 オレゴン・トレイルの午後 - - 43 車輪が道の上を行く - - 46 孤独な蒼いリング むこうの317 - 50 縦から見た「車輪×2」 - - 56-58 ヒーローと車輪 - - 59 SPEED - - 60 車輪がひとつ - 2 62-63 黒い巨音 うみのせい 5 68 記憶 - - 69-70 脱輪 微熱くん - 71 ミロのヴィーナスであればどれだけ良かったことだろう - 2 74 無題 - - 75 ダツリントン - 3 77-78 蝉車輪 画廊主人 5 80-81 車いすと私 - 2 82 農夫 - - 86 Catherine Wheel - 2 87 糸車 - - 91 通りの神秘と憂鬱 - 2 92 4つ足の効果 - - 96-98 輪々と isuka 5 101 前進あるのみ - - 104-110 夜汽車 - - 【審査員】 ネッちゃん ◆/a8bMydI Canopus ◆j1h.j3e. 撫子さん ◆eEr7LE3I 【採点レス】 115 名前:ネッちゃん ◆/a8bMydI [] 投稿日:02/08/15 00 41 ID tJAaEhtb 60 2点です 62 3点です 116 名前:ネッちゃん ◆/a8bMydI [] 投稿日:02/08/15 00 42 ID tJAaEhtb 75 3点です 77 3点です 119 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [] 投稿日:02/08/15 01 11 ID n7g69USK 96-97 3点。 77-78 2点です。 86 2点。 123 名前:撫子さん ◆eEr7LE3I [] 投稿日:02/08/16 00 30 ID 3rrReibk 31-32「車輪の下」 62-63「黒い巨音」 71「ミロのヴィーナスであればどれだけ良かったことだろう」 80-81「車いすと私」 91「通りの神秘と憂鬱」 96「輪々と」 (3作品が同点で並んだため決選投票となりました) No. タイトル 作者 点数 62-63 黒い巨音 - 7 77-78 蝉車輪 - 7 96-98 輪々と - 7 【審査員】 Canopus ◆j1h.j3e. wildcat ◆nyancoBs ネッちゃん ◆/a8bMydI 【採点レス】 126 名前:Canopus ◆j1h.j3e. [] 投稿日:02/08/16 02 04 ID UPtqiGHI 96-97に3点。 77-78 2点。 62-63 2点。 135 名前:wildcat ◆nyancoBs [sage] 投稿日:02/08/17 03 46 ID 0m0S7y8W 62-63さん 2点。 136 名前:wildcat ◆nyancoBs [sage] 投稿日:02/08/17 03 47 ID 0m0S7y8W 77-78さん 2点。 96-97さん 3点。 138 名前:ネッちゃん ◆/a8bMydI [sage] 投稿日:02/08/17 22 56 ID JuFTSLbY 62 3点です 77 3点です 141 名前:ネッちゃん ◆/a8bMydI [] 投稿日:02/08/18 11 47 ID 61D6Y0GI 96 1点 作品 ■▲▼ デトロイト・ホィールス 29 名前:デトロイト・ホィールス[sage] 投稿日:02/08/08 14 08 ID k5ew+/42 ガギガギガギガギガギガギガギガギガギガギ デトロイトは燃えてる?油カスが?ギアに焼きいれる 油の温度で冷えている?脳みそに突っ込んでやろうか 発狂するやかましさを?来た、来た、北か?これが? 月曜日の日雇い労働の金か?くそったれ!ボケ 蚤か!飲め?アルコール?工業用?死ね! ストライキ、ストロキニーネ、ストンプ、ストンプ 踏み潰せ!足が虫の潰れた吐き気がする キキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキキ ギャギャギャギャギャギャギャギャわわわわ わめきやがってこのくずアバズレ、立ちやしねえんだよ! てめえの御託に耐えたって精液は減退するばかりなんだよ この油カスども! 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 反ヴッパタール 30 名前:"反ヴッパタール"[] 投稿日:02/08/08 16 04 ID QFGYPBl9 私や私の愛人はまるでスイッチのように世界を思慕せよ。 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 車輪の下 31 名前:「車輪の下」[] 投稿日:02/08/08 17 44 ID w5ACO18T 「ねぇベイビー車輪は廻るから車輪なんだよ くるくる上になって下になる!」 1974年 君が生まれた時のパパママ くるり 1998年 君にbay-bayを言った時のパパママ 大王は笑った ねぇ?君にだけ恐怖をあげたよ! スペシャルサービスで一年も早く! 私寂しかったわ だって一人なんだもん でも、世界はもうすぐ滅びるよって ああ そうなのかぁって思ったわ くるくる廻って下になって上になるの 次の年には大王は来なくって世界は上へ下への空回りの大騒ぎ! あたしは逆立ちしてみんなにbay-bayって手を振ったのに ちぇっ 振り損じゃない 2000年 ミレニアム!ミレニアム! くるり 2001年 双子殺しの飛行機が2機 大王は遅刻した ねぇ?忘れた頃にやって来たよ! 世界は銀のワッカでね ピンナップガールが最高の笑顔で廻してるのさ ほら!ハラショーって言って!大王の僕にハラショーって言ってよ! 私泣いたわ だって悲しかったんだもん ビルから落ちた人も飛行機から落ちた人も つぶれちゃった人なんか きっと 銀のワッカの下敷きになったんだわ! 32 名前:「車輪の下」(続き)[] 投稿日:02/08/08 17 45 ID w5ACO18T ブロンド巻き毛のフォトジェニックが笑って 銀のワッカをカラカラ廻すの 世界はゾウの背中の上よ!ワッカの中でワッカの上で走り続ける運命なのよ Go!Human Go!Human Go! これが神様がくれた名前だなんて酷いお話 The human race だって! 誰も頼んでないのよ?ゴッドファーザー? みんなでリスみたく走り続けるの 知らない間にくるくる廻って ねぇ?上が良いの?下が良いの? 幸せってどっちにあるの? 「そうだね ベイビー?どっちでも同じさ 車輪はくるくる廻ってんだもん。」 2002年 ワッカはまだ廻ってる ねぇ?今は上なの?下なの? あたし達って ううん あなたって 今 Happyなの? 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 太陽の車輪 34 名前:太陽の車輪 上[sage] 投稿日:02/08/08 22 26 ID oT48QPKo 「さようなら」 終焉の炎を 覚えている それはいつか俺を 白に染めた 焼け落ちた言葉に 今じゃ何の未練もないが 燃え尽きない塊にも 実は気付いている 「海を見に行きたかった」 あそこじゃ太陽は 悲鳴を上げて落下するらしい 夜の風にあおられて 炎は空を焼き尽くすのか 焼失する 悪あがきの果てに 無機質な月だけを残して 35 名前:太陽の車輪 下[sage] 投稿日:02/08/08 22 30 ID oT48QPKo 「こんなことに なるなんて」 うろ覚えの神話のように 太陽の車輪に 触れてしまったのは 俺の方 無知な太陽は 燃えることしか知らない それは 君という輪郭だけを残して 影のような 灰 うなる 車輪 終わりほど熱い そんなところか 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 回してください 36 名前:回してください[sage] 投稿日:02/08/09 00 08 ID zvx6ufDM 空回りをすることがあって せめて羽根が付いていたなら 涼風を君に送ることや 種子を運ぶことができたかもしれないけれど 僕に大切なことは 道をうまく掴みそれを後ろへ追い遣ることだ 思い出すことができないくらいに 僕か道か 回っているのはどっちだろう 時々考えたりするけれど 運ぶ荷物のあるかぎり僕か道かを回してください 少しずつ確かに削られ悪路に震え迷うけれど 回してください うまくいけば轍ができるし 君のことを忘れられるかもしれないから 回してください 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 視線 37 名前:視線[] 投稿日:02/08/09 07 25 ID 8RrSKyNT ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ゲロ ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール 猫 ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ゲロ ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール 血? ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ミニ地蔵 ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール 猫 ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール 花束 ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール パンジー ガードレール パンジー ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール 猫 ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール ガードレール 海 海 海 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 人力車 38 名前:人力車[age] 投稿日:02/08/09 08 34 ID id+JNval 車輪は力強く動く 貴方を乗せ 貴方は私の元から遠くへ ただ、見つめる私の視線 貴方は私から離れ 遠く別の場所で違う恋をなさるのですね 私と違った 約束など忘れ 車輪は同じ動きを繰り返し 安定する 貴方が去った後 貴方を追いかける私の足は 不安定で 貴方には追いつけない 【コメント】 【得点】 0点 ページ:1 2 3 4 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/420.html
前へ ← 1 2 3 → 次へ 作品 ■▲▼ 酒は何を映すか ふいに 風が湧いたのを 彼はのぞき見る水面で知った 香り立つ河の瀬に月は淫らに泣いていた 船の揺れに恐れることはない 彼は手を伸ばし つかもうとしたのか 万葉の調べの向うに 袖ふる女がいる 舞い散る梅の香のたゆたう 伽藍の甍が広がり行く先に 防人となった者どもの望郷に酔う 山なびくほどの憂いを映し 夜ごと墓標にしなだれる金髪の男がいる 花束を携えた妄想の科学 黒い猫を殺して大鴉を追う 広い額には閃きの血管が浮き 金色の液体には自らの毒を盛っている ――陽射しは今直下だ。香り立つ河の瀬もなく、防人の憂いもなく、金髪の男は墓に埋もれた。人は屹立するビルの狭間で、解消の酒を飲むのだ、ただ消費するために。 ビルの狭間の小さな部屋に明かりが灯る 30男のうねるような狂気は二重生活の内に映る 2次元のスクリーンに空疎な文字列が踊り すでに満たされぬ欲望となってしまったものに 到達不可能な夢は題名と供に唾棄される まんこ ・・・この作品はパロディです(パロディも詩であると信じて) 84 名前:酒は何を映すか 投稿日:2005/03/27(日) 13 42 40 ID h67k1sZP 【コメント】 144 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY 投稿日:皇紀2665/04/01(金) 11 54 28 ID IJ+KhiUF 84 酒は何を映すか パロディです、という断り書きはいらないんじゃないの。そこらへんは読者を信頼しなくちゃ。 第3連は黒猫、大鴉あたりで、ポオとわかる。第2連は万葉集? ただなぁ、それっぽい単語を 詰め込んだだけって感じ。第1連は正直わからない。西行か誰か? この詩の可能性としては、古今東西の文学作品の断片をできるだけ多く埋め込んで、 読者はいくつわかる? というクイズゲームのような挑戦的なスタイルにしたら楽しめると思う。 この場合、詩の本文中にゲームとわかる文言を入れるなど、工夫が必要だろう。もし、 その線を本当に狙っていたのなら、2つしかわからなかった私は失格、ということに なるのかい。 145 名前:名前はいらない 投稿日:皇紀2665/04/01(金) 15 26 27 ID UUoHPxyR 144 酒は何を映すか,第1連は、李白じゃないのかな? 146 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY 投稿日:皇紀2665/04/01(金) 15 41 35 ID AXEUScqX 145 ありがとう。私もあとから気がつきました。水に映った月をとろうとして、 誤って水に落ちて溺死したとされる李白ですね。んなわけなくて、もちろんこれは伝説 の作り話なんだけど。イソップ童話の犬じゃああるまいし。 158 名前:おしっこ ◆Ti0PcEbhdw 投稿日:2005/04/02(土) 16 00 31 ID VUWzcKGp 1点 84 「酒は何を映すか」 後半の転調はうまい。 739 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2005/04/03(日) 13 24 41 ID SgZa/P9g 84 酒は何を映すか 李白って、実は失意の人であったりします。 最初の3連は本歌取りて感じですかね。本音はビルのハザマの小さな部屋にいる PCのスクリーンを見つめて詩に欲望を昇華しつつある自虐的な青年。。 いやあ、身につまされますねえ。 デパートの売り場のような詩になってしまってて、ちょっとあれかな。。 描写技術は高いものを感じます。もっと追い込んで書いて欲しい。 【得点】 1点 おしっこ ◆Ti0PcEbhdw:1点 ■▲▼ 酒と死刑と友と毛布 酒飲みて 友と語りし宵の頃 死刑における是非は何かと たとえば彼は8つの小さき命を消し去り 8つの小さき命の家族を悲しみのどん底へと放り投げ 電波から憎しみと怒りとやりきれなさを撒き散らした グラスには焼酎 テーブルの下で転がる空き缶 皿の上のピーナッツは湿り気を増す 友は言う 「死には死にて償うべきと 家族の心情計り知れずや」 だが彼は死を望んでいた それは反省でも償いの念でもなく ただ死を望んでいた 生きるのを拒んでいた まるでそれは煩わしさからの解放 脱出 逃避 あるいは快楽 幸福であるかのように エアコンは沈黙の間だけ唸り声をあげ 雑然とした部屋の中 スピーカーは音楽を遠い過去のものとした 軽々と「おまえの家族が同じ目に会ったらどうする」友は言いけり 馬鹿みたいな悲しみに付きまとわれ 一生の痛みを背負い 憎しみの眼(まなこ)を自分のものとするだろう だがその悪魔を死神を法の裁きで消し去るのは 残された者への慰めにもらなん 改心こそ謝罪こそ ちっぽけな望み 氷のないグラスに注がれる焼酎 新聞配達のバイクの音がカーテンの外から聞こえた 「犯人と同じ空気を吸っている それでもお前は平気なのか」 生きる事を止める権限は人間にはない たとえそれがどんなに残忍な犯罪者であっても どんなに感情に押し流されそうでも 理性を失ってはならない 人間の本質を見失ってはならない カーペットに寝そべりピーナッツを口に運ぶ男 それを見ながらまた焼酎を注ぐ男 「おめでたい」友は酔いどれ天井に言う 「犯罪肯定者に万歳!」 肯定ではなく勿論否定だ 有るまじき行為だ 非難すべき所業だ ただ人間に生殺与奪の権限はないと言っているだけだ 犯人と同じく裁判官にも被害者にも 「奇麗事で全て済むなら警察などはいらん」友は寝息のままで言い なにも奇麗事など言ってはいない 真実だ これが真実だ 人間には誰をも殺す資格など認められていない たとえ誰かを殺した者であっても 生きる事しか出来ないないのだ 「誰に」とは言わずままに友は寝て 我は毛布を一枚掛けたり 86-88 名前:酒と死刑と友と毛布 投稿日:2005/03/28(月) 00 58 17 ID 8q49E4r0 【コメント】 140 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY 投稿日:皇紀2665/04/01(金) 02 11 15 ID lB6T476J 86-88 酒と死刑と友と毛布 こういう言い方をすると、嫌われそうだな。でも、ハッキリ言うわよ。 どーしても稚拙さが目につくな。下手っちゅったら、怒られるやろか。っていうのが 第一印象。でも、二回めに読んでみると、待てよ、案外、この詩はなまなか ではないぞ、こちらも居ずまいを正さないと、イカンではないかと、思えてきた。 まず、構想が凝っている。啄木風の短歌に擬して友の意見。それに対する私の反論。 一人称、二人称の視点のほかに、ト書き風の三人称の視点も持ち込んでいる。死刑賛成の 友の論拠も反対論の私の論理構成もハッキリ言って平凡だが、むしろ、この詩の新しさ というか、魅力は別のところにある。短歌と論文という、詩と隣接する領域にある 言語表現の分野に詩と架橋しよう、という大胆な企てがなされている、という点は 素直に評価していいのではないだろうか。結果から言えば、その実験は残念ながら 成功しているとは言い難い。作者は詩―短歌―論文の山脈に横たわる深い谷底に 転落してしまっている。 だが、これだけは言える。たどたどしいながらも、その筆遣いから、池田小学校事件の 死刑囚、宅間に対する作者の熱い思いは伝わってくる、と。 739 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2005/04/03(日) 13 24 41 ID SgZa/P9g 86 酒と死刑と友と毛布 友の言葉をね、文語なら文語で統一して欲しい。途中で文体が口語に変わってしまうんで 誰が喋ったんか一瞬とまどう。 761 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:2005/04/07(木) 19 53 27 ID SG/tWFss 「酒と死刑と友と毛布」を書いた者です。 713さん。ありがとう。MUJINNAさんありがとう。 今回僕は『論破出来ない議論(と分かっている議論)の最中に、相手が(酒に酔って)寝てしまい、 議論そのものが反故になった事への居心地の悪い安堵感』を描きたかったのですが、題材がちょっと厄介でしたね。 題材に関してはかなり勉強不足でした。 (そのうえ、勢いで書きあげ、勢いに任せて投稿してしまいました。明らかに推敲不足です。お恥ずかしい限りです。) 僕ももちろん、この作品の「我」と同じく死刑制度に反対しています。 が、やはりこの作品の「我」と同じく「死刑制度反対」を論理立てられず、他者を説き伏せる事が出来ないままでいます。 「人間には誰をも殺す資格など認められていない」の反論として「誰が(認めていないのか)?」 の一言で、僕の論理は途方に暮れてしまいます。 (僕は無宗教者だし、精神世界にのめり込んでいる訳でもないが、 人間としての「生命」の良識、というよりも、単なる「感情」がそれ(死刑)を良しとしないだけだから。) 上に書いたのは全て言い訳ですね。 これらを含めたちゃんとした詩が書けなかった僕の力不足でした。 評価・感想ありがとうございました。腕に磨きをかけますので、これからも宜しくお願いします。 762 名前:リーフレイン [sage] 投稿日:2005/04/07(木) 20 10 15 ID JRXLEdmS 761 死刑制度というのは、基本的に被害者の復讐心をなだめるためにあるらしいです。 律法というもの原型を、ハムラビ法典にあるとするならば、 「目には目を歯には歯を」ということですね。(罰則による恐怖心で犯罪を防止する という意図であれば、死刑である必要はないわけですから) 復讐心をなだめるために人を殺す死刑を、近代を過ぎた人間が厭うのは 本当は不思議ではない事だろうと思います。「理知的な人間であれ」という命題が 一部のインテリ階級だけでなく、一般に伝播してきているわけですから。 ただ、法律ですら、人間の本能的な欲求を無視しえないように、私個人が 本当に私の心に問いかけてみれば、そこまで理知に生きることはできるだろうか?と 疑問を感じずにはいられないです。死刑を否定するということは、ある意味で 「赦し」の概念を被害者が悟る必要があるのだろうと思います。 だけれども死が罰則ではないような犯罪者の場合、この刑は復讐心の充足という意味を成さないです。 被害者の心は、手に届かないところへいってしまった加害者への未練に苛まれるような気がします。 詩とは関係のない話に脱線しましたが、彼の場合、死は彼自身の救済にしか見えないという矛盾がありましたね。 【得点】 1点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:1点 ■▲▼ by 夜になれば全てが明らかになる 薄暗いバーの戸棚の奥に置かれた静謐さ 歴史の重たい壜が君との交流を求めている スツールの上から路地裏の天蓋まで 全てはストーリーに導かれている 君の赤い心臓を満たすワインが僕の中に流れ込むとき 僕はその筋書きを理解する道化となる 海のような夜が屋根まで浸る頃 舞曲は鳴り止み必要な言葉が紡がれる そして僕らは気泡のような囁きを交わす 君は寝息を立てている 回廊の奥から足音が響いてくる 窓から砂漠の月光が滑り込んでくる ここでは朝が来ることなど誰も知らないのだ 89 名前:by 投稿日:2005/03/28(月) 16 56 05 ID adT+3koH 【コメント】 157 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY 投稿日:2005/04/02(土) 12 45 41 ID 17eDEc7u 89 by この詩を見逃していた。うまい。間違いなくうまい。誰が読んだってうまい、と言うにちがいない。 褒めすぎかもしれないけれど、完璧と言ってもいい。どこをどう直せ、というケチがつけられない くらい。でも、不思議なことに、この詩を読んで、あまりグッと惹きこまれないのは、なぜなんだろう。 たぶん、作者さんは相当の詩歴で、半ば自動機械のように、詩のことばがポンポン出てきて 書けるんだろう。でも、いい詩というのは、うまい詩とは微妙に違う。この辺の事情を説明するのは ホンと難しいんだけれど。たとえば、脇さんの言葉を借りるなら、作者さんがこの詩を書かなければ ならなかった必死のあがきのようなもの(本スレの死刑の詩みたいな)が、この詩からはあまり 感じられない。また、詩の表面の意味やイメージの裏に隠されたメタメッセージのようなものが 感じ取れない。そう、この詩には奥ゆきがない、という言い方が一番ピッタリくるかな。 確かに必要なことばが必要なところにキチッとはめ込まれていて、整理整頓がついているん だけれど、なんか見慣れた景色なんだ。あー、これぐらいでやめておきます。きちんと した料理出されたのに、あれこれ難癖つけて、金をゆすりとるヤクザ屋さんのように 自分が思えてきた。 いろいろ文句言ったが、作者さんの技量の確かさ、という点では、このスレでも トップクラスにいる。そこに敬意を表して、1点をつけさせてください。 158 名前:おしっこ ◆Ti0PcEbhdw 投稿日:2005/04/02(土) 16 00 31 ID VUWzcKGp 2点 89 「by」 言葉がよく練れていますね。神秘的。 105-106 「sou-sei」 海が染み込んでくるような叙情。ほのかな明るさがいい。 119 「古梅酒」 寓話なのかな?幻想的。 163 名前:P ◆WN8IybcvEA 投稿日:2005/04/03(日) 02 40 08 ID FZspXvIx [3点] 89 :by 言葉の選び方(紡ぎ方?)がとても素敵。そして題名もこれまた シャレている。正に非の打ちどころがないって感じ…デス。 164 名前:P ◆WN8IybcvEA 投稿日:2005/04/03(日) 02 55 49 ID FZspXvIx ↑ ゴメン by は3点じゃなく、[2点]に訂正してください…。 168 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w 投稿日:2005/04/03(日) 18 23 34 ID SgZa/P9g 1点 89 by 美しい。 739 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2005/04/03(日) 13 24 41 ID SgZa/P9g 89 by スツール、路地裏という現実の舞台から 回廊、砂漠の月光という架空世界にいつのまにか移動している。快感。 ただ、その移動の手順が微妙かな?スツール、路地裏の前に既に架空世界の片鱗が 入ってしまってるんでしばし混乱。イメージの変換にもう一歩気を使って欲しい。 759 名前:大木人 [] 投稿日:2005/04/07(木) 01 33 07 ID oP+Fsj0u 皆さんお疲れ様です。 ゼッケンさん、ヒゲルドさんおめでとうございます。 今回は「by」でした。 審査員の皆様ありがとうございました。 最近の梁山泊への投稿は書きためた詩の中からテーマに合致したものを選んだり、テーマに摺り合わせたりすることが多くなってきました。 今回の作品もまさにそういった作品で、ムジナさんの「何かが足りない」という指摘は、そんな書き手の態度を見透かされたような気がしました。 最近は社会人生活が始まって心に落ち着きがなく、詩を創作する力や意欲が減退している気がします。 寝不足も良くありませんね・・・、最近は五時起きなのです。 お休みなさい。 760 名前:名前はいらない [] 投稿日:2005/04/07(木) 04 29 09 ID 4fVYRWOC 社会人一年生ですか。大木人さん、ガンガレ! 【得点】 6点 おしっこ ◆Ti0PcEbhdw:2点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:1点 P ◆WN8IybcvEA:2点 葉土 ◆Rain/1Ex.w:1点 ■▲▼ 浮遊代理店で八時に待っているよ やあ、こんばんは よく来てくれたね ここはくらげが浮いているんだよ ・・・どうして笑っているの? くらげが浮いている事が面白いの? ・・・そう?何を飲む?ビール? マスター生ビール三つ 私が二つで彼が一つね あとてきとーに ところでくらげの足は何本か知っている? 知らない?私も知らない 私が知らない事を君が知っていたら 私はきっと君を好きになってしまう だから 知らない方が良いかもしれないね あ、君の今食べている蛸足カルパッチョ ・・・どうして笑っているの? 吸い付く吸盤が面白いの?・・・可愛いね そうそう蛸やイカやくらげは足が多いよね イカやくらげの事はよく知らないけれど蛸の事なら私に任せて 何でも聞いてごらん 例えば 蛸の足は切ってもまた生えてくるんだよ いつか行った美味しい寿司屋の水槽の中にはね 七本足や六本足の蛸がうようよと泳いで中には三本足の蛸もいて 三本足の蛸ともなれば泳ぎもしないで水槽の壁にもたれていたよ 可哀想に 今まであったものがなくなって悲しいんだろうね ・・・なんですって? 蛸は足を切られても死なないんなら良いじゃないかって? ところがどっこいしょ 八本中、一本だけ切ってはいけない足があるのよ その一本の足を切った途端に蛸は死んでしまうのよ おかしいでしょう? その一本さえ切らなければ蛸は一本足でも生きていけるのよ それもおかしいでしょう? マスター生ビール三つ 私が二つで彼が一つね もーこれがラストね ん? 何なのその目は?教えてほしいの? 蛸でも無い板前でも無い君がそれを知ってどうなるの? 君が生きていくうえで蛸の切ってはいけない足を知ってどうなるの? 蛸の足を切るか切らないかで悩む一瞬が来るとでも言うの? ・・・どうして笑っているの? 私は真剣な話をしているのよ ・・・悲しいよ いや謝らなくても良いの ねえ 足の事を教えてあげるから 二人きりになれる所に行かない? ・・・どうして笑っているの? 私は真剣な話をしているのよ 90-91 名前:浮遊代理店で八時に待っているよ 投稿日:2005/03/28(月) 18 12 53 ID TiwAsum7 【コメント】 141 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY 投稿日:皇紀2665/04/01(金) 02 29 30 ID lB6T476J 90-92 浮遊代理店で八時に待っているよ 先ほど「軽さ」ということを言ったが、軽妙というのは、実は文体のワナなんだ。 重大なことを深刻で厳めしい表現で書いても、何かコケ脅しめいて、読者に十分には 伝わらないってことがあるように思う。ところが、軽妙というのは、軽い語り口で 読者を巧妙に誘い込んでいって、その中に重要なメッセージをさりげなく混ぜ込んで、 知らなうちに毒殺してしまう。「タコの足のうち切ってはいけない一本の足」が、 この詩ではフグ毒になっている。話としても面白いが、これが何かのメタファーととる ことも可能。それが何のメタファーなのか、最後ませ明らかにされない。読者の数だけ 正解がある、というわけだ。 惜しいかな、話のまとめ方が、中途半端だった。だから、テトロドトキシンは、舌の 先で痺れているだけで、体の中まで回っていかない。今回は毒殺未遂というところで 終わってしまった。 153 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. 投稿日:皇紀2665/04/02(土) 01 10 27 ID e7rjcHOz 3点 90 :浮遊代理店で八時に待っているよ 1:2005/03/28(月) 18 12 53 ID TiwAsum7 おもしろい! いつの間に笑っているのが男か女輪か分からなくなり、 いつのまに料理になってしまった様を思い浮かべた。 食われているのにオッ、うまい、と、噛み締める。よってるな。どこかにし泡せが泡だって、…ふぅ、よってるな。 739 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2005/04/03(日) 13 24 41 ID SgZa/P9g 90 浮遊代理店で八時に待っているよ 饒舌な一人芝居を読んでいるようで、楽しませていただきました。 764 名前:心霊写真 [sage] 投稿日:2005/04/08(金) 01 04 03 ID lccgd71w 失礼します。 「浮遊代理店で八時に待ってるよ」を書きました。 私は駱駝と夜が好きです。絵を描きたくなりました。 審査の方々、毎度お疲れ様&どうもです。 ななほしさん、言葉が酔っ払ってて楽しかった。 し泡せが泡立つって良いですね。 MUJINAさん、未遂でしたか。でも嬉し。 リーフレインさん、どうもです。 チャンプのゼッケンさん、準チャンプのヒゲルドさんおめでとーです。 【得点】 4点 ななほし ◆lYiSp4aok.:3点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:1点 ■▲▼ 居酒屋こすぷれ亭 地球人α はカウンター席に座って飲み終わった水割りのグラスをぼうっ と眺めていた氷が溶けてグラスの底に水ばかりが溜まってて腕をほどき 火星人β(マスター)は真っ赤な顔をして訳の分からない話を三半規管が 重力を感じることについてのじかんの流れをしきりに言い散らしまくるは 地球人α は自分の手足の場所を感知するのを忘れる淡い性衝動の蜜の 蜂にも似た見知らぬ未来からの無意識が過去を知覚できずに傘無くした ヵ星人βノ顔ハ左右に伸び広がっタリ縮まったりの幻覚なのか尻軽キゃ、 地球人α「あ゛~~ 地球に帰りてぇなぁ糞ッ」 火星人β「……」 地球人α「地球に帰ってよぉ、俺の… 俺の… かわいい娘の 顔を生で拝みてヒッく 拝みてぇ~さあ糞ッ… ヒッ」 火星人β「……」 火星人β「……」 火星人β「……(微笑)」 93 名前:居酒屋こすぷれ亭 投稿日:2005/03/30(水) 02 50 56 ID TDtBlxTC 【コメント】 739 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2005/04/03(日) 13 24 41 ID SgZa/P9g 93 居酒屋こすぷれ亭 SFみたいなんだけども、こすぷれ亭っていう名称からして、こすぷれなんだろうなあ。 ごくありがちな風景を火星人やαβ、文体による工夫で面白く描写してあります。 ただ、前半の爽快な地の文に比べて、会話がどうも力不足。。 ■▲▼ 飲んで消す…… フタマタ平気で つきあえる人 わたし 信じられない なんて…… 好き勝手な言われかただよ そんなこと聞きたくもないって そぶりだね 別に…… はじめに一人だけ決める なんて 必要なことじゃない です ソレ! ソレ! フタマタできないとなると 一目惚れしか ゆるされないわけよ 自分…… 一目惚れできそう もない そんな天国みたいな 境地で恋に溺れる いいなぁ…… さて寝るか あれ? もう寝てるのか? ワケわかんなくなったコト 無い訳じゃない でも結局 そっちの自分 失ってい…… 94 名前:飲んで消す…… 投稿日:2005/03/30(水) 03 42 20 ID k017Lqor 【コメント】 740 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2005/04/03(日) 13 25 28 ID SgZa/P9g 94 飲んで消す フタマタかけて振られた男なんだろうか? わけわかんないとこが酔っ払ってるって事なんだろうなあ。。。 755 名前:名前はいらない [] 投稿日:2005/04/05(火) 02 51 34 ID OyEl9Gpi 飲んで消すを書きました。 葉土さん 感想ありがとう! でした。 解かんなかったですかぁ。 酔って消える記憶は、消したいほうの記憶じゃないって、ことを 書いた詩なんです。 ■▲▼ 赤鬼 ママがため息をつく 扉を閉めても叩かれ続けて 僕らを呼ぶ声がする 鬼ごっこももうおしまい かくまってくれたおばちゃんの目が ここに居続けられないことを示している パパは狂ってしまった 夜になると 怒り狂う赤鬼 酒気を撒き散らして 僕らは搾取される村人 ママの顔に大きなあざ サングラスをかけたのは もちろんそれを隠すため 僕はママを守れなかった パパは呪われた水を飲んでしまったから 鬼になっちゃったんだ 隠れても隠れても赤鬼はやってくる 次はどこに逃げようか ママが小さくつぶやいた 僕にはサルもキジも犬も居ない きび団子もない どうやって鬼退治したらいいのかわからない 早く大人になりたかった そうしたらひとりでも鬼退治が出来るのに 96 名前:赤鬼 投稿日:2005/03/30(水) 04 50 49 ID bucmEjua 【コメント】 740 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2005/04/03(日) 13 25 28 ID SgZa/P9g 96 赤鬼 またまた、他人様の言葉を借りてきてしまうわけですが。 坂口安吾の「風と光と二十歳の私」(これは20歳ぐらいの自叙伝に近い作品)中で ”親はあっても子は育つ”って言葉があって、親ってなあしばしば子供にとって 邪魔なんだけど、(できが良くても、悪くても)それでも子は育っていくもんだって話で、 これは私の座右の銘だったりします。。 756 名前:わに ◆Wani6uvhK. [sage] 投稿日:2005/04/05(火) 03 54 26 ID 0fR4RRQz ゼッケンさん、ちゃんぷおめです。 審査員の皆様お疲れ様でした。 最近評ができなくて・・・読むのがやっとです~ 日々酔っ払いの私ですが、酔っ払ってない詩を考えて 書いたのは「赤鬼」でした。 間に合わせるのが精一杯で推敲甘かったっす。 最近投稿してないのは間に合わないからです。 あ~時間が欲しぃ。。。 ■▲▼ げろまみれる星に願いを 酒は飲まん。飲めないから。でも、あのこが「来てくださいよー」なんて言うし(2回も)、 もしかしたら? なんてさ、ひょっとして?! なんてね、 思ってついてったらやっぱこんなざまinSummerまざまざ知れる間柄の違い 昼間の好意は勘違いさせる行為 更衣室で脱いだ礼儀正しい親切心 ブラひもといっしょに見える夜の本心 さらす肢体上目づかいくねる媚態おれじゃないイタイ期待隣のあいつに熱心にうつあいづち 聞こえなくなった会話 余地もないホットラインで通話中 おれが映らない夢中な眼中 もうしょっちゅう I hate you おれは甲虫 外骨格 外側ばかりで中身はふにゃふにゃ骨のねえやつ オエオエエアウ 声はりあげる夏アルコール成分とどこおる性分ひどくおこるプンプン酒くさいねおれ帰るわ ヨッパライ追っ払いおっぱいおっぱい恋しい帰り道ひとり歩く今夜も損だよこんなの デハイドロジネイス で、吐いたら自滅す 冷めていく体温 錯覚した悔恨 一掃したい いっそそうしたい 大統領になって押す核のボタンかくのかんたんじいこうい ひとり そのときふたりはGクリからみあう魂胆 オヤジの妄想きたないね吐きそう もう、そうしよう ゲロッパゲロゲロ アウ こんちくしょうと肩にかけた背広を歩道にたたきつけ ゲ 携帯いれたままだったポケット あいやいやー ぽけっと見上げた白鳥座 明日の朝は何て言おうか あのあといつまで飲んでたの? しらじらしいし意気地もない なに、おふたりさん、やった? やっちゃった? うげぇぇ、かんべんしてくれベートーベン げろすぎ もういいよ もういい 全国の少年少女の諸君 おやじにこそ翼を 白鳥座に昇る羽を 薄い胸板とたるんだ下腹に似合うくたびれた小さな羽根を ぺちぺち羽ばたいて往く星座 エックス線星で撮ったレントゲン写真はきみらに送ろう あるかなしかの鎖骨に苦い髄液 たぶんこのあたり と 心臓をナイフで刺してみる 乾いた砂がさららと流れる ともだちひゃくにんできるかな そういうことか。明日は会社を休みます。あとはよろしく。 97 名前:げろまみれる星に願いを 投稿日:2005/03/30(水) 13 11 42 ID BAdhJHKg 【コメント】 142 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY 投稿日:皇紀2665/04/01(金) 10 51 12 ID IJ+KhiUF 97 げろにまみれる星に願いを 詩を2つに分類するなら、①口唱詩、②黙読詩に分けられるだろう。和歌・連歌・ 俳諧、明治・大正の近体詩までが韻律を旨とする①の流れとすれば、戦後詩から現代詩 は韻律が後退して、②の局面へと移行していると言えるんじゃないか(①と②の中間系 が古来からあるのも、もちろん否定し得ない)。私は谷川俊太郎や那珂太郎の言葉遊びの 詩を面白くも何ともない、と思っていたが、それは、①の詩と同列に扱ったことからくる誤解。 声に出して朗読するときの畳語のような滑舌の快感は否定すべくもない。 前置きが長くなったが、この詩の前半は、まさに韻律をめぐる言葉遊びが展開されていて、 ①の口唱詩の要素が強い。それも、音のコードがめまぐるしく変化するから飽きない。 後半はイメージをめぐる言葉遊びで、②の性格が強くなる。その上、ああ勘違いの恋愛失敗談 がモチーフとして全体を貫いているという高度な構成になっている。下品なげろを 主題としているのは、ブルース的な音の効果を狙ったもの、というのは邪推だろうか。 5行目「オエオエアウ」、10行目「ゲロッパゲロッパアウ」あたりにそれが感じられる んだけれども。「あいやー」は民謡の掛け声だね。 もっと歌や掛け声が聞こえてくるようにすれば、心地よさは増すと思うんだけれども、 どうだろう。 143 名前:MUJINA ◆iXws.WGCLY 投稿日:皇紀2665/04/01(金) 10 57 01 ID IJ+KhiUF 上記、寸評 5行目 「①の詩と同列に扱った」→「②の詩と同列に扱った」に訂正 ミスが多くてゴメン。 158 名前:おしっこ ◆Ti0PcEbhdw 投稿日:2005/04/02(土) 16 00 31 ID VUWzcKGp 1点 97 「げろまみえる星に願いを」 軽快で言葉が冴えています。 163 名前:P ◆WN8IybcvEA 投稿日:2005/04/03(日) 02 40 08 ID FZspXvIx [2点] 97 :げろまみれる星に願いを げろまみれな(?)言葉の洪水 に見事に酔わされました。素敵。 167 名前:P ◆WN8IybcvEA 投稿日:2005/04/03(日) 06 40 13 ID FZspXvIx ほんとゴメンw これで最後の訂正 97 :げろまみれる星に願いを これを[3点]に。心地よすぎてシビレました。たぶんこの手のタイプ の詩(?)では最高峰に位置するほどの出来だと思うので。 168 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w 投稿日:2005/04/03(日) 18 23 34 ID SgZa/P9g 3点 げろまみれる星に願いを 疾走感あふれる表現。 178 名前:ゼッケン ◆DgT0G2eW4I 投稿日:2005/04/04(月) 02 34 49 ID jK5xWgRF ども、チャンプです。 次のお題は「神経」でよろしくお願いします。 締め切りは4/11の23 59 59まで。 740 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2005/04/03(日) 13 25 28 ID SgZa/P9g 97げろまみれる星に願いを いや、最後の”あとはよろしく”に笑いました。。実感こもってますね。 スピード感とユーモアのある駄洒落と連想の連なりが気持ちいいです。 ありがとうございました。。 749 名前:ゼッケン ◆DgT0G2eW4I [sage] 投稿日:2005/04/04(月) 20 17 08 ID vRbQkJ7J あらためまして、げろまみれる星に願いを を書きました。 事実として この詩が出来上がったときに自分は救われたし、そのうえ 読んでくれた人たちも楽しんでくれたことが分かったから、 そういう内容の詰まったファクトにとっては チャンプというのは数字のマジックであって問題じゃないっす、 なわきゃなく、 実際には 点数の紙一重の巡り合わせに、チャンプの確定放送があるまで、 目を血走らせつつ、激戦区のひとり選挙速報してました。 詩というより選対本部。 Pさんの順位入れ替えそして葉土さんからの大量得点獲得への流れは ブッシュ対ゴア、ブッシュ対ケリーなみにやばい経緯で、 うひょー、あぶねえーってもうよく分かんないことも口走ってて。 まだドキドキしてますよ、ええ。 願わくば、いつか、すべての審査員の方々からこれイイと言ってもらえますように。 いい日でした。 【得点】 8点(チャンプ作品) おしっこ ◆Ti0PcEbhdw:1点 MUJINA ◆iXws.WGCLY:1点 P ◆WN8IybcvEA:3点 葉土 ◆Rain/1Ex.w:3点 ■▲▼ マカディア舐め 吸いとるつもりで舐めて 1/3ほど減りました 盗んだあなたのまくらの染み込んだゆめのしずく 吸いとるつもりで舐めて 子宮がさがります とろりと 穏やかな夜の アルコール 心臓を蹴る音 たまに蛍光灯がぱちといいます ゆるんだ壜の輪郭 天使柄のカレンダーは薄青く なおも吸いとるつもりで舐めて 舐めて 99 名前:マカディア舐め 投稿日:2005/03/30(水) 19 34 34 ID CuhX3TI7 【コメント】 154 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. 投稿日:皇紀2665/04/02(土) 01 12 49 ID e7rjcHOz 1点 99 :マカディア舐め :2005/03/30(水) 19 34 34 ID CuhX3TI7 ゆったり、おんなの酒のみ? あなたと呼びかけるところが、女の強さ?? 740 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2005/04/03(日) 13 25 28 ID SgZa/P9g 99 マカディア舐め 何を舐めているんだろか。。。うーーむ。。エロを想像してしまう読者って。。 765 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:2005/04/08(金) 02 41 59 ID WxFsXgeS マカディア舐めを書きました。審査員の皆さん、ご苦労様でした。 チャンプ、準チャンプの方、おめでとうです。 全くお酒飲めないので、難しかったけど、 興味深い詩がたくさんあって、読んでて楽しかったです。 【得点】 1点 ななほし ◆lYiSp4aok.:1点 前へ ← 1 2 3 → 次へ ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/407.html
ページ:1 2 3 4 作品 ■▲▼ 永遠の夜 四角い部屋で 私は一人 助けて 行く場所がない 一つの言葉に 全員が従う 私は我慢できなかった ロボット製造工場では 笑い声も機械じみてる 同じ時間に 同じ事 大きな怒声の縄が 私を縛りつける ホドケナイ 鳥はいつも 何を言っているの? わからないから もう聞きたくない 朝を消し去って 永遠の夜へイコウ やっと見つけた 私のイクべき場所 私がイッテしまったら 帰る場所がない 居場所がわからないから 帰る場所もわからない でも そう あそこだって ここだって 私の居るべき場所ではない 台を蹴飛ばして 私は宙ぶらりん 黒いカーテンがやっとおりてくる ただ 願うは 来世の再生の 朝が 晴れでありますように 504-505 名前:永遠の夜 投稿日:2005/05/26(木) 17 19 55 ID 555Sl1Gx 【コメント】 570 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. 投稿日:2005/05/29(日) 22 14 09 ID 5zCnpBYA 504-505 鳥を途中で持ってきて場面の転換を図ったのは、効果的でした。 ただなあ…。居場所がない、って叫びは分るけど、共感には到らない。 724 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY [sage] 投稿日:2005/05/30(月) 15 13 40 ID FltQU/qR 504-505 :永遠の夜 理由から結論へいく過程が短絡しちゃってるような。苦痛なのかしらけてるのか。 よくある話でするする書いちゃったかも。読者をいっかい裏切って欲しい気がします。 でも、最後の2行は実感があるというかほんとにそうだねと共感できて、好きでした。 799 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2005/05/31(火) 12 37 21 ID ailxCn9Y 504 永遠の夜 自殺はいかんのよ、自殺は。。 ■▲▼ まばたきのあいだに わたし、うっかり きみの体温、かんじてしまって、 しゅんかん、まぶたを、とじて、 また、ひらいた アボリジニの模様した、あひるの置き物とか、 風にゆれる、カーテンとか、 むぎゅう、て、 顔、うずめる、Tシャツのにおい、 ううん、 いつも言って、るじゃない、 ほっぺた赤いのは、 わたしのクセ、なんだって どれもこれも わたし、の、すきなもの、 もとどおりで、すこしうれしい たまご、こつん、こつん、こつん、 目玉やき、みっつ、 きみがふたつ、わたしひとつ、 ねえ、新聞、ておもしろい? わたし、まばたき、ひとつ きみの声、きこえない わたしの糸、きみの糸、 きえて、あらわれて、 つないだ糸、すこしほつれて、 わたしの糸、思ったよりか、ほそくて、 再生のボタン、やっぱ見つかん、なくて、 こわか(きみが)、ないけど(いるから)、 胸の、どっかが、 すこしだけ、いたい まばたき、するたんび、 わたし、こわれ、ていく わた、しこわれて、いく 再生のボタン、やっぱ見つかん、なくて 再生のボタン、もう探さ、ないで きみ、の、リモコン、 わたし、 の、 リモコン 507,509 名前:まばたきのあいだに 投稿日:2005/05/26(木) 22 58 08 ID O/C60EJU 【コメント】 570 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. 投稿日:2005/05/29(日) 22 14 09 ID 5zCnpBYA 507 509 可愛らしいとは思うけど、ブリッ子しすぎてないか?構成的に は、リモコンが唐突に最終部で現れるけど、そこからの話を膨らませることも できそうな。 724 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY [sage] 投稿日:2005/05/30(月) 15 13 40 ID FltQU/qR 507,509 :まばたきのあいだに いいなあ~と指くわえて見てました、「再生のボタン」がとつぜん出てくるところまで。 そこからがちょっと難しくなっちゃって。糸がまず出てくるんでボタンって服につけるボタン? と思ったら、リモコンで。なんか悲劇的なドラマが進行しているんだろうけど。。。 799 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2005/05/31(火) 12 37 21 ID ailxCn9Y 507 まだたきのあいだに 点、抜いたほうがいいかもしれない。空白だけ開けて。 断片的な認識ていうのかなあ、瞬間、瞬間の思考を丁寧に書き上げていったような ちょっと気持ちのいいリズムです。 主題は精神の崩壊だと思うので、もっと頑張ってくださいとお願いしたくなりました。 観客の前で壊れていく自分に酔っているようなナルシスティックなイメージが漂ってしまうので、 リズムがいいだけにもったいない。 816 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [sage] 投稿日:2005/06/01(水) 22 44 48 ID oM35tXFS やっぱりお疲れ、おめでとう、つーのが、馴れ合いに見えるのかなあ…。 でも、やっぱり挨拶としては必要なわけで。 みなさん、本当にオツ&オメでございました。 今回、『まばたきのあいだに』を書きました。……ドウダオドロイタカ。 ネカマっぽくならないように細心の注意をはらったんですが、やっぱどこか 不自然だったんだろうね。男側からの視点で、リライトしてみようかなあ。 寸評をいただいた皆さん、どうもありがとうございました。 ■▲▼ 砂遊び 波打ち際に残る 小さな砂の城。 疲れきった残照の中で 黒々と濡れ、溶けかけたアイスクリームのように 静かに崩壊を進める。 惜しげもなく造り、壊し、また造る。 無数の繰り返しの中で なにかが降り積もり、 愛惜とともに どことない満足が陽炎のようにゆれている。 目的語のない焦燥感がへばりついていた 幼い手が 今 握り締めているのは 父の手だろうか。 海の界ての彼方の果てへ 夕陽がおちた。 月明かりの中、波の下へ沈んだ砂は 記憶をたどり、再び城を造り始める。 造っては壊し、壊しては造る。 ゆらり ゆらゆら 砂が舞い、 ハマグリがひとつ ぽかんと口を開けていた。 508 名前:「砂遊び」 投稿日:2005/05/26(木) 22 58 58 ID /WD11pGU 【コメント】 570 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. 投稿日:2005/05/29(日) 22 14 09 ID 5zCnpBYA 508 うん、ハマグリって、夢をみるって昔から言われているよね。詩情を 感じます。たんたんと抑えた描写もキマってるけど、この詩はもう少し練り込 めるんじゃないかな、て気はします。 576 名前: ◆WvShSU0mOg 投稿日:2005/05/30(月) 13 56 51 ID TrmKfJF3 【1点】 508 砂遊び 「界て」は造語なのでしょうか。辞書で見つからずググったら怪しい言語世界が広がって しまいました。1連目に手を加え過ぎてしまった感があります。二重表現と申しましょうか、 比喩が過多で重いのです。しかし>目的語のない~ はとても良く分かる表現でした。 4連目の画を評価、の1点。藍色の、綺麗な世界をご馳走様。その部分をもう少し頂きたかったので短さが残念。ただ、"再生"というより"再構築"、という感じもありました。 725 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY [sage] 投稿日:2005/05/30(月) 15 14 22 ID FltQU/qR 508 :「砂遊び」 「目的語のない焦燥感」。すごい。こりゃすごいよ。やらなきゃイケナイっていつも思ってて、だから何を? 欲しい欲しいと思ってて、だから何を? びびんとうたれました、このフレーズに。 いやあ、こんな言葉が出てくるって、読ませてもらってほんとにありがとうございます! 静かに繰り返される崩壊と再生を「愛惜とともに」見つめつつ「どことない満足」を覚える視点も 生命・自然の在り様をあるがまま受け止めようとする懐の深さで、好きです。 799 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2005/05/31(火) 12 37 21 ID ailxCn9Y 508 砂遊び 硬い。 825 名前:リーフレイン [sage] 投稿日:2005/06/02(木) 12 44 40 ID wxQAgScx 鍵盤さん、心霊写真さん、おめでとうございます。 「砂遊び」書きました。(毎度ながら地味な詩でっせ) 審査の方ありがとうございました。。画を気にいってくださってありがとーー。 一連目の過多な比喩についてはその通りだなあと自分でも思いました。気つけます。。 カノープスさん、えええええええ、すっかり騙されましたよ。 あたしの心痛を返してくださいーーー。リズムいいです。。 モコモコさん、あれってエロですか?ね?本人さんに聞いてみたかたです。 わにさん、うん、なんとなくだけどもしかしてって思ったy。だけど 他の人かもしんないし、やっぱしわかんないなあ。。まあ、作風って気がつかないうちに ついてしまうもんだろうし、好きなように書けばいいと自分は思ってます。 どうかなって思っても、確信はないわけだしさーーーー。いやそんな確信持てるわきゃないって へへへ。 (この開き直った姿勢。。) あ、ゼッケンさんだ、電港でしたか。。コピーじゃなくて実際に送ってしまう SFありますよ。サンリオSF文庫ででてたダーセックシリースとか色々゙、(好きなんですよあのシリーズ。。) 飛行機辛いですよね、、狭いし、あ、でもあの映画好きです。ケッコウ最新作が 出てるし。(あ、なんか段々年齢がばれていくような) 鍵盤さんてたしか男性ですよね。今回は男性<ー>女性逆転視点が多かったんですね。 うーーん興味深いです。。 826 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY [sage] 投稿日:2005/06/02(木) 13 37 49 ID 5aG2pu+4 825 あ、リーフレインさんだ。 SFならコピーじゃなく実際に跳ぶものの方がふつうですよね。 機械を使うんなら「ハエ男の恐怖」(古い方でも新しい方でもいいです)、 使わないんなら「虎よ、虎よ」、機械ごと跳ぶならヤマトのワープで、 まあ、「どこでもドア」最強なわけですが。 飛行機で見る映画は楽しみですよね。 でもね、私、ニコチン依存症なのですなー、そこがかなーりつらい。 【得点】 4点 ◆WvShSU0mOg:1点 ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY:2点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点 ■▲▼ ちっぽけな幽霊 私は昨日 イチゴの潰れる音を聞いた イチゴの潰れる音にもいろいろある 白い皿の中でミルクとひとつになりながら潰れる イチゴは 子供の頃の記憶を甘くなぞりながら鳴る 床に投げられ 靴底で潰されるイ チゴは 口を封じられた兵士の声をくぐもらす 自動車のタイヤに轢かれて潰れるイチ ゴは 砂にちぎれて一瞬の破裂音だけを残す 昨日私が聞いたのは 瓦礫の山に紛れ込んだたった一粒のイチゴが 巨大な鋼鉄の腕に よって潰される音だった 私は聞こえなかったその音に思いを馳せて チプという擬音 をつくることをようやくしてあげられただけだった 真っ赤な烏が三羽東の空へ蒼くな りながら飛んで行った やがて無限の闇に包まれて言葉を失った私の頬に 黒い涙がべっ とりとくっついているのを感じた 夏に自転車で死んだ少女は幽霊になりやすい ダンプカーが気づかずに跳ね飛ばしたほ どに小さな少女は自転車とくっついてしまった 白い雛菊の続く沿道を今でも走りつづ けている 自分が死んでいることにも気づかずに 私の知らないその少女のことを 私はもうひとりの自分のように思う 私にしか見えな いその少女は 今朝も私の車と並んで走り今日も早く幸せなお昼ごはんが食べたいと 小さく呟きながらいつもの坂道を登って行った 学校へつづく坂道の頂上で 彼女はな んとちっぽけな幽霊だろう 車を停めて見送る私の顔から初夏の熱がひいて 気がつく と私は部屋の窓から遠くのマンションを眺めていた なんて小さな窓の無数についた 私はテーブルの上に イチゴと少女とを並べて置いてみる 世界にはもっともっとやり きれない音はあるのだろうと思えてくる しかしこの二つの無音は 私の目の前にあり 私の心の中で 潰された音を立てる 私はイチゴをそっと噛んでやる 少女の唇をそっ と噛んでやる 果汁が溢れ 私の一部になる音がした 512-513 名前:ちっぽけな幽霊 投稿日:2005/05/27(金) 10 08 13 ID NhTDnmrV 【コメント】 571 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. 投稿日:2005/05/29(日) 23 18 15 ID 5zCnpBYA 512-513 「世界にはもっともっとやりきれない音はあるのだろうと思えて くる」ここ、すごくいいなあ。イチゴにこだわったのも、成功。小さなかなし みを抱えて生きてく、人間の営みがひしひしと伝わってくるよ。少女趣味的な 部分はあるけど、ね。 725 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY [sage] 投稿日:2005/05/30(月) 15 14 22 ID FltQU/qR 512-513 :ちっぽけな幽霊 少女の幽霊が出てきてからとくに好きです。 一連目、二連目は世界が広がってるようで広がらなかったというか、事物が雑然と並んだ印象を受けました。 いちごミルクと「チプ」だけで後半につなげた方が印象は濃縮されると思うんですが、どうでしょう。 【得点】 3点 まーろっく ◆lsOpIv6P8M:2点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点 ■▲▼ 電港 テレポートとも言う。そこでは、例えば、 成田の出発ターミナルからダラスの到着ターミナルへ人や荷物の瞬間移動を行う。 瞬間移動とはいっても、転送元ポッドであなたの全電子配置をスキャンするのに5分はかかる。 あなたの電子情報は転送される。これは瞬間である。ブロードバンドだから。 転送先のポッドではちっちゃなビッグバンが起こる。宇宙や銀河や星を創ったあれを 情報に基づいてあなた一人分だけ起こすのである。 するとスキャンされたとおりのあなたがガスから合成される。 ダラスに着いたあなたはここでひとつ選択しなければならない。 はい か いいえ である。 物質としてのあなたは移動していないのである。 移動したのはあなたの情報だけなのである。 コピペである。 コピー元が残ってしまうのである。 ダラスのあなたは成田のあなたをモニターで見る。 移動を終了しますか? はい 暗いポッドの中で まだかなあ ともじもじしていた成田のあなたは、すると、声を聞く。 移動は無事終了いたしました。ご利用ありがとうございました。 電光! 一億ボルトでプラズマのガスとなったあなたは別の人間になるために超合金のタンクに蓄えられる。 はいを選択したあなたは灰も残さず蒸発したあなたを見て、消してよかったのかな? と少しだけ不安になる。 515 名前:電港 投稿日:2005/05/27(金) 14 11 49 ID gUh/Kbdx 【コメント】 571 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. 投稿日:2005/05/29(日) 23 18 15 ID 5zCnpBYA 515 ショートショート的、ですね。詩のことばを極力使わずに、詩情とい うか、作品の存在意義をはっきり際立たせる手法は、スゴい。ただ、ちっちゃ なビッグバンとか、遊びをこの作品に入れるのが効果的かは、疑問です。 575 名前: ◆WvShSU0mOg 投稿日:2005/05/30(月) 13 55 02 ID TrmKfJF3 【2点】 515 電港 面白い。破綻もアラもない整った表層に、リラックスしきって笑わされました。 詩というよりショートショートでは、とは思いますけれど。 私はきっと、このスレが16thになった時でもこの作品を覚えていると思います。 その印象深さに2点。「ダラス」と「成田」でSFの敷居を低くしているところが心憎いなぁ。 594 名前:P ◆u4cfXPhJl2 投稿日:2005/05/31(火) 20 15 19 ID JEOcqeOa 【1点】 515 電港 ンーー。。これは期待の意味も込めての1点てことで。お願いシマス。 596 名前:さい ◆YkbutFA6Pw 投稿日:2005/05/31(火) 21 59 07 ID YafzKpiV 1点 515電港 瞬間移動は俺の夢 あーハワイに行きたいぜ 725 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY [sage] 投稿日:2005/05/30(月) 15 14 22 ID FltQU/qR 515 :電港 設定にひっぱられて、それ以上のひろがりがないように思えます。 再生というお題なので後ろを向いて終わらないでほしかったですね。 800 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2005/05/31(火) 12 38 04 ID ailxCn9Y 515 電港 いや、これはあっさり殺人でっせ。劣化コピーの問題もあるんじゃないかと思うし。 魂の行方って話もあるかもしんない。人が死んだときに、コイン2枚分ぐらいの重量が消えてなくなる ってのを聞いたことありますよ(眉唾) 面白いなっと思ったのは、選択を終えるまで、成田とダラスと両方に人が存在してる。これって犯罪しまくり じゃないですかい? もはやアリバイなんてものが存在しないんですよ。 824 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY [sage] 投稿日:2005/06/02(木) 12 15 14 ID 5aG2pu+4 どぎーまぎーゼッケンです。 まず宣伝。うえの方(718-729)に感想文を投稿しているので、見てやってください。 自分の作品を書くときの100倍はナイ知恵スクウィ~ズして感想文書いてるので、 もしも気づかれてなかったらと思うと、ドナドナ歌ってしまいます。 「電港」書きました。 作品を吟味したり、作品に声をかけたりしてくれた方々にお礼>本スレ603 これは日本から帰ってきてチカレターと言ったら思いついたので書きました。 魂は容れ物さえあれば発生するか? というのは難しすぎて書けませんでした。 まあ、例によってビッグバンて言っとけばいいかと思って。そしたら、 そういういいかげんなところをCanopusさんにおもきしつっこまれました。 あと、ハエ混入ネタを削ったのは自分でも正解だったな、と。 で、葉土さんの読まれたとおりです。が、それでも飛行機で太平洋越えるのはしんどい。 ご利用お待ちしております。電港職員一同。 本スレ575 ◆WvShSU0mOgさん、16thまで覚えてるって、それって微妙な覚えられ方ですね。。。正直にもほどがある! 818 「小判鮫さん、味のある言葉ですね。それはどこの方言ですか?」「小判鮫語ですよ」 と思い切り標準語で返され、では、あれは営業用だったのかと。。。それはそれでなるほどー、と。 【得点】 5点 ◆WvShSU0mOg:2点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点 P ◆u4cfXPhJl2:1点 さい ◆YkbutFA6Pw:1点 ■▲▼ 再生する昼下がり 昼下がりの洗濯機がぐうううんと泣いています 私はその水流に片手を浸し 石鹸の在り方にうなずきました 縮んで垂れて 下水で息づく 流れて溶けて でんぐり返る 優しさではない柔らかさを 生粋のおバカさんを 甘噛みしては 懐かしみました 検品したのち 投げやりました 私のからだは鳥かごです 仮住まいの たましいです まったくめしいのたましいです 私は頭を撫でました めしいの頭を撫でました こんがらがった 電気のコードを 千切れても それでいいのです 宿業という青いものが ねんねころりと翼を広げ てのひらで渦巻いているのを 私は知っています 吸った事もないタバコの煙の行く末に もらった事もない贈り物の箱の中に けだるく それでいて逃れられない 凛々しい情の最期はあります 泣いているのは私ではなく 洗濯機のモーターです プラスとマイナスのちからです 蛇のしっぽの 誇らしさです 悲しさなんて見あたりません ここは発見現場ではありません ここにあるのは けがれた水と 私のいつつの指紋のあとです 516-517 名前:再生する昼下がり 投稿日:2005/05/27(金) 17 39 52 ID huu3Xuvo 【コメント】 571 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. 投稿日:2005/05/29(日) 23 18 15 ID 5zCnpBYA 516-517 小品として優秀です。滑らかな筆致と的確な描写です。ただね、 洗濯機に手を突っ込んで、そこから人生を語ろうとする姿勢に、ぼくは強い疑 問を感じるんです。設定が無理めな感じ、かなあ。 575 名前: ◆WvShSU0mOg 投稿日:2005/05/30(月) 13 55 02 ID TrmKfJF3 【3点】 516-517 再生する昼下がり 日常を詩的に解体し、心像を添加しての再構築(否、"再生"は洗濯機の作動や思考にか かっているのでしょうが)。堪らない心地良さが好きです。中盤に一部複雑の階層を上げている のにまた、したたかさを感じます。きっと感覚でやっつけてしまっているのでしょうけれども。 羨ましい限りです。共感詩という感じではないですが、甚く共感させられました。 この中から、その日その日で好きな一文をスクラップして持ち歩きたい、の3点。 586 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. 投稿日:2005/05/30(月) 23 42 51 ID C1sogwL0 2点 516-517 『再生する昼下がり』 好みではないけど、完成度はピカイチ。 596 名前:さい ◆YkbutFA6Pw 投稿日:2005/05/31(火) 21 59 07 ID YafzKpiV 1点 516-517再生する昼下がり 物足りない気もするが 嫉妬する上手さ、ってやつ? 602 名前:鍵盤 ◆ztekc0mEGk 投稿日:2005/06/01(水) 17 46 02 ID 2+K6HqZf ども。 「再生する昼下がり」を書きました。 審査員さまお疲れさまです。 初めて女性目線で詩を書いてみたのですが、 いい評価を受けている事から察すると、まずまず成功したのでしょう。 言葉の流れには気を使いました。 さて、それでは次のお題を出します。次のお題は・・ 「美」 ・・・でお願いします。 725 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY [sage] 投稿日:2005/05/30(月) 15 14 22 ID FltQU/qR 516-517 :再生する昼下がり ちぐはぐな言葉が並んでいくのに、浮いたところがないんです。 生理的にたしかな感覚にもとづいてるからだろうと思うんです。 一連目でうまく誘導してくれてるからだろうとも思います。 「宿業」という言葉が出てきたところで観念がつっぱしりかけるんですが、 ぐっと押さえ込んで、「プラスとマイナスのちからです」と、理屈の境界線みたいなところで納得。 最終連の「けがれた」という言葉は、だから、ひびきがつよすぎるかなあと思います。 こういうの書けるのはうらやましいです。 800 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2005/05/31(火) 12 38 04 ID ailxCn9Y 516 再生する昼下がり 宿業の文字が重いですね。 なんか涙をこらえるというより、振り捨てているような姿がとても胸に迫ります。 良い詩だと思いました。 817 名前:鍵盤 ◆ztekc0mEGk [sage] 投稿日:2005/06/01(水) 22 54 32 ID tdDtylxu 改めまして、審査員さまお疲れさまでした。 お礼を言わせてください。 Canopusさん ◆WvShSU0mOgさん 葉土さん さいさん コメントありがとうございました。 なんだか、生まれたての仔猫をみるような目で読ませて頂きました。 まーろっくさん (無言の点数大好きです!しかも3点!) ゼッケンさん (ん~。もうちょっと、って所ですか。精進します) ありがとうございました! 以上。 【得点】 9点(チャンプ作品) まーろっく ◆lsOpIv6P8M:3点 ◆WvShSU0mOg:3点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:2点 さい ◆YkbutFA6Pw:1点 ■▲▼ トカゲ 僕ら二つの尻尾のトカゲ 一方は自由 一方は人間 お空の上や 物陰に潜む 僕らの天敵にはどうしたらいいか 刃向かわない事だ それに僕らはトカゲ 尻尾をおとりにしなきゃいけない どっちを捨てようか 僕ら劣等感のトカゲ だって本当に感じずにいられない 普通のトカゲは尻尾は再生するのに 一方を捨てれば もう生えてはこない 519 名前:トカゲ 投稿日:2005/05/28(土) 00 00 11 ID 9cPODAhA 【コメント】 571 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. 投稿日:2005/05/29(日) 23 18 15 ID 5zCnpBYA 519 まず「自由ってなあに?」「人間ってなあに?」という質問をしたい です。そのことばがピンと来ないんですわ。そのため、この詩に込められた寓 意性が、はっきりとした体をなさないように思われます。 727 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY [sage] 投稿日:2005/05/30(月) 15 15 06 ID FltQU/qR 519 :トカゲ 全体に急ぎすぎなんでしょうか。 自由と人間がどうして二者択一になるのか、むずかしく感じます。 「劣等感のトカゲ」は雰囲気があって、またどこかで会えたらいいな、と。 800 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2005/05/31(火) 12 38 04 ID ailxCn9Y 519 トカゲ 自由であるか人間であるかという二者択一ですか。。。厳しいですねえ。 ■▲▼ リハビリ 少しずつでいい言葉を紡ごう 思いつくままでいい何かを話そう あまりにも長い間 僕たちは黙り込んでしまっていたから きっと辛いのは最初だけだよ きっとすぐに昔に戻れるよ あまりにも多くのことを 僕たちは忘れてしまっているけれど いらない 多くを求めない 贅沢な願いは口にしない 昔はそうだったはずだけど いつの間にか僕たちは… 一言でも まずは挨拶から 「こんにちは」「ありがとう」「さようなら」 それだけで幸せだったんだ どこで変わってしまったのだろう いつの日か言葉が戻って おだやかに笑える日が来たとしたら 毎日を踏みしめるように生きよう いつかまた それを失ってしまうときのために 520 名前:リハビリ 投稿日:2005/05/28(土) 03 05 24 ID re8vCJsc 【コメント】 571 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. 投稿日:2005/05/29(日) 23 18 15 ID 5zCnpBYA 520 ことばの様子から察するに、絶交した友達、という設定かなあ。私小 説的に書いてみてもよかったように思われます。 576 名前: ◆WvShSU0mOg 投稿日:2005/05/30(月) 13 56 51 ID TrmKfJF3 【1点】 520 リハビリ 「詩板久しぶりだ」、若しくは「梁山泊がんばれ」、かなぁ、と見てしまう私は結構病んでいる のでしょうか。まぁ投影する余地が多く残されているのが共感詩の共感詩たる所以であり 長所。真っ直ぐなメッセージと清々しさに好感、そして最後の2行に1点。 全体的にチョット既視感。とてもよく分るのだけれどでも、"・・・"に頼らない脚力は欲しいです。 727 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY [sage] 投稿日:2005/05/30(月) 15 15 06 ID FltQU/qR 520 :リハビリ ですね。すなおに、ゆっくり、と。つよくなれるような気がしました。 800 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2005/05/31(火) 12 38 04 ID ailxCn9Y 529 リハビリ これはもうとても優しい詩です。暖かい気持ちになりました。ありがとう。 830 名前:ねむい ◆yYGM98H44I [sage] 投稿日:2005/06/02(木) 17 31 47 ID 2/OsphDf お久しぶりです&お疲れ様です。ねむいです。 「リハビリ」を書きました。 こういう詩のような文章を書くのは久しぶりなので 投下するとき、ちょっと恥ずかしかったです。 評を下さった方ありがとうございます。 自分の文章を解説するのは苦手なのでやめておきます(苦笑) でも、葉土さんの言葉は点をもらうより嬉しかったです。 “…”は手癖みたいです。悪い癖ですね。>◆WvShSU0mOgさん ありがとうございました。 【得点】 1点 ◆WvShSU0mOg:1点 ページ:1 2 3 4 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/20.html
ページ:1 2 3 お題 幸せ 開催期間 2006/01/16~2006/01/26 参加作品数 20 審査員 7人 本スレ 16の6-95? 議論スレ 12の357-832? 【チャンプ】 表札(あぶく):8点 【準チャンプ】 桜(メタリック竹輪〔Remodeling〕):4点 作品一覧 No. タイトル 作者 点数 8 信じる人 - 2 17 至福の時間 玉こんにゃく 3 18 彼ら、彼女らの呼吸が少しでも苦しくなるように - 1 19-21 伸ばして ミミン 3 22 STEADY - 3 23 ── Bonheur ── - 2 24 微発泡 旬 2 25 解雇、懐古、蚕 - - 26 おしどり夫婦 にいちぇ 2 28-32 桜 メタリック竹輪〔Remodeling〕 4 35 腹八分 - - 36-38 夜の子供の歌 長介ジュニア 2 39-40 幸子 - 3 41-42 戦争と平和 サッチモの歌う如く 穢土 - 43-44 手に入らないけど - 1 45-46 表札 あぶく 8 50-51 ただのいつもの週末に ギムレット 2 52 [ リーフレイン 2 53 さよならは悲しい(そして美しい)言葉 んなこたーない - 54 nirvana principle - - 【審査員】 長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY にいちぇ ◆UQRl.WeFEk 葉土 ◆Rain/1Ex.w ◆UnderDv67M 激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q Canopus ◆DYj1h.j3e. 【採点レス】 58 名前:長介ジュニア ◆kuJg2yitX6 [sage] 投稿日:2006/01/24(火) 22 15 19 ID LqB8jRCW 52:[:ID FgrUfsbB氏 に1点。 66 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY [sage] 投稿日:2006/01/25(水) 20 51 47 ID UZRatiRE 3点 22:STEADY:ID 70Vsv5bn氏 2点 26:おしどり夫婦:ID RLVpoIyu氏 1点 45-46:『表札』:ID GmjfoCMf氏( 47,49で訂正) 69 名前:にいちぇ ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2006/01/26(木) 00 06 46 ID dcpttgq/ 3点 17 至福の時間:ID pAXSiR+n氏 2点 24 微発泡:ID x7oByKQ6氏 1点 19-21 伸ばして:ID JAuUOruA氏 23 ── Bonheur ──:ID mQ6RO8JM氏 28-32 桜:ID V0eo4ET4氏 45-46 表札:ID GmjfoCMf氏 81 名前:葉土 ◆Rain/1Ex.w [sage] 投稿日:2006/01/26(木) 12 01 41 ID 756ci8c0 2点 28-32 桜 1点 43 手に入らないけど 83 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/01/26(木) 17 29 13 ID DjUW9T5F 8 19-21 39-40 45-46 50-51 に2点追加 86 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [sage] 投稿日:2006/01/26(木) 22 53 55 ID ce6nmM+g 2点 45-46:『表札』:ID GmjfoCMf氏 36-38:夜の子供の歌:ID ihCH12mf氏 1点 39-40:幸子:ID UlZ/3k/P氏 52:[:ID FgrUfsbB氏 88 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/01/26(木) 23 22 42 ID 9uQ7eGr4 2点 45-46 『表札』 1点 18 彼ら、彼女らの呼吸が少しでも苦しくなるように 23:── Bonheur ── 28-32 桜 作品 ■▲▼ 信じる人 おもいきり 信じて信じて信じて 信じ尽くす 傍にいれば すべての人を信じる 信じる勇気が沸いてくる そんな気がして 探しつづける たった 一人 8 名前:信じる人[sage] 投稿日:2006/01/16(月) 17 38 51 ID S2B8GWy2 【コメント】 67 名前:にいちぇ ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2006/01/25(水) 23 55 36 ID BGhxVW29 8 「信じ尽くす」のひと言に重みがあっていい。 ただ三連の「一人」が探す相手なのか探してる自分なのかどちらにも読めてしまって座りが悪い。 70 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/01/26(木) 00 53 02 ID SLqb/uUU 8 宗教とかの信じるではなさそうだね。信じるということを信じる幸福、 ということか。やや釈然としないものが残るのも確か。 72 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [sage] 投稿日:2006/01/26(木) 04 25 00 ID ZipWDAs2 8:信じる人:ID U2WD/NFY氏 根底にあるのは、実は「何も信じることができない」自分自身。 素直な感情と言葉であるとは思います。 74 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/26(木) 11 15 30 ID 756ci8c0 8 信じる人 探し続けるってとこがまだ不幸なんじゃあないか、と思ったのは気のせい? もっと書き込める主題。 82 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/01/26(木) 17 26 23 ID DjUW9T5F 8:信じる人:ID U2WD/NFY氏 糞で価値もなく梁山泊スレの低レベルさを物語っている作品だがスピードスター賞で1点 【得点】 2点 ◆UnderDv67M:2点 ■▲▼ 至福の時間 改札を抜けた私は カシミヤのコートのボタンを上までとめてマフラーを巻き 出迎えた北風をもろともせず 足早に家路を急ぐ。 鍵のかかっていないドアを開ける。 同時に奥から「おかえりなさい」の声。 ムートンのスリッパに履き替えると 全身を覆っていた氷がゆっくりと溶け出してゆく。 キッチンから漂ってくる匂いでわかる。今夜はごちそうだ。 「ちゃんと手を洗ってうがいをしてよねー」 まったく 私を何歳だとおもってるんだ? 「はいはい」 あきれたように返事をする。いつものように。 自分の部屋に直行し 戦闘服を脱げ捨てる。 スエットに腕を通す頃には 冷たいビールで喉を潤したくなっている。 真冬だというのに家の中はまるで 春のような温かさと光にあふれ。 すきま風入り込む薄暗い4畳半。 薄っぺらい布団にくるまり 眠りにつくまでの 至福の時間。 17 名前:至福の時間[] 投稿日:2006/01/16(月) 22 25 10 ID pAXSiR+n 【コメント】 67 名前:にいちぇ ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2006/01/25(水) 23 55 36 ID BGhxVW29 17 まさにストレートな幸せである。 眠りにつくまで、とあるが本当は自分の家庭が「至福」なのがよく伝わってくる。 70 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/01/26(木) 00 53 02 ID SLqb/uUU 17 最後に出てくる4畳半が、前半の描写に合致しないように思われるね。 夫婦というより同棲といった印象だね。 72 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [sage] 投稿日:2006/01/26(木) 04 25 00 ID ZipWDAs2 17:至福の時間:ID pAXSiR+n氏 ジェットストリームとかのラジオのミニドラマにありそうだよね。 旅行から帰宅後もらす「やっぱり家が一番落ち着くわー」以上のものではなく残念。 74 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/26(木) 11 15 30 ID 756ci8c0 17 至福の時間 いやあ最後で落とされてしまった。あっさりはまって苦笑い。やっぱし不幸でしたなあ。 82 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/01/26(木) 17 26 23 ID DjUW9T5F 17 至福の時間:ID pAXSiR+n氏 どっかのアホが3点入れやがったかw議論スレの方に寸評。これが優勝したら俺キレるぞマジ 446 名前:玉こんにゃく ◆IVVTBUqDhU [sage] 投稿日:2006/01/27(金) 01 00 13 ID 0e6V4j2T チャンプも決まったし それじゃちゃっちゃとご挨拶しちゃいますかw 「至福の時」書きました (.((.((.( 8-(* ̄∇ ̄)ノ”玉こんにゃく です アンダバ氏にいたっては ご丁寧に赤ペン先生までしてくれて♪ 自分の言葉の足りなさ表現の未熟さを痛感いたしました(でも自分が一番♪と思ってるけどねw) アンダバ氏のマジギレ見られなくて残念ですぅ ゴタゴタのなか 審査していただきありがとうございます 452 名前:メタリック竹輪〔Remodeling〕 ◆o0rnnbHBHo [] 投稿日:2006/01/27(金) 01 34 39 ID L6oVC/TT 446 玉~ 笑 びっくらこいたよ おまいさん 爆 いいの書くんだな~ 454 名前:にいちぇ ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2006/01/27(金) 01 50 53 ID Ri4Lzc53 446 玉~ 笑 点数入れたの俺なのに 爆 アンダーの罵倒の方がいいのかYO! ってうそ。 【得点】 3点 にいちぇ ◆UQRl.WeFEk:3点 ■▲▼ 彼ら、彼女らの呼吸が少しでも苦しくなるように 少しでも、彼ら、彼女らの呼吸が苦しくなるように僕は願うんだ 例えば、僕が愛を欲したときに、愛は一体どこにあるのか もしもそれが、僕やその他の多くの動物達が今いる草原を焼け野原に変えた後に、 ようやく見つかるものであるならば僕は断じてそういうものを許しはしないよ なぁ、教えてくれ お前らがいう優しさが、僕の耳元で囁かれたとして 僕が少しだけ笑顔になった後、すぐにでも、呼吸が苦しくなるようならものならば 僕はお前らの言う優しさなんて断じて認めやしない もしも、そういう眼差しで、君たちが、恋人なんかにも接しているとするならば、 僕は、狂信者と言われようとも、君たちを徹底的に罵倒し、挙句の果てにそれでもまだ 自分に対して悲しみの涙でも上げようというのならば、僕はその涙をすべて、拾い集めて 燃え盛る炎の中で、涙が出たという痕跡があったということすらも許されないように、燃やしてやるよ 僕は、一切の感情を込めずに、彼ら、彼女たちを、世界に向かって投げ返し、そして、少しでも呼吸が苦しく なるように、彼らの側で、彼らの醜さを告発してやるんだ、世界に向かって告発しつづけてやるよ もう僕はいやんだ、僕が歌った鼻歌が、未だ形にもならないような鼻歌が、彼ら、彼女らの嘆きで、かき消されて しまうのは、もうそういう光景はいやんだ もう、自分たちのくだらない安っぽい愛や優しさで、嘆くのはやめてくれ! お前たちが招いた結果だろうが、 もう僕は、僕が夜空に向かって歌った鼻歌がかきけされるのは、嫌なんだ だから僕は願うんだ、彼ら、彼女らの呼吸が少しでも苦しくなるようにって 18 名前:彼ら、彼女らの呼吸が少しでも苦しくなるように[sage] 投稿日:2006/01/17(火) 15 53 00 ID /8aRlcud 【コメント】 67 名前:にいちぇ ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2006/01/25(水) 23 55 36 ID BGhxVW29 18 幸せを求めて得られない苛立ちをうまく書いている。 しかしあまりにも惨めである。惨めすぎ同情するよりも張り倒したくなる。 70 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/01/26(木) 00 53 02 ID SLqb/uUU 18 語り口の面白さに力量を感じます。が、「くだらない愛や優しさ」を提 示しといて、それをくだらないと断ずるのはズルッこいと思う。 72 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [sage] 投稿日:2006/01/26(木) 04 25 00 ID ZipWDAs2 18:彼ら、彼女らの呼吸が少しでも苦しくなるように:ID /8aRlcud氏 タイトルに惹かれます。Canopus氏とは逆の意見だけど、これは語り口が回りくどいと感じた。 あとこの作品に限らず、誤字があるとかなり悲しくなります。基本ですので。 75 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/26(木) 11 16 27 ID 756ci8c0 18 彼ら、彼女らの呼吸が少しでも苦しくなるように この怒りというか、殆ど理不尽な身勝手さが暴発してるとこが結構ぐっときました。 ”ささやかな鼻歌を存分に楽しみたい”願望は実はその鼻歌を他人にも聞かせてみたいという影の 欲求に裏打ちされている様子です。 最初は、「所謂”優しさ”の欺瞞性、身勝手さ」形ばかりの優しさがなんの役にも たたないばかりか、否定されたことで逆切れして流す涙の醜悪さ、さらには優しさ、哀しさを演じることで 他人をつぶしていく傲慢さの糾弾。 読みながら痛かったけれど、いい訴えだと思った。 次は星空へ向かって自分が奏でる鼻歌、(まだ形も定まってないポエジー)作者さんが詩を書くってなあ こういうことなんだろうなあ。前半のどす黒い欲望と後半のどこか覚束なげなポエジーの対比がよかった。 しかし、題との絡みからいえば、、後半のささやかな鼻歌が幸福なのだろうか?いやあ、もしかして 前半のどす黒い欲望の噴出がカタルシスになってて幸福なんだろうか?とかなり考えこんで、読み手に 考えさせてしまうのはまずいんじゃないかと思いまして、加点なしです。 82 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/01/26(木) 17 26 23 ID DjUW9T5F 18:彼ら、彼女らの呼吸が少しでも苦しくなるように:ID /8aRlcud氏 読む気無し、採点者が5人もいれば誰かが必ず点入れるだろ 【得点】 1点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点 ■▲▼ 伸ばして 幸せ…幸せねぇ 何を考え 何で感じて 幸せを想うのか 自分が幸せになる為と考えるのが 一番,素直だろう おためごかしは言わない 『世界が平和なら』 なんて大層なことを言うつもりはないし 『神さえ信じれば』 なんて奇抜なことを言うつもりもない 『金さえあれば…』 もちろん欲しいにこした事はないが 身も蓋もないことを言う気もない ただね,一人で死にたくないと 考えるだけかな もちろん死ぬ時は誰だって一人だけど 出来るなら誰かに見守られて死にたい …そんな所かな 若い人には理解出来ないでしょうね こんな気持ちは でも私は ぐだぐだと妄想垂れ流すつもりはないし 瑞々しい夢をもてる程,図々しくもない 幸せなんて 人,それぞれでしょ? ならば,私は 『看取られて死ねたなら幸せ』 それが出来るかなんて 判らないけど,生きているんだから こんな幸せぐらい ここで望んだっていいじゃない? 19-21 名前:伸ばして[sage] 投稿日:2006/01/17(火) 22 16 50 ID JAuUOruA 【コメント】 67 名前:にいちぇ ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2006/01/25(水) 23 55 36 ID BGhxVW29 19-21 幸せについて考えた思考の流れを無駄のない文の流れで読ませる。 最終行の「ここで」がミソだがもう少しオチとして鮮やかならばなお良かった。 70 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/01/26(木) 00 53 02 ID SLqb/uUU 19-21 タイトルが何を指すのか今イチ分りにくいが、おそらく幸せについ ての想像を伸ばして、ということなんだろう。慎ましい感じが全編に出てる。 72 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [sage] 投稿日:2006/01/26(木) 04 25 00 ID ZipWDAs2 19-21:伸ばして:ID JAuUOruA氏 「幸せなんて人それぞれ」ということこそ、身も蓋もないと思うが。。。 一般的な価値観に対する反対表明が詩になる部分だと思うけど、この話者の価値観自体が一般的。 端的にいうと、「看取られたら幸せ」って割と一般的な感情じゃない?違うのかな。 75 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/26(木) 11 16 27 ID 756ci8c0 19-21 伸ばして 改行を使用して通常の詩らしい形状になってるんだけど、実は散文詩なんじゃないだろうか? 現実には大事な人が息を引き取るときにその場にいられるというのは案外 ”運”がいるかもしれない。 自分死ぬときに傍らにいたいと思ってくれる人がいるのは本当に幸せなことだと思いました。 82 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/01/26(木) 17 26 23 ID DjUW9T5F 19-21:伸ばして:ID JAuUOruA氏 じゃぁ今から家族と車乗って高速で事故って死んでもOKな訳だ。まぁ特別に幸せ度で1点 449 名前:ミミン ◆4fCTWDhugY [sage] 投稿日:2006/01/27(金) 01 20 30 ID u1FTpebP 『伸ばして』を書いたミミンです(笑) 審査員の皆様,お疲れ様でした(*_ _)ペコリ 素直にお題の【幸せ】を書けたのが良かったのでしょうか(苦笑) 初めて点数が入ったことを素直に喜んでよいのか… 今回の審査は荒れましたから… アンダーさんへ 『はい,大事な人と死ねるなら本望です』と返事させていただきます(笑) また参加させて下さい♪優勝者さん,おめでとうございます! 【得点】 3点 にいちぇ ◆UQRl.WeFEk:1点 ◆UnderDv67M:2点 ■▲▼ STEADY ロケットの雲みたいに すらっと白い線が伸びて クレッシェンドで波に乗る で、この途中にカーポを置く 変だねって言われても ニヤケ顔でカーポを置く 一度デクレシェンドで我に返ろう 強気で放ってみたけれど どうかな誤ったかな 株価みたいね 反発するのだろうか した やっぱりした そう俺の目に狂いはないの 再びクレッシェンドでフォルテに達したら それ以上は行かない これ持論 いいかい高望みしちゃいけない きっとどれだけ努力しても 山頂っていうのは変えられない そんなことはないって? 砂袋持った腕が震えているよ やがて スタッカートでこの谷を越えたら ダカーポでカーポへ戻る 以後繰り返して エンドレスだ んはは 22 名前:STEADY[] 投稿日:2006/01/17(火) 23 13 49 ID 70Vsv5bn 【コメント】 66 名前:ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY [sage] 投稿日:2006/01/25(水) 20 51 47 ID UZRatiRE 22:STEADY:ID 70Vsv5bn氏 けっきょく繰り返しに閉じ込もっちゃっておどろきがなかったけど、面白く読めました。 手慣れた文章と内容は緻密に計算して重ね合わせてあるようで 手慣れた日常が幸せなんだということでしょう。賭けに出ない、ひとりで語る、孤独な幸福。 途中の「いいかい」という語りかけはちょっと安易な持ちこみ方だったのではないでしょうか。 「んはは」。最後のこの笑いがこの作品における幸せのすべてですね。ねじれてます。 67 名前:にいちぇ ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2006/01/25(水) 23 55 36 ID BGhxVW29 22 音楽記号だけで人生観を語るアイデアが素晴らしい。 エンドレスというステディな状態はよくわかるが、ちょっと老成しすぎている感も。 70 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/01/26(木) 00 53 02 ID SLqb/uUU 22 作曲になぞらえた人生のプロデュース、かな。巧く構成できてると思い ます。少しだけかなしい幸福だね。 72 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [sage] 投稿日:2006/01/26(木) 04 25 00 ID ZipWDAs2 22:STEADY:ID 70Vsv5bn氏 声にだして読んでみたけど、語り口が面白くなりすぎじゃないか。力は感じます。 うまいこと言い過ぎると、詩よりはことわざ格言に近くなると個人的に思う。 75 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/26(木) 11 16 27 ID 756ci8c0 22 STEADY 腹八分目とか頭に浮かんだあたしはやっぱし年寄り。。 人生の楽しみ方を解かっている人かもしれない。 だけどどっかで、「ずる」って舌を出しているような気分が伝わってきてて、それもまたちょっと痛いかな。 「エロ」にも読めて楽しかったです。 82 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/01/26(木) 17 26 23 ID DjUW9T5F 22:STEADY:ID 70Vsv5bn氏 お前は必要がない存在 構わん市ね 【得点】 3点 ゼッケン ◆ZKKEnLZjOY:3点 ■▲▼ ── Bonheur ── ◆ 白昼のエロスにおいて最低は最高~∵~‥… ◇ いつでも、とっぱ先ギリギリにならないと逝かない奴 ◆ そういうエクスタシーを覚えちまった1960年代の子供にゃ~∵~‥… ◇ 宇宙のそこからコンニチハ! ◆ 君よ、上か左か下か右か?月はどっちに出ている?~∵~‥… りーりーりー ◇ いと高きに於いて我を断罪せよ! ◆ 気憶の記録、日々の泡から、アレはコレに~ソレはアレへと‥… ◇ 剥き出しの脳味噌にかぶさって来る音、光り、震動‥… ◆ およぼすものが飲み込まれ撃ちかえし返され、もどし戻される ◇ 貴方と宇宙の結果=幸運と云う力、君が知っているモンばかりのはずだが? ◆ 心配するな!安心するな! 23 名前:── Bonheur ──[sage] 投稿日:2006/01/18(水) 02 14 44 ID mQ6RO8JM 【コメント】 67 名前:にいちぇ ◆UQRl.WeFEk [] 投稿日:2006/01/25(水) 23 55 36 ID BGhxVW29 23 会話だとしたら意味わかんないのだが、全体を通して読むとなかなか面白い。 エロや日常についての思考と宇宙的規模の思考が地続きであると訴えてるようでもある。 70 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [ ] 投稿日:2006/01/26(木) 00 53 02 ID SLqb/uUU 23 「ボヌール」って読むのね。何かの仕掛けがありそうな気がするんだが ちょっと分らんかった、すまん。なので仏語のタイトルにした理由も分らん。 73 名前:激辛正当派 ◆PmUYNHN29Q [sage] 投稿日:2006/01/26(木) 04 26 45 ID ZipWDAs2 23:── Bonheur ──:ID mQ6RO8JM氏 タイトル、語り口、◆記号など、味付け要素がことごとく空回っている印象。 はじめは一行ずつ対話しているのかと思ったが、どうもそうでもなさそうだし、つかめません。 75 名前:リーフレイン[sage] 投稿日:2006/01/26(木) 11 16 27 ID 756ci8c0 23 ── Bonheur ── ◆と◇で綺麗。こういう視覚的な遊び心は好き。脳みその表層をぶちまけてみたような内容で、 うまく酔っ払ったときの多幸感に近いもんを顕したかったのかなとちらっと思った。 だけどなんとなく頭で考えて書いた風情があって、酩酊感にはちょっと遠い。 82 名前: ◆UnderDv67M [ ] 投稿日:2006/01/26(木) 17 26 23 ID DjUW9T5F 23:── Bonheur ──:ID mQ6RO8JM氏 実にポエム板らしい作品だ もっと自分を誇りなさい 【得点】 2点 にいちぇ ◆UQRl.WeFEk:1点 Canopus ◆DYj1h.j3e.:1点 ページ:1 2 3 ページ先頭へ トップページ